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マッシュミュージックスクール ボーカル科作詞科作曲・編曲科講師の藤本涼子です。

ライブ当日、リハーサルから本番にかけて「今日は調子がいい」と感じるか、「なんだか声が乗らないな」と感じるか。
その差は、実は“当日朝”にどう自分の身体と喉に向き合ったかで決まることが多いのです。

今回は、声のプロフェッショナルとして活動してきた中で、私自身が10年以上実践し、
特に効果を感じている「喉のための朝ルーティン」を3つご紹介します。

どれも難しいものではありませんが、やるのとやらないのとでは明らかに違います。
地味でも、効果は絶大。
『歌うカラダ』を目覚めさせる準備として、ぜひルーティンに取り入れてみてください。




 

 

 

 

 

①正しい姿勢の再確認:その壁立ちは間違いかも?

「背中と後頭部を壁にぴったりつけて立てば、正しい姿勢」と思っていませんか?
実はこの“壁立ち”が逆に身体の動きを妨げ、声の流れを滞らせることがあります。

声というのは、単なる「喉の振動」ではなく、全身の筋肉が協力し合い、重力の中で最も効率よく身体が働いているとき、最小限の力で最大限に響く声が生まれます。

アレクサンダーテクニックでいう「ボディマッピング」では、骨格の位置を正しく知覚することが重要とされます。
特に“頭部の位置”は声に大きく影響を与えます。

頭は背骨の上にふわりとのっているのが理想。
背筋を「伸ばす」意識より、「余計な力を抜いて、 骨の構造を正しく使う」意識が大切です。

【おすすめワーク】
☑️鏡の前に立ち、「耳・肩・腰・足首」が横から見て一直線か確認
☑️胸を張るのではなく、「頭が上に引き上がる」感覚を持つ。目線をまっすぐに。

この姿勢確認をするだけで、呼吸と声の通りが見違えます。
⭐ 添付画像:引用ー『歌手なら誰でも知っておきたい「からだ」のこと』より

 

 

 

 

 

 

②「呼吸の始まりはまずは吐く」~1/fのゆらぎをつくる頭部ゆらし~

 

日本のボイストレーニングでよく使われる「喉を締めないように」「喉を開いて」といった言葉で本当に理解できてますか?

「分からない」と感じるあなたは悪くない。
なぜなら、「喉を開く」は曖昧な表現で、誤解を生むことが多いのです。
感覚的な言葉だけでなく、具体的な対処法が必要です。

たとえば「喉が締まっている」と感じるとき、喉そのものを開こうとするのは逆効果。
解剖学的に、声帯は開閉しますが“喉”全体が開くわけではありません。

代わりに、以下の方法をおすすめします。

【おすすめワーク】
☑️呼気を意識して「まず吐く」。息を全部吐ききってから自然に吸うことで、呼吸は自律的に整います。
☑️このとき、喉まわりの筋肉が突っ張る感覚があれば、頭部を左右・前後に軽くゆらしてみてください。
小さな1/fの揺らぎ(自然界のリズム)を生むことで、頸部の緊張が自然とゆるみます。

この「まず吐く→自然に吸う→微細なゆらぎ」は、私がボイストレーニングの現場でも活用している方法です。

 

 

 

 

 

 

 

 

③カパラバティで頭蓋に響きをつくる:火の呼吸で声の目覚めを

ライブ直前、集中力とエネルギーを一気に引き上げたい時におすすめなのが、ヨガの浄化法として知られる「カパラバティ呼吸(火の呼吸)」

カパラバティとは、鼻からの短く鋭い呼気を連続して行う呼吸法で、「頭蓋骨を輝かせる」という訳になります。
スピリチュアルに感じられる表現かもしれませんが、実際は現代では脳の血流促進・横隔膜と腹部筋群の活性化・副鼻腔の換気改善などの生理的効果が注目されています。

【効果】
・ 腹圧を使って肺をしっかり動かす
・ 頭部に振動を伝え、声の共鳴腔の目覚めを促す ・自律神経を刺激し、集中力を高める

【やり方】
①背筋を楽に伸ばして座る
②鼻から素早く息を吐き出す(1秒に1回程度)
③吐くときにお腹を軽く引き込む(吸うのは自然に任せる)

30秒×2~3セットが目安。
風邪気味や体調不良のときは控えましょう。(高血圧・心疾患・妊娠 中の方はお控えください)

この呼吸は、陰陽五行でいうと「火=発動」のエネルギーを高めてくれるもの。
朝のカパラバ ティは、自分の内側から声を“起こす”感覚を養ってくれます。

 

 

 

 

 

 



いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
いかがでしたか?
より詳しいライブ前の対策や、練習方法が知りたい方、”一人では難しい”という方は、レッスンお待ちしています!一緒に頑張りましょう♪
また、ボイストレーナーを目指す方やスキルアップの方にも養成も行っています。どうぞお気軽にレッスンにいらしてくださいね!

 

 

 

 

まとめ

ライブ当日、コンディションを整えるためには「喉」だけでなく「身体」全体との対話が必要です。
今回ご紹介したのは:
①姿勢の再確認(ボディマッピングの視点で骨格を整える)
②吐く息から始める呼吸と微細な頭部ゆらし(1/fの揺らぎで緊張をゆるめる)
③カパラバティ呼吸(腹圧と共鳴腔を目覚めさせる)
いずれも、過度な力みを避け、声本来の通り道を確保する手助けになります。


実践ガイド

☑️朝起きたらまず“吐いて”みる
→ ベッドの上でもOK。「ふ~~」と口から優しく吐くだけ。吸うのは自然に任せる。

☑️喉に違和感を感じたら「頭をゆらす」
→ 歌う前に、首をゆらして喉の筋肉を緩めてみましょう。1/fの揺らぎを意識して。

☑️カパラバティは30秒チャレンジから
→ 洗顔前のルーティンに取り入れると習慣化しやすいです。慣れたら2~3セット。

覚えやすい呪文は、
「吐いてゆるめて、響かせる」

舞台裏の1分が、あなたの声を変える力を持っています。 次のライブで、ぜひ実感してみてください。
より詳しいライブ前の対策や、練習方法が知りたい方は、「自分では分かりにくい」と感じる方は、どうぞお気軽にレッスンにお越しくださいね♪
趣味で歌いたいという方も、分かりやすく丁寧にお伝えしていきます。



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