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EDM楽曲のリミックスに挑戦してみよう! (前編 : リミックス~ステムミックスの考え方編)
2020/5/26
作詞・作曲・編曲・DTM
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Follow @mushmusicschoolマッシュミュージックスクール DTM科・トラックメイク科講師の坂本竜太です。
今回は「EDM楽曲のリミックスの作り方」を解説していきたいと思います。
現在はEDMに限らず多種多様なジャンルでリミックス楽曲がリリースされていますが、このような楽曲はどのように構成され作られているのか?を理解することで、まだリミックス楽曲を制作したことがない方でもスムーズに始められると同時に楽曲制作の全体のクオリティーアップにも繋がっていくかと思います。
また、今回使用する楽曲はMUSH MUSIC SCHOOLの動画で使用されているものとなっていますので、ブログをご覧の皆さんにも分かりやすく取り掛かりやすい内容になっているかと思います。
今回は前編として「リミックス~ステムミックスの考え方」の解説となります。
それでは詳しく見ていきましょう。
「EDMのリミックスに挑戦してみよう! (後編:リミックスの実践テクニック編)」の記事はこちら
動画解説
①ますはデモ楽曲を聴いてみましょう(オリジナルとリミックスの比較)
ますはデモ楽曲を聴いてみましょう。
オリジナル音源
リミックス音源
いかがでしたでしょうか?
近年ではオリジナル楽曲の原型が分からないほど過剰にエディットされたリミックス作品も多く耳にしますが、 今回はフューチャー・ベース調のリミックスにしながらもオリジナルの良さを活かし、程よく新たな音色が追加され、後半はコード進行を変えて楽曲に新しい印象を与えるなどリミックス然とした仕上がりになっているかと思います。
それでは具体的な楽曲の構成について見ていきましょう。
②ステムミックスとは?
ステムミックス作成前:オリジナル
オリジナルからステムミックスを作成
まずリミックス楽曲を制作するにはオリジナル楽曲の「ステムミックス」が必要になります。
ステムミックスとは役割ごとに書き出されたオーディオデータのこと(ドラム、ギター、ベース、シンセ = リード / パッド / FX音、ボーカル)を指します。
楽曲全体のトラック数が少ない場合はそれぞれのトラックごとにオーディオデータを書き出して使用することもありますが、トラック数が多い場合は「まとめても支障のない複数のトラックをひとつのトラックにバウンスしてオーディオデータとして書き出し」 ます。
あまりにトラック数が多いとリミックスの制作時に作業効率が下がってしまったり、 エディットも必要以上に煩雑になってしまうため、近年では後者のように「ある程度まとめて書き出す」方法が多いかと思います。
この辺りの判断は楽曲に応じて変えていくのが良いでしょう。
③ステムミックスからリミックスに使用するトラックを選ぼう!
ステムミックスを書き出した後、次にその中からどのトラックを使用するかを決めていきます。 今回はオリジナルアレンジの雰囲気を活かすリミックスにしたかったため、ドラムトラック以外のほとんどのステムトラックが使用されています。
ではステムミックスでは実際にどのような音が鳴っているのかを各トラック4小節ずつ聴いてみましょう。 緑色のリージョンはリミックスを制作する際に新たに追加したトラックですので、それ以外のトラックの音になります。
今回のリミックスには以上のようなステムミックスが使われています。
また、このようにオリジナルの雰囲気を活かすリミックスを制作する場合でも、リズムトラックのメインとなるキックやスネアは新たに差し替えることが多いため、今回はあえてステムミックスを書き出していません。
☆ステムミックスの書き出しのワンポイント☆
ステムミックスを書き出す際のポイントとして「空間系のプラグイン(ディレイやリバーブ)をバイパスさせておく」という場合もあります。
今回のリミックスではオリジナルの空間系のプラグインを活かして書き出していますが、 空間系のプラグインは楽曲全体の印象はもちろん、ミックス全体の馴染みやグルーヴ感にも大きな影響を与えますのでケースバイケースでこの空間系のプラグインのバイパスをするテクニックも活用しましょう。
また、ご自身ではなく他のクリエイターにリミックスを依頼する場合などにも、空間系のプラグインのバイパスしたステムミックスを送ると相手のクリエイターもリミックスがしやすくなるという利点もありますので覚えておくと良いでしょう。
いかがでしたでしょうか?
完成された楽曲に新たなアプローチで異なる魅力を引き出すのもリミックスの醍醐味のひとつです。
リスナーとしてリミックス曲を聴いてはいたものの、
DTMerではあるものの、
いざ自分で制作してみようとなるとなかなか初めの一歩が踏み出せなかった方も、このリミックス~ステムミックスの概念を理解することでより気軽に挑戦できるかと思います。
今ではリミックスコンテストなども頻繁に開催されていますのでこの機会に始めてみましょう!
次回は「後編 : リミックスの実践テクニック編」になりますのでこちらもお楽しみに!
「EDMのリミックスに挑戦してみよう! (後編:リミックスの実践テクニック編)」の記事はこちら
下記に本日のまとめと実践ガイドも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。
坂本竜太講師の執筆ブログ記事ページ
まとめ
①ステムミックスとは何か?をしっかり理解しよう!
まとめても支障のない複数のトラックはひとつのトラックにバウンス!
②ステムミックスを書き出す際は空間系のプラグインをバイパスするのもひとつのテクニック!
③リミックスはオリジナル楽曲に新たな解釈を与えることが醍醐味。
まずはオリジナル楽曲を活かすスタイルで挑戦してみよう!
実践ガイド
今回の流れをオーディオデータと画像で解説
オリジナルトラック
リミックストラック
ステムトラック
画像解説
①オリジナルのアレンジ画面
②ステムミックスを配置した画面
③ステムミックスに新たにトラックを追加した画面
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