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Native Instruments:サードパーティー製KONTAKT音源を活用しよう!第1回 : Auddict : Celestial Voices Calypso(後編:MIDIの打ち込みのコツ~キースイッチの使い分け)
2021/4/14
作詞・作曲・編曲・DTM
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Follow @mushmusicschoolマッシュミュージックスクール DTM科・トラックメイク科講師の坂本竜太です。
これまで計8回に渡り解説いたしました「Native Instruments KOMPLETE 12 ULTIMATEにバンドルされている ソフト音源~プラグインをフル活用したトラックメイキング・シリーズ」のスピンオフ企画といたしまして、
同社のKONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製のソフト音源の活用方法について解説していきたいと思います。
第1回目後編となる今回は女性ソプラノのソロヴォーカル音源の「Auddict : Celestial Voices Calypso(後編:MIDIの打ち込みのコツ~キースイッチの使い分け)」の解説となります。
KONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製のソフト音源の活用方法記事・動画
Native Accessに対応していないサードパーティー製音源のセッティング方法
第1回 : Auddict : Celestial Voices Calypso(前編:音源の管理・サウンドメイキング)
KOMPLETE ULTIMATEシリーズを使い倒したブログ記事・動画
第1回:ドラムトラック編 (STUDIO DRUMMER)
第2回 : Guitar Rigの活用 : 基礎編 (ギタートラック : イントロ & ベーストラック)
第3回 : Guitar Rigの活用 : 応用編 (ギタートラック)
第4回 : DAMAGEの使い方 ~ 活用方法
第5回 : ACTION STRIKEの使い方~活用方法
第6回 : THE GRANDEUR(ピアノ音源)の使い方~実践的なプラグインの活用方法
第7回 : BRASS ENSEMBLE - SYMPHONY ESSENTIALS -(ブラス音源)の使い方 ~ 実践的なプラグインの活用方法
第8回 (最終回) : RISE & HITの実践的な活用方法
動画解説
また、私が制作したものの中で
「KOMPLETE 12 ULTIMATE」のライブラリー中心に制作したサウンドトラック集
があります。
こちらも是非ご参考にしてください。
目次
①まずはデモ楽曲を聴いてみましょう
ますはデモ楽曲を聴いてみましょう。
デモ楽曲
デモ楽曲(Vocalのみ)
いかがでしたでしょうか?
「Celestial Voices Calypso」はとても美しい表情~表現力豊かなオペラテイストのボーカル音源となっており、今回のデモ楽曲のようなゆったりとしたエレクトロニカ系の楽曲を始め、ポップスから本格的なオーケストラアレンジの楽曲まで幅広く活躍してくれる音源となっています。
今回は後編として「MIDIの打ち込みのコツとキースイッチの使い分け」を中心に解説していきたいと思います。
【Auddict : Celestial Voices Calypso】 : 製品紹介
②Celestial Voices Calypsoのキースイッチの構成
では「Celestial Voices Calypso」のキースイッチの構成から見ていきましょう。
「Celestial Voices Calypso」は母音の発音に対して12の子音をキースイッチで切り替えることによりナチュラルでリアルなフレーズを作り出せるようにな構成になっています。(上記画像の上部)
キーボード画面(上記画像の下部)の赤色の部分が母音と子音を切り替えるキースイッチとなっており、一番左側のCの鍵盤から順に母音と子音が連動して変わるようになっています。
ここで、「これからKONTAKT音源を導入しよう!」といった、まだ「キースイッチ」と言う概念に馴染みのない方のために解説しておきたいと思います。
◉「キースイッチ」とは
ピアノロール画面上に打ち込まれたMIDIノートが鳴っている(鳴り始める)時にソフト音源上のパラメーターを切り替える機能(今回の場合は母音と子音)
この「キースイッチ用のMIDIノート」はソフト音源上のパラメーターを切り替える情報のためだけのものですので、 実際に音が鳴ってしまうことはありません。上記画像では「Celestial Voices Calypsoの母音 = EE / 子音 = EEを鳴らしたいので、そのパラメーターに対応した 「E1」のMIDIノートを選択している状態です。
この辺りの仕様はオーケストラ音源のアーティキュレーションの切り替えなど他のKONTAKT音源と共通になっています。
一度覚えてしまえば様々なソフト音源で活用することができます。
③各母音と子音の組み合わせ方 ~ ナチュラルなフレーズの作り方
次に「Celestial Voices Calypso」の母音と子音の自然な組み合わせ方のコツを見ていきましょう。
この「Celestial Voices Calypso」はボーカロイドのように特定の歌詞を歌わせるのではなく、 「MM~」、「AH~」、「EH~」といった母音の発音とそれに付随する子音の構成の「発声のみでフレーズを構成していく」ので各母音~子音の組み合わせ方がナチュラルなフレーズ作りのコツとなってきます。
今回のデモ楽曲の特徴は「2小節~4小節といったやや長めの単位で母音を変える」ことでナチュラルなフレーズに聴こえるようにしている点です。
