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Follow @mushmusicschoolNative Instruments:サードパーティー製KONTAKT音源を活用しよう!第3回:Spitfire Audio - Spitfire Solo Violin(後編 : MIDIの打ち込みのコツ~キースイッチが不要とは?)
2021/5/25
作詞・作曲・編曲・DTM
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Follow @mushmusicschoolマッシュミュージックスクール DTM科・トラックメイク科講師の坂本竜太です。
前回に引き続き、Native InstrumentsのKONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製の ソフト音源の活用方法について解説していきたいと思います。
第3回目:後編となる今回は叙情的で優美なサウンドやアーティキュレーションが特徴的なソロ・バイオリン音源「Spitfire Audio : Spitfire Solo Violin」の「MIDI打ち込みのコツ~キースイッチが不要とは?」の解説となります。
※また、第1,2回のブログでは「Native Accessに対応していないKONTAKTフォーマットの音源」についての解説となっていましたが、今回の「Spitfire Solo Violin」は「Native Access対応音源」となっています。
Native Accessに対応していないサードパーティー製音源のセッティング方法
KONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製のソフト音源の活用方法シリーズ
Native Accessに対応していないサードパーティー製音源のセッティング方法
第1回 : Auddict : Celestial Voices Calypso(前編:音源の管理・サウンドメイキング)
第1回 : Auddict : Celestial Voices Calypso(後編:MIDIの打ち込みのコツ~キースイッチの使い分け)
第2回 : Impact Soundworks:VOCALISA – Slavic Women’s Choir(前編 : 概要とサウンドメイキング)
第2回:Impact Soundworks:VOCALISA – Slavic Women’s Choir(後編 : MIDIの打ち込みのコツ~キースイッチの使い分け)
第3回 : Impact Soundworks:Spitfire Audio – Spitfire Solo Violin(前編 : 概要とサウンドメイキング)
KOMPLETE ULTIMATEシリーズを使い倒したブログ記事・動画
第1回:ドラムトラック編 (STUDIO DRUMMER)
第2回 : Guitar Rigの活用 : 基礎編 (ギタートラック : イントロ & ベーストラック)
第3回 : Guitar Rigの活用 : 応用編 (ギタートラック)
第4回 : DAMAGEの使い方 ~ 活用方法
第5回 : ACTION STRIKEの使い方~活用方法
第6回 : THE GRANDEUR(ピアノ音源)の使い方~実践的なプラグインの活用方法
第7回 : BRASS ENSEMBLE - SYMPHONY ESSENTIALS -(ブラス音源)の使い方 ~ 実践的なプラグインの活用方法
第8回 (最終回) : RISE & HITの実践的な活用方法
動画解説
Native Accessに対応していないサードパーティー製音源のセッティング方法
また、私が制作したものの中で
「KOMPLETE 12 ULTIMATE」のライブラリー中心に制作したサウンドトラック集
があります。
こちらも是非ご参考にしてください。
①まずはデモ楽曲を聴いてみましょう
ますはデモ楽曲を聴いてみましょう。
デモ楽曲
デモ楽曲(Violinのみ)
いかがでしたでしょうか?
各種DAWソフトに付属してるストリングス音源や、サードパーティー製の「いわゆるオーケストラ音源」と呼ばれるものの多くは 「複数名のプレーヤーで演奏されたストリングス・セクションを収録したものが中心」となっている中で、「Spitfire Solo Violin」はその名の通りソロ・プレイのヴァイオリンに特化した音源となっており、 今回のデモ楽曲ような叙情的なインストゥルメンタル音楽からクラシック音楽まで幅広く活用できる音源となっています。
今回は後編として「MIDI打ち込みのコツ~キースイッチが不要とは?」を中心に解説していきたいと思います。
【Spitfire Audio : Spitfire Solo Violin】 : 製品紹介 (SONICWIRE)
【Spitfire Audio : Spitfire Solo Violin】 : Official YouTube
②キースイッチ不要でアーティキュレーションを切り替える
では「Spitfire Solo Violin」のアーティキュレーションの切り替え方について見ていきましょう。
タイトルにも記載されているとおり、「Spitfire Solo Violin」には「アーティキュレーションを切り替えるキースイッチがありません」。
では、どのようにしてアーティキュレーションを切り替えるのか?ということですが、「Spitfire Solo Violin」では基本的に
①ベロシティーの強弱
②ビブラートのかかり具合のオートメーション
③前後のノートが重なっているか否か
の3つのパラメーターによってアーティキュレーションを切り替える仕組みになっています。
⭕️前後のノートが重なっていない場合
↓
◉レガートになる:アタックの強弱はベロシティーの強弱で調整
⭕️前後のノートが重なっている場合
↓
◉ベロシティー : 19以下でポルタメントになる
⭕️スタッカート ~ スピッカートの切り替え
↓
◉MIDIノートを短くすることでスタッカート ~ スピッカートを切り替え
⭕️ビブラート ~ トレモロのかかり具合の調整
↓
◉ビブラートのかかり具合はピアノロール画面でオートメーションを書き込んで変化させます。
◉ビブラートからトレモロへのアーティキュレーションの切り替えはこのビブラートの値で変化させます。
◉ビブラート(Vibrato)のオートメーションを書くにはピアノロール画面の一番下のタブの中から 「Kontakt」 → 「Vibrato」の順に選択します。(Logic Pro Xの場合)
