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Follow @mushmusicschoolNative Instruments : KOMPLETE 12 ULITIMATEを使い倒そう! 第2回 : Guitar Rigの活用 : 基礎編 (ギタートラック : イントロ & ベーストラック)
2020/12/26
作詞・作曲・編曲・DTM
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Follow @mushmusicschoolマッシュミュージックスクール DTM科・トラックメイク科講師の坂本竜太です。
今回は「Native Instruments KOMPLETE 12 ULTIMATE」にバンドルされているソフト音源~プラグインをフル活用したトラックメイキングの
第2回
「Guitar Rig」の解説(基礎編)となります。
10月より同シリーズの大幅なメジャーアップデート版となる、最新バージョン「KOMPLETE 13」がリリースされ注目を 集めていますが、KOMPLETEシリーズの中核となる「ULTIMATE」でも、旧バージョンからのアップデート価格が¥52,800と決してリーズナブルとは言えない価格になっています。
そこで、闇雲にアップデートする前に今お持ちの
「KOMPLETE 11~12 ULTIMATEシリーズ」の各種ソフトウェア~プラグインを徹底的に使い倒してトラックメイキンングしてみよう!
というのが今回のブログの企画となっています。
KOMPLETEシリーズは多機能ゆえに、買ったものの結局あまり活用していない…
という方も多いのではないでしょうか?
デモ楽曲はタイトなリズムトラックやラウドかつ叙情的なギター、ドラマティックなストリングス、シネマティックなパーカッションで構成された現代的なロックサウンドの楽曲を用意いたしました。
今回から数回に渡り
「KOMPLETE 11~12 ULTIMATEシリーズを使い倒したトラックメイキング」
をご紹介していきたいと思います。
それでは詳しく見ていきましょう。
また、私が制作したものの中で
「KOMPLETE 12 ULTIMATE」のライブラリー中心に制作したサウンドトラック集
があります。
こちらも是非ご参考にしてください。
KOMPLETE ULTIMATEシリーズを使い倒したブログ記事・動画
第1回:ドラムトラック編 (STUDIO DRUMMER)
動画解説
フルバージョンデモ
目次
①まずはデモ楽曲を聴いてみましょう(イントロ部分)
ますはデモ楽曲を聴いてみましょう。
デモ楽曲(イントロ)
デモ楽曲(イントロ:ギター&ベースのみ)
いかがでしたでしょうか?
フルアレンジバージョンとギター&ベースバージョンの2種類を聴いていただきましたが、 後者のギター&ベースバージョンを聴いていただくと、「Guitar Rig」の音のクリアさやアンプシミュレーターとしてのクオリティーの高さを感じていただけるのではないかと思います。
ではまず、ベーストラック、ギタートラックの順に見ていきましょう。
②Guitar Rigの基本的な構成~使い方 (ベース編)
まず、イントロのベーストラックを聴いてみましょう。
「Guitar Rig」は「Guitar」の名称が付いていますがベースアンプシミュレーターも含まれています。
今回はベース音源としてKOMPLETE音源の中から「SACRBEE PRE BASS Amped - Rocky」を使用しています。(上写真参照)
このベース音源はフェンダー社のプレシジョンベースを再現した音源となっており、豊かな倍音成分を含んだサウンドが特徴的です。
KOMPLETE音源にはこの他にも多数のベース音源が含まれていますので、楽曲に合わせて差し替えてみるのが良いでしょう。
デモ楽曲(イントロ:ベースのみ)
次にこのベース音源にインサートされている「Guitar Rig」を見ていきましょう。
「Guitar Rig」は画面左側の「Preset Attributes」、「Preset Name」から任意のアンプシミュレーターを呼び出し、 右側に表示されたパラメーターをエディットして音色を作り込んでいきます。
今回は「SACRBEE PRE BASS Amped - Rocky」の良さをブラッシュアップしてくれるようなナチュラルなサウンドが欲しかったため、 「Clean Bass」というプリセットをベースに音を作っています。
では、「Guitar Rig」で音作りをする前と後で音色の変化を聴き比べてみましょう。
デモ楽曲(イントロ:ベース_DRY)
デモ楽曲(イントロ:ベースのみ)
このように、「Guitar Rig」のベースアンプをインサートするだけでも、ややドライすぎるベースサウンドにナチュラルなブースト感~ドライブ感を与えることができ、より楽曲に馴染みやすいサウンドを作ることができます。
ベースに限らずギターやドラムなど全てのトラックに言えることですが、「サウンドに質感と空気感を与える」ことで楽曲全体のクオリティーは飛躍的にアップしますので、この機会にぜひこの「質感と空気感のテクニック」を取り入れてみて下さい。
③Guitar Rigの基本的な構成~使い方 (ギター編)
3.1 音色チェック
では次にイントロ部分のギターパートを聴いてみましょう。
デモ楽曲(イントロ:ギターのみ)
このイントロ部分のギターパートは計6トラックで構成されていますが、全てのトラックに「Guitar Rig」がインサートされています。
またこれらのギターは全てMIDIでの打ち込みで作られているのですが、MIDIの打ち込みの段階からのエディットをしっかりと行い、さらに「Guitar Rig」を使ってじっくりと音作りを行なっていくことで、ギターの弦のエッジが際立つニュアンスやクランチの微妙な歪みのニュアンスまでかなりリアルに再現することができます。
このようにギタリストでなくともポイントをしっかりと押さえたエディットを重ねることで、ご自身の楽曲にリアルなギターサウンドを取り入れることが可能になってきます。
また、これらのギタートラックで聴くことのできる透明感のあるリバーブ&ディレイサウンドはKOMPLETE音源のプラグインに入っている「REPLIKA」を使用しています。
「REPLIKA」はとても汎用性が高く空間に消え入るようなクリアなリバーブ&ディレイサウンドが特徴的なプラグインですので、この機会にぜひ活用してみましょう。
3.2 セクションごとで聴き比べ
ではこの6トラックのギターをセクションごとに「Guitar Rig : ON/OFF」で聴き比べてみましょう。
①PANがセンターのギターパート #1 : 計2トラック (クリーン & クランチ)
(クリーン : Preset : Cool Clean Chorus)
(クランチ : Preset : The Bridge)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート1_Guitar Rig ON)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート1_Guitar Rig OFF)
②PANがセンターのギターパート #2 : 計2トラック (アルペジオ : 2本 = クリーン & クランチ)
(クリーン : Preset : Atmo Git)
(クランチ : Preset : Cool Clean Chorus)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート2_Guitar Rig ON)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート2_Guitar Rig OFF)
③PANがLサイド(1本) / Rサイド(1本)に振られたギターパート : 計2トラック (ミュート : 2本 = クランチ)
(クランチ : Preset : God’s Love)
(クランチ : Preset : God’s Love)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート3_Guitar Rig ON)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート3_Guitar Rig OFF)
――――――――
このように「Guitar Rig」をインサートしエディットを加えることで、ギターの表情がグッと豊かになってくるのが 感じていただけるのではないかと思います。
④Guitar Rigを使用する前の大事なポイント!
