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マッシュミュージックスクール ボーカル科作詞科作曲・編曲科講師の藤本涼子です。

巷にたくさん流れているダイエット法や健康食品などの情報同様、ボイストレーニングについてもボイトレ教則本、You Tube動画や、各サイトでたくさんのボイストレーニングのメソッドが紹介されています。

「このエクササイズが良い」と言っているところもあれば、同じやり方を「ダメだ」と言っているものもあります。
色々な情報が溢れていて何が正しいのか、みなさんも疑問に思ったことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
色々なところで紹介されているエクササイズをそれぞれ試してみたけど、その効果がよくわからないという経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

本日はそんな方々に向けておすすめのボイストレーニングのエクササイズ方法や考え方をお話ししていきます。
ぜひご覧ください。




 

 

 

 

 

①どの情報を信じればいいか?

声とはとても奥深いものです。
毎日意識せずとも声が出せているので気づかないかもしれません。

でも、たとえば人前で歌うときに緊張していつも出せている音がうまく出せなかったり、声が震えたり声が小さくなったりというような経験を日常的に感じたことは少なからずあると思います。

声と心身は深く繋がっています
マインドによっても身体の使い方によっても発声は変わります。
そして、性格・体つき・身体の使い方・音楽の好みや目指すものも人それぞれ違います。

つまり、声の出し方も、不得意なポイントも、どんな発声を目指すかも人それぞれ異なるため、発声のトレーニング方法も同様に一人一人違います。

「これが正解だ」
「このエクササイズが正しい」

というようなそれぞれの教則で紹介されている唯一無二の発声トレーニングは他の人には当てはまるかもしれないけど、あなたには当てはまらないことも当然起こってしまいます。
画一的なトレーニングでうまくいかなかった方は、そのことを踏まえた上でボイストレーニングの情報を取捨選択・活用できるようになってください。




 

 

 

 

 

 

 

 

②ボイストレーニングとは?

散乱するボイストレーニング情報から自分に必要な情報を選び取れるようにするため、まずはボイストレーニングとは何か?という前提から考えていきます。

ボイストレーニングとは、他の音楽家の楽器練習というイメージよりは、スポーツ選手のトレーニングのやり方に似ているとも言えるかもしれません。

例えば、
テニスで闇雲に遠くにボールを飛ばそうと力を込めて練習をしても肘を痛める原因になってしまうかもしれません。
そこで、ボールに対する体の向きや腕の振り方の軌道、ボールを打つタイミングなどを分析した上で、理想の打ち方に対する自分自身の打ち方との誤差を修正して、素振りをする。
素振りによって、軌道修正したイメージを体現できるようになる。
今度は実際にボールを打って練習していく。
すると、意識せずに練習回数をむやみに増やした練習方法と違って、確実により大きな成果が得られるのではないでしょうか。


発声においても、身体の使い方、呼吸、イメージ、共鳴、調音などすべてバランスが取れて一致したときに最高の状態での発声が可能になります。

どんな発声や身体の使い方の癖があるか、
何が得意で不得意なのか、
どんな時に心身がプレッシャーを感じて力むのか
など、一人一人全く違います。


その為に、まずはいつもの発声に比べて、より楽に出せる感覚を掴みとることが先決です。
自分自身の発声の状況をより繊細に観察しながら行うことが重要です。

例えば
出したい高音が出るように無理やり出して、その高音にたまたまヒットしたらOKではなく、
どんなときに楽に出て、どんな風に出したらキツイのか。
より細かに状況を把握して緻密に掴み取りながら楽な方法を探し出して行きます。

それを実現しないままエクササイズを反復していても良くなりにくいです。
どんなに’良い’とされるエクササイズパターンでも、苦しい状態のまま闇雲に繰り返し繰り返し行っていれば、良くなるどころか悪癖を作り出していることになるかもしれません。

まずは、無理矢理ではない楽な方法を感じ取ることができるように試行錯誤する。
そして、発声時の楽な感覚を見つけられたらそれを反復して再現性を高めていく。
という順序で行なっていくと安全で持続可能な発声が身に付けられます。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③自分でやるエクササイズのおすすめは?

その人の発声を細かに聞くことができて、
どんな発声(音楽のスタイル)を目指しているのかのカウンセリングを行って、
発声時の身体の状態やその人の性格(情報の受け止め方)を知る。
など全て踏まえた上であれば、その人にあったエクササイズをおすすめ出来ます。

しかし、そういう情報が無い状態で全ての人に当てはまる
「これさえやれば歌がうまくなる」
というようなエクササイズ方法をお伝えすることは難しいのです。


それだと話が終わってしまうので、どんな人がやっても比較的安全で、音域を広げることにも有効なエクササイズをお伝えしますね。
リップロール(唇プルプル)タングトリル(巻き舌)をお勧めします。

発声器官と調音器官である唇と舌を震わせて力みが入りにくい状態で行えるので、音域を広げたい際に最高音と最低音を比較的安全に出すことが可能です。


楽な感覚を探すために自分自身の発声時の心身と向き合うこと、そして良い耳を持てるようにより注意深く歌声を聞き取れるようになることはとても地味で地道な作業でもあります。 
身体を楽器として使う歌は、みんなそれぞれ世界で唯一無二の楽器です。
世界に一つしか無い自分自身の素晴らしい楽器をより上手く使いこなすためにボイストレーニングはあります。

より健康的に、より自由に歌えるようになるために諦めずに自分の楽器の使い方をスキルアップしていきましょう!

 

 

 

 



いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
一人で行き詰まったときにお手伝いが必要な場合は、ボイストレーナーとしてそしてシンガーとしての知識・スキル・経験をフル活用してお役に立てるように全力でサポートします。
お気軽に体験レッスンのお申し込みもお待ちしています♪

 

 

 

 

まとめ

①画一的なエクササイズでは向上するとは限らない。

②ボイストレーニングは楽器練習のように反復練習が先にくるものではなく、楽な感覚を掴み取ることが先決。

③自分で行う安全な方法はリップロールとタングトリル。
楽な感覚を掴み取るための方法を試行錯誤して探してみる。


実践ガイド

①比較的安全で、音域を広げることにも有効なリップロール(唇プルプル)とタングトリル(巻き舌)で楽な発声の感覚を掴み取る。
楽に出来たら、ハミング→色んな母音(日本語のあ、い、う、え、お)の順に変えてみる。

②母音に変えたときに苦しくなったらその時の自分の発声器官の状態や姿勢(特に頭と首のバランス)はどのようになっているかを観察してそれ以外の方法を研究してみる。
苦しくなったら母音→ハミング→リップロールorタングトリルに戻ってもう一度はじめから行いましょう。
出したい音を無理やり出した先には楽な発声は待っていません。
身体が楽な状態、歌っていて気持ちがいい状態が正しい発声です。
楽な発声を繋げて広げていくことが大切です。


③憧れの歌手(ワールドクラスの優れたボーカルテクニックを持つシンガーが理想)の歌をより細かく音色を聞き分けてヘッドボイス、チェストボイス、そしてチェストミックス、ヘッドミックスなどを聞き分けられるようにイヤートレーニングを行う。
ワールドクラスの歌唱力の高いシンガーの声の音質や音色、動画の場合はその時の口の開け方や身体のバランスのとり方などを注意深く観察する。
より細かく、より深く、より正確に聞き取れる耳を持てるようになると、それを体現することも可能になるからです。
それでも分からない時はガイドをしてくれる優れたボイストレーナーを探すことも選択肢の一つ。 



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