、こうすることでゆったりとしたBPMに合う流れるようなフレーズを作り出しています。
では前半部分のボーカルパートを聴いてみましょう。
キースイッチの切り替え
このパートは8小節の中で、「EE」 → 「AH」 → 「EE」 → 「EH」の母音の順に切り替わっているのですが、アクセント部分を除き、基本的には「2小節~4小節といったやや長めの単位で母音を変えて」います。
このように、「母音の変化は最小限に抑えて、付帯する子音を細かく変えるといったテクニック」がメロディアスながらもナチュラルなフレーズに聴こえるキースイッチの切り替えのコツになってきます。
④ボリュームのオートメーションの活用 ~ エディットのコツ
最後にボリュームのオートメーションの活用について見ていきましょう。
ボーカルトラック = 人間の声は「ある特定のノート(音階)だけ他のノートと比べてレベルが大きく膨らんでしまう傾向」があり、 「Celestial Voices Calypso」のようなオペラテイストのボーカルトラックではそれが顕著に現れてきます。
ですので、ボリュームのオートメーションをしっかりとエディットし聴感上のバラつきが出ないようにしていきましょう。(上記画像参照)
ではオートメーションのON/OFFでどのような違いが出るのか?そ
れぞれ聴いてみましょう。
オートメーションON
オートメーションOFF
このように特定のノート(音階)だけレベルが大きく膨らんでしまっているのがお分かりいただけるかと思います。
オートメーションの書き方は様々な方法がありますが、個人的にはフィジカルコントローラーを使用するよりも、今回のデモ楽曲のように「マウスで時間をかけてエディットする」やり方がオススメです。
と言いますのも、フィジカルコントローラーで「何となくエディットする」よりも、ボーカルトラックを何度も聴きながらマウスでエディットしていく方が「レベルが膨らんでしまうノートがどのノートなのか、そしてそのノートを他のノートと自然に馴染ませるためにはどのようなオートメーションを書けば良いのか?」という
「オートメーションを書く上で一番大切なポイントを何度も時間をかけてエディット~復習できる」からです。
また、画面上のオートメーションの書き方に対して狙った効果が得られない場合、なぜ狙った効果が得られないのか?を常に確認~再調整できる点もマウスを使用したエディットで得られるメリットでもあります。
いかがでしたでしょうか?
キースイッチの概念は基本的にどのソフト音源でも共通となっていますので、一度覚えてしまえば様々なソフト音源ですぐに活用することができます。
また「Celestial Voices Calypso」はキースイッチの切り替えの感覚を掴みやすいシンプルな構成になっていますので気になった方は今回のブログを参考にしていただき、ぜひご自身の楽曲でも使ってみていただければと思います。
次回もスピンオフ企画の続編としてKONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製のソフト音源の活用方法について解説していきたいと思いますのでお楽しみに!
下記に本日のまとめと実践ガイドも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください。
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。
坂本竜太講師の執筆ブログ記事ページ
【フルレングスヴァージョンの試聴 : Audiostock】
【坂本講師が「KOMPLETE 12 ULTIMATE」のライブラリー中心に制作したサウンドトラック集】
KONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製のソフト音源の活用方法記事・動画
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第1回 : Auddict : Celestial Voices Calypso(前編:音源の管理・サウンドメイキング)
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第1回:ドラムトラック編 (STUDIO DRUMMER)
第2回 : Guitar Rigの活用 : 基礎編 (ギタートラック : イントロ & ベーストラック)
第3回 : Guitar Rigの活用 : 応用編 (ギタートラック)
第4回 : DAMAGEの使い方 ~ 活用方法
第5回 : ACTION STRIKEの使い方~活用方法
第6回 : THE GRANDEUR(ピアノ音源)の使い方~実践的なプラグインの活用方法
第7回 : BRASS ENSEMBLE - SYMPHONY ESSENTIALS -(ブラス音源)の使い方 ~ 実践的なプラグインの活用方法
第8回 (最終回) : RISE & HITの実践的な活用方法
【今回の音源を使用した講師制作の参考楽曲 : YouTube】
まとめ
①キースイッチの概念は一度覚えてしまえば他の音源でもすぐに活用可能!
この機会にチャレンジしてみよう!!
②母音の切り替えを2~4小節かけてゆっくりと行うことがナチュラルなボーカルフレーズの作り方のコツ!
③最後の仕上げはボリュームのオートメーション!
まずはマウスでじっくりとエディットして効果をしっかりと掴もう!
実践ガイド
今回の流れをオーディオデータと画像で解説
デモ楽曲
デモ楽曲(Vocalのみ)
キースイッチの切り替え
オートメーションON
オートメーションOFF
画像解説
①CALYPSO_キースイッチ構成
②CALYPSO_キースイッチ_ピアノロール
③CALYPSO_キースイッチ_切り替え
④CALYPSO_オートメーション
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