ここで「Guitar Rig」をインサートする前のギターサウンドに注目してみましょう。
実はここがかなり大事なポイントになってきます。
通常、ギターもベースも各アンプに繋いでボリュームを上げただけでは「いわゆるペケペケの味気ない音」になります。
そしてこの「ペケペケの味気ない音」に対してコンプレッサーやディストーションなどを繋いで音作りをしていくことになります。
ですので、「Guitar Rig」でも生のギターと同じ環境を作ってあげないと、「Guitar Rig」の良さが活かせない、ということになってしまいます。
では、「Guitar Rig」をインサートする前の「何もプラグインがインサートされていないスッピンのギターサウンド」を聴いてみましょう。
デモ楽曲(イントロ:ギター_NO PLUG IN)
このように「あえて何も特徴のないギターサウンドを使用することで、Guitar Rigの効果を最大限に引き出すことがキモ」に なってきます。
これは生のギターを使用する場合も同じことなのですが、
「インプットゲインが高すぎて既に音が潰れてやや歪んでいるギターサウンドにGuitar Rigをインサートしてアタックのあるクリアなサウンド作ろうとしても、既に歪んでいるのでそれは不可能」
ということになります。
「Guitar Rig」を初めて使う際に意外とつまづきやすいポイントですのでこの機会に覚えておきましょう。
いかがでしたでしょうか?
「Guitar Rig」は名前は有名なものの、プリセットが膨大であったり、かなり複雑な音作りができるプラグインなため、「使ってみたもののイマイチ良さを実感できない…」という方も多いのではないでしょうか?
ですが、「①まずはインサートする前のギターの音色選び」や僕のブログでは頻繁に登場する「②MIDIのベロシティーの打ち込み」 などの「基礎的なステップ」をしっかりと踏むことで、生のギタープレイにも負けないリアルなギターサウンドを作り出すことができます。
この機会に①②のポイントをしっかりと押さえて「Guitar Rig」をどんどん使い倒してみましょう!
次回もこのデモ楽曲で使用されている「KOMPLETE音源の解説~実践編」を紹介していきますのでこちらもお楽しみに!
下記に本日のまとめと実践ガイドも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください。
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。
坂本竜太講師の執筆ブログ記事ページ
坂本講師が「KOMPLETE 12 ULTIMATE」のライブラリー中心に制作したサウンドトラック集
KOMPLETE ULTIMATEシリーズを使い倒したブログ記事・動画
第1回:ドラムトラック編 (STUDIO DRUMMER)
まとめ
①まずは膨大なプリセットをどんどん聴いて「Guitar Rig」の効果を体感しよう!(②が大切!)
②Guitar Rigの魅力を最大限に引き出すには「スッピンのギターの音がキモ!」
色々とプラグインをインサートする前に再確認しよう!
③ギタートラックを重ねる時は異なるアンプシミュレーターを積極的に使うことでギタートラックの表情を豊かにしよう!
実践ガイド
今回の流れをオーディオデータと画像で解説
デモ楽曲(イントロ)
デモ楽曲(イントロ:ギター&ベースのみ)
デモ楽曲(イントロ:ベースのみ)
デモ楽曲(イントロ:ベース_DRY)
デモ楽曲(イントロ:ギターのみ)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート1_Guitar Rig ON)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート1_Guitar Rig OFF)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート2_Guitar Rig ON)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート2_Guitar Rig OFF)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート3_Guitar Rig ON)
デモ楽曲(イントロ:ギターパート3_Guitar Rig OFF)
デモ楽曲(イントロ:ギター_NO PLUG IN)
画像解説
①SCARBEE_PRE_BASS
②SCARBEE_PRE_BASS_GUITAR_RIG
③INTRO_GUIATR_CENTER_CLEAN
④INTRO_GUIATR_CENTER_CRUNCH
⑤INTRO_GUIATR_CENTER_CLEAN
⑥INTRO_GUIATR_CENTER_CRUNCH
⑦INTRO_GUIATR_L_SIDE_CRUNCH
⑧INTRO_GUIATR_R_SIDE_CRUNCH
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