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マッシュミュージックスクール ピアノ科講師木村滋子です。

前回記事「音符の長さ・書き方、ピアノの息つぎ」に続けて五線譜の読み方超入門編です。
知らないと演奏に困る学典・奏法をお届けします。

 

 

 

 

 

①楽譜の縦線には、単縦線と複縦線があるのを知っていますか?

 

楽譜上の縦の線を縦線と言い、この線で区切った小部分、すなわち縦線と縦線との間を小節と言い、縦線には単縦線と複縦線とがあります。


さらに複縦線には4種の用法があります。

 

 

1.1 複縦線4種の用法

 

①楽曲の終わりを示す終止線


この場合は、終わりの1本を太く、その左の1本を細く書きます。


 

 

②楽曲の段落を示す場合


段落を示していますが、曲が一旦終わりだと勘違いして一拍お休みする方もいます。
ここは休符をとらず、直ちに曲を続けます。


 

 

③拍子を変える場合 


拍子が変わると曲の速さが変わるので、要注意です。

 

 

 

④調子を変える場合 


この場合は、転調を表し、調号(フラット、シャープ、ナチュラル)が変わるので、これも演奏の時に注意します。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

②拍子とリズムってなんでしょうか?


拍子は楽譜の始めに4分の4や4分の2(又は記号)と書かれて示すことになっていて、強弱が一定の規則正しい形で繰り返されることを言います。

 

 

2.1 4拍子

4拍子は、各小節を4拍に数えるので、1拍目と3拍目が強声、2拍目と4拍目が弱声です。
(但し、同じ強声でも3拍目の強声は、1拍目の強声よりいくらか弱いです。)

 

 

 

 

2.2 3拍子

3拍子では、1拍目が強声、2拍目と3拍目が弱声です。


 

 

 

 

2.3 6拍子

6拍子では、1拍目と4拍目が強、その他の2拍目、3拍目、5拍目、6拍目が弱です。
しかし、4拍目の強声が1拍目の強声に較べて弱いことは、4拍子の場合と同じです。


 

 

 

2.4 リズムとは

では、拍子とリズムの違いで、リズムとは何でしょう? 

音符の長短の色々な組合わさり方を楽譜上では、リズムと呼んでいます
拍子のリズム変化したものを下に表します。
 






 

 

 

 

 

 

 

③演奏者の曲の音の強い部分(フォルテ)や最も訴えたい部分を聞けば、その人の腕の良し悪しがわかる!



「フォルテで演奏する箇所で、音にどの程度の響きや広がりがあるかないかで、
その楽団のレベル、ピアニストの腕が分かるな」
と、私は勝手に思っています。(異論はあるでしょうが)

精鋭の揃っている楽団は、たとえホールの後ろの座席で聞いていても、波動を感じて空気の波が肌で分かり、エネルギーが届くことが実感できますし、鳥肌がたちます。
そうでない楽団は、語弊がありますが、ただのうるさいだけの音のように感じます。


 

 

3.1 良い響き・広がりがある音の出し方


では、ピアノ演奏の場合、どう弾けば良い響きや広がりがある音が出せるでしょうか?

ピアノ演奏者は、指先に神経が行くように
①身体を鍵盤に近づけ、
②前かがみになり、
③指先に体重をかけるようにして、
④そしてお腹に力を入れること

が一つのやり方としてあります。
強く弾く部分でお腹に力を入れ、弱く弾く部分で力を抜き、力を入れたり抜いたりして演奏すると一本調子にならず、
うるさいと感じない強い迫力のある音を出すことができると思います。
是非試してみてください。






いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!

 

 

 

 

まとめ

①縦線の種類を知って、演奏に生かしましょう!

②リズムを身につけることは最初は難しいですが、身に付けば演奏が俄然楽しくなります。

③最も強く演奏する部分の音の広がりや響きを感じましょう!


 

実践ガイド

①複縦線の拍子を変える場合と調子を変える場合が初心者には難しく戸惑うので、ゆっくりの速度から練習しましょう!

②リズムを身につける為、机の上で手で拍子を取ったり、何度も練習して身体に覚えさせましょう!

③強く音を出す時は、お腹に力を入れて、指に体重をかけるように前かがみで弾いてみましょう!




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