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マッシュミュージックスクール DTM科トラックメイク科講師の坂本竜太です。

前回に引き続き、Native InstrumentsのKONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製の ソフト音源の活用方法について解説していきたいと思います。
第2回目の後編となる今回はブルガリアン・ボイスのコーラス音源の「Impact Soundworks : VOCALISA – Slavic Women’s Choir -」の“MIDIの打ち込みのコツ~キースイッチの使い分け”の解説となります。

まず、「ブルガリアン・ボイス」と聞いてもいまいちピンと来ない方も多いかと思いますので少し解説したいと思います。
ブルガリアン・ボイスはその名前の通り、ヨーロッパのブルガリアで歌われている民族・合唱音楽のことで、独特の発声や不協和音を随所に用いたハーモニーなど独創的なスタイルの音楽となっています。
この「ブルガリアン・ボイス」の特徴と日本の伝統的な民謡音楽をミックスさせた有名な作品として、 押井守監督作品のサイバーパンクアニメーション「イノセンス 」のサウンドトラックが挙げられます。

【イノセンス : サウンドトラック : 川井憲次 : Apple Music】

このサウンドトラックの中で「西田和江社中」とクレジットされた楽曲で、この「和製ブルガリアン・ボイス」ともいえる 独創的なハーモニーを聞くことができますのでぜひ聴いてみて下さい。
【ブルガリアン・ボイスについて : ウェブ記事】

 


 

KONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製のソフト音源の活用方法シリーズ
Native Accessに対応していないサードパーティー製音源のセッティング方法
第1回 : Auddict : Celestial Voices Calypso(前編:音源の管理・サウンドメイキング)
第1回 : Auddict : Celestial Voices Calypso(後編:MIDIの打ち込みのコツ~キースイッチの使い分け)
第2回 : Impact Soundworks:VOCALISA – Slavic Women’s Choir(前編 : 概要とサウンドメイキング)


KOMPLETE ULTIMATEシリーズを使い倒したブログ記事・動画

第1回:ドラムトラック編 (STUDIO DRUMMER)
第2回 : Guitar Rigの活用 : 基礎編 (ギタートラック : イントロ & ベーストラック)
第3回 : Guitar Rigの活用 : 応用編 (ギタートラック)
第4回 : DAMAGEの使い方 ~ 活用方法
第5回 : ACTION STRIKEの使い方~活用方法
第6回 : THE GRANDEUR(ピアノ音源)の使い方~実践的なプラグインの活用方法
第7回 : BRASS ENSEMBLE - SYMPHONY ESSENTIALS -(ブラス音源)の使い方 ~ 実践的なプラグインの活用方法
第8回 (最終回) : RISE & HITの実践的な活用方法

 

動画解説


Native Accessに対応していないサードパーティー製音源のセッティング方法

 

また、私が制作したものの中で 
「KOMPLETE 12 ULTIMATE」のライブラリー中心に制作したサウンドトラック集
があります。
こちらも是非ご参考にしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

①まずはデモ楽曲を聴いてみましょう

 

ますはデモ楽曲を聴いてみましょう。

 

デモ楽曲


デモ楽曲(Vocalのみ)

 

いかがでしたでしょうか?
「VOCALISA」はブルガリアン・ボイスの独創的な歌唱法をとても美しく再現した音源となっており、今回のデモ楽曲のようなオーケストラアレンジをベースとした民族音楽を始め、 映画やドラマの劇伴作家、またゲームのサウンドデザイナーを目指している方などにも幅広く活用していただける音源となっています。
今回は前編として「VOCALISAの音源の概要と実践的なサウンドメイキング」を中心に解説していきたいと思います。
また、今回のデモ楽曲で使用されているソフト音源はNative Instruments : KOMPLETE 12 ULTIMATEの中から 「ACTION STRIKE」「DAMAGE」「SYMPHONY_ESSENTIALS : ◉BRASS ENSEMBLE / ◉STRINGS ENSEMBLE /◉CELLO / ◉PERCUSSION」、「SESSION GUITARIST」などが中心となっていますので、既に掲載されている「KOMPLETE 12 ULTIMATEを 使い倒そう! : 1~8」のブログと併せて活用していただければと思います。

【Impact Soundworks : VOCALISA – Slavic Women’s Choir】 : 製品紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②Celestial Voices Calypsoのキースイッチの構成

では「VOCALISA」のキースイッチの構成から見ていきましょう。
「VOCALISA」は複数の声部や発声方法によって構成されていますが、今回はそのメインとなる 「1a FULL Choir Master」と「2a Sopranos Master」を中心に見ていきましょう。
デモ楽曲で使用されているパッチも上記の2つがメインとなっています。
「VOCALISA」はメロディーラインに対してブルガリアン・ボイス特有の発声方法をキースイッチで切り替えることにより独特な響きを持つメロディーやフレーズをを作り出せるような構成になっており、キーボード画面(画面下部)の青色の部分がメロディーパート黄色の部分が発声方法を切り替えるキースイッチとなっています。↓

1a FULL Choir Master↓

2a Sopranos Master↓



ここで、「これからKONTAKT音源を導入しよう!」といった、まだ「キースイッチ」と言う概念に馴染みのない方のために解説しておきたいと思います。

◉「キースイッチ」とは
ピアノロール画面上に打ち込まれたMIDIノートが鳴っている(鳴り始める)時にソフト音源上のパラメーターを切り替える機能(今回の場合は母音と子音)


この「キースイッチ用のMIDIノート」ソフト音源上のパラメーターを切り替える情報のためだけのものですので、 実際に音が鳴ってしまうことはありません。
上記画像では「VOCALISA」の「YAH」の発声を使用したいので「A1」のMIDIノートを選択している状態です。
この辺りの仕様はオーケストラ音源のアーティキュレーションの切り替えなど他のKONTAKT音源と共通になっていますので、 一度覚えてしまえば様々なソフト音源で活用することができます。

