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マッシュミュージックスクール エレキギター科アコースティックギター科DTM科講師の村瀬恭久です。

今回は、前述の「和声学、対位法って何?」の実践編になります。
さらに前述の「本格的なストリングスの打ち込みってどうやってやるの?」も合わせてご覧ください。

「駆け上がり」というのは音程が速く上っていくフレーズのことで、主に順次進行(連続した音程)で行われます。


前回の記事で例に挙げた参考曲です。

例:JUJU 『東京』


ポイント!

①着地音を先に決める
②フレーズの長さを決める
③音色が大事

 

 

 

 

①着地音を先に決める

大抵の場合「駆け上がり」はアクセントとして装飾的に使われるものです。
よくあるのがサビ前、サビの繰り返し、ブレイク前 などです。

いずれの場合も、
まず「到達する音程」
つまり駆け上がった後のフレーズを決めると作りやすいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

②フレーズの長さを決める

次に駆け上がりフレーズの長さを決めます。
4拍子の曲で駆け上がり区間が一拍の場合は、駆け上がりフレーズは前の小節の4拍目から始まりますね。
つまり駆け上がりフレーズの最初の音のタイミングが自動的にフレーズの長さを決定します。
一般的には駆け上がりフレーズが長いほうが、よりドラマチックに聞こえます。

駆け上がりフレーズというのは基本的にスピード感のある速いフレーズが多いです。
テンポにもよりますが16分音符、5連符、6連符、あるいは7連符、9連符、11連符などという中途半端な連符もよく登場します。
あまり速いと不自然だし、あまり遅いとスピード感、高揚感が出ません。

基本的には同じ長さのフレーズの場合

音が多い=スピード感がある=一音ごとの音価は下がる

と考えて良いでしょう。


長さと速さが自動的にフレーズの最初の音を決定することになります。
通常は和音内あるいはスケール内の音から始まるのが良いと思います。

最初の音がバックのコードとうまく合わないと感じた場合はスケールにない音も使って音数を増やして調整すると良いでしょう。

自分の好きなパターンをいろいろ考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

③音色が大事

ストリングスの駆け上がりはもちろん、バイオリン奏者あるいはビオラ奏者やチェロ奏者が弾きます。
バイオリン等はバイオリン本体と弓を使って演奏します。
通常、奏者は何も指定がなければ、フレーズを弾く際、弓を音符ごとに返す、つまり逆方向に転換させ一音ごとにアップダウンを繰り返します。
演奏動画を見てると弓が上下に動いているのがわかりますよね? 
基本的に弓を返すと音のアタックがハッキリします。

そして逆にフレーズを滑らかにつなぎたい場合は「スラー」で弾きます。
「スラー」というのは 弓の方向をきりかえさず、一弓で複数の音を弾くことです。
そうすると弓を返したときより、アタックが柔らかく、なめらかにフレーズがつながるわけです。

通常速い駆け上がりフレーズも「スラー」を使います。
そして、再度駆け上がりが着地音に到達した音から弓を返すことが多いです。


つまり

最初の音強くはっきり

フレーズ内の音なめらか

駆け上がり後の最初の音はっきり

となります。
打ち込みの際は、「強くはっきりした音」と「なめらかな音」の2種類を用意するとより自然な演奏に聞こえます。

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
皆さんも是非いろいろ試して、楽曲アレンジに取り入れてみてください!

まとめ

①決めるのは3つの要素

1 着地音
2 フレーズの長さ
3 フレーズのスピード感


②音色の立ち上がりが大事

 

実践ガイド

簡単なパターンを作って練習してみよう。

①着地音を決める
例:まずは駆け上がりの後、サビの入り口、頭の拍から入るフレーズを作りましょう。

②最初の音のタイミングを(フレーズの長さ)決める
例:まずはシンプルに16分音符で一拍のスケール順次進行の駆け上がりフレーズを作ってみましょう。
しっくり来なければフレーズを細かくしてスピード感を出します。

③ハモらせる
駆け上がりのフレーズを3度や6度でハモらせたり、オクターブユニゾンにするのも効果的。

④フレーズを長くしてみよう
駆け上がりの手前にサビの到来を予感させるフレーズを加えます。
より高揚感が出ます。

⑤音色を変更
最後にフレーズによってアタックの速い音、遅い音を切り替えより自然に聞こえるようにエディットします。
今回はこのようにノートナンバーを使って音色を切り替えてみましょう。


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