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音楽理論について勉強しよう!曲のキーを判別するには?
2025/7/26
作詞・作曲・編曲・DTM
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マッシュミュージックスクール 代表でエレキギター科・アコースティックギター科・作詞科・DTM科・トラックメイク科・レコーディング科講師をしています湯澤真人です。
皆さんは楽曲のキーについて知っていますか?キーはコード付けや楽曲分析、演奏する時にも切っては切れない存在です。
この記事では、曲のキーが何なのか(何調なのか)を判別できるようになることを目指して解説を進めていきます。
①キーってそもそもどんなもの?

キーとは日本語で調のことをいいます。
音楽の授業でハ長調、ニ長調などといったワードを聞いたことはないでしょうか?
これがキーのことを指しています。
カラオケで歌いたい曲が高すぎる/低すぎる際に高さをいじることがありますね。
あれは曲のキーを変更しており、それによって曲自体が変わるわけではないですが、微妙に雰囲気が変化します。
キーそれぞれの持つ雰囲気もあるので、そういったものも感じ取っていけると良いでしょう。
②キーは調号で見分ける!

キーは♯(シャープ)や♭(フラット)が何の音に付くのかによって判別ができます。
手近な楽譜がある人は、ト音記号🎼の横に注目してみましょう。
曲によっては♯や♭が付いていませんか?
これは調号といって、曲全体に適用される記号になります。
さてキーについて、スケールを使って見ていきましょう。
これはCメジャースケールの打ち込み画面です。
Cメジャースケールは何調かというとCメジャーキーになります。
そのままですね。
主音の音がそのままキーになります。
(スケールについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください)
MIDIの画像を見ると分かりますが、Cメジャースケールには黒鍵が出てきません。
Cメジャーキーは♯や♭が1つも付かないキーになります。
♯や♭がつかないキーは他にAマイナーキーがあり、調号を見ればメジャーキーのうちどれか1つ・マイナーキーのうちどれか1つの二択に絞ることができます。
さて、Cメジャースケール全体を2つ上にずらしてみましょう。
全体を同じだけ底上げしているので、音と音の間隔は変わっていない=この画像のスケールもメジャースケールであることが分かります。
ですが主音がDになったので、これはDメジャースケールになりますね。
DメジャースケールはDメジャーキーになるので、キーが変わったことになります。
続いて白鍵や黒鍵に注目してみましょう。
Cメジャーキーのときは白鍵だけで構成されていたスケールが、Dメジャースケールになるとド・ファの音が黒鍵になったことが分かります。
このように、Cメジャースケールでは白鍵のみで構成されていたスケールですが、メジャースケール/マイナースケールの間隔を保ちながら主音を変えていくことによって、何かしらの音に♯や♭が付くようになります。
何調に♯/♭がつくのか以下の表にまとめたので、活用してみてください。

表を見ると分かるように、♯や♭には付いていく順番があります(勘の良い方は気付いたかもしれませんが、この順番は♯と♭で対になっています)。
もしレの音に♯が付いているのであれば、ファ・ド・ソの音にも♯が付くということです。
この順番を覚えてしまうとマイナーキーの判別で大いに役立つので、ぜひトライしてみましょう!
③マイナーキーは注意!
マイナーキーでもメジャーキーの時と同じようにしてキーの判別ができますが、例外が出てくるのでそちらをご紹介いたします。
そもそもなぜ例外が出るのか、というと、マイナースケールには
✅ナチュラルマイナースケール
✅ハーモニックマイナースケール
✅メロディックマイナースケール
の3つの種類があるためです。
3つの種類があるものの調号自体はどれも同じで、半音上がる第6音や第7音は臨時記号で対応します。
Cマイナースケールを例に考えてみましょう。

このCマイナースケールはナチュラルマイナースケールです。
調号は♭3つ、シ・ミ・ラにつくことが分かります。
調号と主音に注目することで、Cマイナーキーであることが分かりますね。
このナチュラルマイナースケールがハーモニックマイナースケールや、メロディックマイナースケールになったらどうでしょうか。
ハーモニックマイナースケールにするには第7音のシ、メロディックマイナースケールにするには第6音のラ・第7音のシを半音上げます。
元々ラやシの音には♭が付いていましたので、これが♮(ナチュラル)になる、ということですね。


するとどうでしょうか。
♭が3つ付いている=Cマイナーキーと判別ができていましたが、ハーモニックマイナースケールでは1つ、メロディックマイナースケールでは2つ♭が減ってしまいましたね。
この状況から、Cマイナーキーであることを判別するにはどうしたらいいでしょうか。
ここで、調号の付く順番を考えてみましょう。
前章で♭には付く順番があると説明をしましたが、これらのスケールではどうなっているか見てみます。
♭はシ→ミ→ラ→レ……の順に付いていくはずですが、
ハーモニックマイナースケールでは、
シ→♮
ラ・ミ→♭
メロディックマイナースケールでは、
ラ・シ→♮
ミ→♭
と、セオリーから逸脱した付き方をしています。
これは、メロディックマイナースケール・ハーモニックマイナースケールの特徴となり、特にコードがドミナントの際によく見られます。
付くべき順番で記号が付いていない場合はいくつか可能性が考えられますが、マイナーキーであるパターンを疑うようになると良いでしょう。
ここからキーを判別するには、
ハーモニックマイナースケールの場合
✅ラとミに♭が付いているなら、シの音にも♭が付いていたのではないか?
✅シの音が第6音か第7音に該当して♮になったのではないか?シが第6音になるなら、主音にあたるレは♭になっていないとおかしいな
メロディックマイナースケールの場合
✅ミに♭が付いているということは、シの音にも♭が付いていたのではないか?
✅シの音が♮になっているということは、シの音が第6音・もしくは第7音に当たるマイナーキーではないか?
✅シ・ミの音に♭の付くマイナーキーはGマイナーキーだが、シの音は♭になっていないので違うな
✅元々ラの音にも♭が付いていたが、♮で半音上げているのではないか?
というように考えて割り出していきます。
以上、キーについての解説でした。
キーが分かるようになると、使われる音も分かるようになるので、さまざまな場面で役立ちます。
慣れるまで大変ですが、諦めず勉強を続けていきましょう!
また、皆さまからの様々なご質問もお受けいたしますのでお気軽にお問い合わせください。
当スクールのレッスンが気になった方は体験レッスンを行っておりますので是非遊びにいらしてください。
湯澤真人代表・講師の執筆ブログ記事ページ

まとめ
①キーとは日本語でいう「調」のこと。
②調号がどうなっているかを見ることで、キーが判別できる!
③マイナーキーは例外があるので注意!おかしな点を潰しながら見極めていこう。

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