 

 

 

 

 

 

③ブルガリアン・ボイス特有のハーモニーの考え方~MIDIノートの打ち込みのコツ

ブルガリアン・ボイスの打ち込みの最も重要なポイントのひとつと考えて良いのが、この独自のハーモニーの再現ではないかと思います。
筆者もこのデモ楽曲を制作するにあたり、様々な文献等をを調べましたが、

✔︎ロックやポップスのスケールのように、これが正しいスケールというようなものは存在しない
✔︎不協和音やメロディが5~6音階で構成されていることが多い

などが主な特徴になっており、この辺りはクラシック音楽などとは異なり民族音楽特有の独創的な考え方になっています。

【ブルガリアン・ボイスの代表的なハーモニー構成】


では具体的に今回のデモ楽曲の冒頭で用いられているハーモニーを見ていきましょう。
これは筆者が様々な参考資料を元に導き出したハーモニーとなっていますので、まずはこのハーモニーを元にご自身で新たなメロディーを構成してみるのが良いでしょう。↓

では実際に聴いてみましょう。

Vocal Only(Short)

 

この部分のハーモニーは下記のようになっていますので、まずは実際に打ち込んでみて、 その後、ご自身でMIDIノートを上下させてブルガリアン・ボイス特有のハーモニーを実感していただければと思います。

【デモ楽曲 : 冒頭部分のハーモニーのノート構成とキースイッチの割り当て】
◉ハーモニー #1 : A#2 / D#3 / F3 (キースイッチ : A1 : 発声 = YAH)



◉ハーモニー #2 : C3 / F3 / G3 (キースイッチ : B1 : 発声 = REE)



◉ハーモニー #3 : C3 / F3 / G3 (キースイッチ : G1 : 発声 = SVAH)



◉ハーモニー #4 : C#3 / F3 / G3 (キースイッチ : A1 : 発声 = YAH)



◉ハーモニー #5 : C#3 / G3 / G#3 (キースイッチ : G1 : 発声 = SVAH)



◉ハーモニー #6 : C3 / F3 / G#3 (キースイッチ : B1 : 発声 = REE)



◉ハーモニー #7 : C3 / F3 / A#3 (キースイッチ : G1 : 発声 = SVAH)



◉ハーモニー #8 : C3 / F3 / G3 (キースイッチ : A1 : 発声 = YAH)

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
「VOCALISA」はブルガリアン・ボイスの独創的な発声までも余すところなく再現した音源となっており、 キースイッチの構成も非常にシンプルなため、ブルガリアン・ボイスにチャレンジしてみたい!という方にもとても使いやすい音源となっております。
独特のハーモニーが特徴のブルガリアン・ボイスですが、ロックやポップスとは異なり、「これが正解というハーモニーがない」ため、気になっていてもなかなか実践的に取り入れられない方も多いかと思いますが、今回のブログを参考にぜひご自身の楽曲でも活用してただければと思います。
次回もスピンオフ企画の続編としてKONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製のソフト音源の活用方法について解説していきたいと思いますのでお楽しみに!

下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください。
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。

坂本竜太講師の執筆ブログ記事ページ

【フルレングスヴァージョンの試聴 : Audiostock】

坂本講師が「KOMPLETE 12 ULTIMATE」のライブラリー中心に制作したサウンドトラック集

 

KONTAKTフォーマットに最適化されたサードパーティー製のソフト音源の活用方法記事・動画
Native Accessに対応していないサードパーティー製音源のセッティング方法
第1回 : Auddict : Celestial Voices Calypso(前編:音源の管理・サウンドメイキング)
第1回 : Auddict : Celestial Voices Calypso(後編:MIDIの打ち込みのコツ~キースイッチの使い分け)
第2回 : Impact Soundworks:VOCALISA – Slavic Women’s Choir(前編 : 概要とサウンドメイキング)

 

KOMPLETE ULTIMATEシリーズを使い倒したブログ記事・動画
第1回:ドラムトラック編 (STUDIO DRUMMER)
第2回 : Guitar Rigの活用 : 基礎編 (ギタートラック : イントロ & ベーストラック)
第3回 : Guitar Rigの活用 : 応用編 (ギタートラック)
第4回 : DAMAGEの使い方 ~ 活用方法
第5回 : ACTION STRIKEの使い方~活用方法
第6回 : THE GRANDEUR(ピアノ音源)の使い方~実践的なプラグインの活用方法
第7回 : BRASS ENSEMBLE - SYMPHONY ESSENTIALS -(ブラス音源)の使い方 ~ 実践的なプラグインの活用方法
第8回 (最終回) : RISE & HITの実践的な活用方法

【今回の音源を使用した講師制作の参考楽曲 : YouTube】


 

 

 

 

 

 

まとめ

①複数あるパッチの中からまずは代表的なものを選び、ブルガリアン・ボイスの特徴的なな発声を感じてみよう!

②「VOCALISA」のキースイッチの構成はとてもシンプル! キースイッチをどんどん動かして理想の発声を探してみよう!

③ブルガリアン・ボイスのハーモニー作りはは既存のスケールの概念を越えてチャレンジすることがポイント!

 

実践ガイド

今回の流れをオーディオデータと画像で解説

デモ楽曲


デモ楽曲(Vocalのみ)

 

Vocal Only(Short)

 

 

画像解説
①VOCALISA_キースイッチ構成_TYPE_1




②VOCALISA_キースイッチ構成_TYPE_2




③VOCALISA_キースイッチの解説




④VOCALISA_ハーモニー構成

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