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マッシュミュージックスクール 作詞科講師の湯澤真人です。


作詞は文字数が決まった中でリスナーにストーリーを伝えて感動をさせたり、高揚をさせたりします。
ただ伝えたいことを書き連ねただけでは単なる作文になってしまい、
楽曲のメロディーの良さや特徴を台無しにしてしまいかねません。
読み手が様々な事を能動的に想像できる歌詞であれば、爆発的に情報量が多くなります。

今回はその一つのテクニックとして時間経過を感じさせる作詞方法をご紹介します。
是非ご覧ください。


 

 

①人間に唯一平等に与えられているもの

   

それが「時間」です。

偉い人、頭が良い人、容姿端麗な人、太っている人、意地悪な人、優しい人、怒りっぽい人、快活な人、今この世界を生きている老若男女全ての人が同一の時間軸にいます。
時間の表現をする事=全員の共感を得やすい
と言っても過言ではないでしょう。






 

 

②人間にはどうにもできない故の感情が湧き上がる

現代の技術ではどうあっても現実の時間を戻したり、早回しする事はできません。
だからこそ時間は大切なものになり、人間にはどうする事もできない故の様々な感情が湧き上がってきます。

無力感・・・自分にはどうする事もできない。もどかしい気持ちもありながら、諦めてもいる。
儚さ・・・人間のちっぽけさ・矮小さが際立ち、淡くて消えやすい存在なのだと実感する。
無情感・・・人間の悲しさや希望などの感情から完全に切り離された出来事・結果が淡々と描かれていく。

それでは時間経過を感じさせるフレーズを考えてみましょう。



 

 

 

③客観・俯瞰した視点で書いていこう

「5年間俺は何もできなかった」
「時間を忘れてずっと取り組んだ」

人間のちっぽけさを表現するのにこのような自分目線の歌詞では説得力が出てこないでしょう。
大きな時間の流れに佇んでいる一人の人間が描けると効果的です。


例えば、
「思い出たちだけ横切る」
自分の頭の中にある思い出が走馬灯のように次々に思い起こされるシーンです。
過去をやり直す事はできない。色々な事を一つずつ積み重ねてきた現在が想像できます。

「人ごみに流されていく私。あなたは昔のままだった。」
都会の人ごみに流されていく自分が、大人になっていく様を表現しています。
相手が昔のままであった事がより一層時間が過ぎたのだと想像できます。

「岬の灯りが冴え始める」
失恋をして岬で一人佇んでいるシーンです。
自分の感情の処理は出来ていないが時間は淡々と過ぎている様が想像出来ます。


このように、

①周りの状況を説明する。
②自分と何かを対比させる。

ことによって時間経過を表現する作詞が出来ます。


時間経過が書かれた一文があるだけでかなりの情報量を表現することができます。
だらだらと説明文を書き連ねていたり、
感情の起伏のみを書いていると文字数が膨大になってしまい、
結果楽曲の良さを殺してしまいます。

 









いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!

まとめ

①時間は人間に平等に与えられているから共感されやすい。

②時間の描写をすることにより、無力感・儚さ・無情感を表現できる。

③自分目線ではなく、客観・俯瞰した歌詞を書こう。

 

実践ガイド

①普段から時間の経過・無力感を感じるようにしましょう。
・電車が遅延して止まってしまった時
・数年ぶりに友人と会った時
・昔のアルバムを見てる時
様々な場面で作詞のヒントとなる瞬間があるはずです。

② ①で湧き上がった感情をメモしておきましょう。
どういった感情だったのか具体的に書けた方が単純に執筆能力がアップしますし、
「この詞でこの感情が湧き上がって欲しい!」
と狙って作詞をする事も可能になります。

③客観・俯瞰の意識を普段の生活で鍛えていくには瞑想や運動が最適です。
呼吸に集中する事→何かに集中する→様々なものに集中する→自分以外の状況を把握して伝える事ができるようになります。

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