★また、ビブラート ~ トレモロの切り替え、およびそのかかり具合の変化は下記のようになっています。
▲値が5以下 → トレモロ
▲値が5~25 → ノンビブラート
▲値が26~127 → ビブラート ~ 値が大きくなるとよりドラマティックなビブラート(モルトビブラート)になりますが、 Spitfire Solo Violinの特性上、非常にCPU負荷が高くなります。
③各種オートメーションの活用 ~ エディットのコツ
最後に各種オートメーションの活用について見ていきましょう。
「Spitfire Solo Violin」では
①「Dynamics」 = 演奏の強弱(音の質感の変化あり)
②「Vibrato」
③「Expression」 = 音量の強弱(音の質感の変化なし)
の3つのパラメーターのオートメーションのエディットによって、よりドラマティックな演奏に仕上げることができます。(上画像参照)
今回のデモ楽曲では①「Dynamics」と②「Vibrato」のみ使用しており、③「Expression」は未使用となっていますが、
このように最初から全てのパラメーターを使おうとせず、基本となるパラメーターに絞ってエディットしていくとソフト音源の特性の全体像を掴みやすくなり、よりスムーズに楽曲に導入できるので皆さんもぜひ活用してみてください。
また①「Dynamics」や②「Vibrato」のオートメーションを書く際のコツは、 どちらも「小さい値から入ってフレーズの真ん中辺りを一番大きな値にし、フレーズの終わりに向かって値を小さくしていく」
というところがポイントになってきます。
では実際にオートメーションあり/なしで聴き比べてみましょう。
オートメーションあり
オートメーションなし
このように適切なオートメーションを加えることでバイオリンの表情がとても豊かになってきます。
ご自身が打ち込んだバイオリンのフレーズに抑揚がなかったり、リアルさに欠ける印象がある場合、まずはこのオートメーションの書き方を実践していただければ、かなりの問題点が解決されるかと思います。
クラシック音楽の知識がなくても、このポイントをしっかりとイメージできればリアルなバイオリンフレーズがグッと作りやすくなってきますので皆さんもぜひ挑戦してみて下さい。
いかがでしたでしょうか?
「Spitfire Solo Violin」のようにキースイッチなしでアーティキュレーションを切り替えるというスタイルは、従来のキースイッチを使用するスタイルと比べてより感覚的、直感的に打ち込みを行っていくことができるので、「バイオリン音源を導入したいけれどキースイッチがよく分からない…」という方にも導入しやすい音源となっているかと思います。
気になった方は今回のブログを参考にしていただき、ぜひご自身の楽曲でも使ってみていただければと思います。
次回もスピンオフ企画の続編としてKONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製のソフト音源の活用方法について 解説していきたいと思いますのでお楽しみに!
下記に本日のまとめと実践ガイドも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください。
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。
坂本竜太講師の執筆ブログ記事ページ
【フルレングスヴァージョンの試聴 : Audiostock】
【坂本講師が「KOMPLETE 12 ULTIMATE」のライブラリー中心に制作したサウンドトラック集】
KONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製のソフト音源の活用方法記事・動画
Native Accessに対応していないサードパーティー製音源のセッティング方法
第1回 : Auddict : Celestial Voices Calypso(前編:音源の管理・サウンドメイキング)
第1回 : Auddict : Celestial Voices Calypso(後編:MIDIの打ち込みのコツ~キースイッチの使い分け)
第2回 : Impact Soundworks:VOCALISA – Slavic Women’s Choir(前編 : 概要とサウンドメイキング)
第2回:Impact Soundworks:VOCALISA – Slavic Women’s Choir(後編 : MIDIの打ち込みのコツ~キースイッチの使い分け)
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第1回:ドラムトラック編 (STUDIO DRUMMER)
第2回 : Guitar Rigの活用 : 基礎編 (ギタートラック : イントロ & ベーストラック)
第3回 : Guitar Rigの活用 : 応用編 (ギタートラック)
第4回 : DAMAGEの使い方 ~ 活用方法
第5回 : ACTION STRIKEの使い方~活用方法
第6回 : THE GRANDEUR(ピアノ音源)の使い方~実践的なプラグインの活用方法
第7回 : BRASS ENSEMBLE - SYMPHONY ESSENTIALS -(ブラス音源)の使い方 ~ 実践的なプラグインの活用方法
第8回 (最終回) : RISE & HITの実践的な活用方法
【今回の音源を使用した講師制作の参考楽曲 : YouTube】
まとめ
①アーティキュレーションの切り替えにキースイッチは不要!
まずは感覚的、直感的にどんどんエディットしてみよう!
②最初から全てのパラメーターを把握しようとしなくてもOK!
基本的なパラメーターのエディットに集中してよりその効果を実感しよう!
③オートメーションの書き方もコツを掴んでしまえばあとは自由自在!
まずは基本的な書き方を理解しよう!
実践ガイド
今回の流れをオーディオデータと画像で解説
デモ楽曲
デモ楽曲(Violinのみ)
オートメーションあり
オートメーションなし
画像解説
①SOLO_VIOLIN_MIDIノート_重なっていない
②SOLO_VIOLIN_MIDIノート_重なっている
③SOLO_VIOLIN_スタッカート
④SOLO_VIOLIN_ビブラートの呼び出し
⑤SOLO_VIOLIN_ビブラートのオートメーションの値
⑥SOLO_VIOLIN_オートメーションの解説_#1
⑦SOLO_VIOLIN_オートメーションの解説_#2
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