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マッシュミュージックスクール エレキギター科アコースティックギター科DTM科講師の村瀬恭久です。

今回は前回の「初めてのアコースティックギター」特別編です。

「アコギを良い音でライブで鳴らしたい。
でも後で録音を聞くといつも音がいまいち…」

ライブに於いてアコギをマイクで録ったような音で鳴らすのは本当に難しいですね。
そこで今回はアコギをライブで鳴らす色々な方法について更に深く解説したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①マイクで録る

いわゆる普通のアコギ(ピックアップの付いてないもの)にマイクを立てて音を拾う方法です。
なんと言っても手持ちのアコギをそのまま会場に持っていくだけですから余計なことを考えずに済み、アコギに穴を開けなくて済むので安心です。
アコギにピックアップを内蔵すると、どうしても生音の鳴りは下がりますし、物理的に破壊するわけですから気が引けます。
クラシックや、フラメンコあるいは弾き語りなどの分野ではいまだにこの方法が使われています。
生音をそのまま増幅するので自然な音ですが、音の「通り」や「抜け」が今一つで、ハウリングが起きやすいのでバンドでは無理でしょう。

 

●メリット
お金がかからない
アコギに穴を開けなくて済む
生音らしい自然な音

●デメリット
ハウりやすい
音に芯がない
マイクから動けない
バンドでは使えない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②マグネットピックアップ

サウンドホールにガシャっと挟むタイプのピックアップです。
メカニズムはエレキギターのピックアップと同じで、弦の振動をダイレクトにマグネットが拾います。
その構造上それほど高価ではなくギター本体の加工が必要なく、取り外しもできるのでお手軽に試せます。
ギター本体の空気感、ボディの鳴りが拾いにくいので、ちょっとエレキっぽく聞こえます。
音に芯があって「抜け」が良くハウリングしにくいのが特徴です。

 

●メリット
お金がかからない
アコギの加工が必要ない
芯がある音
ハウりにくい

●デメリット
いまいちアコギっぽくない
ナイロンタイプの弦には使えない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③ピエゾピックアップ

現在、最も一般的で有効な方法だと思います。
多くはギターのブリッジ・サドル裏に埋め込み、圧電素子を利用して弦の振動を電気信号に変えます。
ボディの鳴りも拾えるのでマグネットタイプよりアコギっぽさがあり(という人が多い)ます。
しかしピエゾ独特のギラついた高音が気になるという方が多いです。
たいてい専門業者に取り付けを頼みます。
頑張れば自分でもできますがちょっと勉強が必要です。

 

●メリット
マグネットよりアコギっぽい
ハウりにくい
音に芯、パワーが有り、音抜けが良い

●デメリット
空気感がない
アコギ本体に加工が必要
お金がかかる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④コンデンサ コンタクト その他

コンタクトはギターのボディ表面に貼り付け、コンデンサはギターの内部にマイクを内蔵します。
いずれも位置の設定が微妙で難しく、かなり試行錯誤が必要です。
ボディの鳴り、空気感のある良い音ですが、反面、音がぼやけやすく、抜けが悪く、単体だと相当プリアンプで音を作り込まないと音が埋もれやすいです。
バンドには向きません。
他のマイクと併用することが多いようです。

 

●メリット
自然、アコギっぽい

●デメリット
とてもハウりやすい
低音が出すぎたり、輪郭がぼやけたり、調整が難しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤ミックスタイプ

それぞれの欠点を補い合ってバランスをとります。
これから主流になりつつある方法
だと言えます。
コンデンサ+ピエゾのパターンが多いです。
加工も大掛かりになり、自分でやるのはなかなか難しいです。

●メリット
音を作りやすい
自然な音が得られる

●デメリット
高い
業者による加工が必要

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑥後付けするか、最初から内蔵のものを買うか

最初に生ギターを買って後からピックアップを取り付けるか、
それとも最初から内蔵タイプのギターを買うかは、
難しい問題です。

あまりボディが響いてしまうとその分ハウリングが起きやすいわけで、内蔵タイプのギターというのは一般的に通常のアコギよりもボディの厚さを減らすなどして、音の鳴りが少し抑えてあることが多いようです。
中にはソリッドタイプのボディ(空洞のない)で、アンプを通さないと音量が全然ないものもあります。

ギター本体の鳴りを楽しみたいというならやはり良くなる本体を買って、ピックアップは後付のほうが良いように思いますし、
ライブでしか使わないということであれば内蔵タイプを選んだほうが懸命です。
ギタリストによってはピエゾタイプでもライブのときだけ付けて、レコーディングでは外したりする人もいます。(サドルが2個必要です)

 

★ピックアップ後付け

●メリット
好きなギターの音・好きなピックアップの音をそれぞれ単独で選べる
ギター本体の鳴りが良い(ことが多い)

●デメリット
後で加工が必要 
手間もお金も余分にかかる

 

★最初から内蔵タイプ

●メリット
手間がいらない
ピックアップとギターの相性など考慮されている可能性がある

●デメリット
生音の鳴りがいまひとつ

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。

村瀬恭久講師の執筆ブログ記事ページ

 

 

 

 

 

まとめ

アコギをライブで鳴らす方法
① マイクで録る→クラシックやフラメンコに最適

② マグネットピックアップ→バンド内でアコギをヌケ良くハウらせない時に最適、だけどアコギっぽくない

③ ピエゾックアップ→お金はかかるがマグネットよりかはアコギっぽい

④ コンデンサ コンタクト その他→自然なサウンドでアコギっぽいがハウリやすく、埋もれやすい

⑤ ミックスタイプ→③+④のタイプが主流、かなりお金はかかるがとても自然な音を作りやすい

⑥ 後付けするか、最初から内蔵のものを買うか
→レコーディング・ライブ両方で使うなら後付け
ライブでしか使わないなら内臓タイプ

 

実践ガイド

①家で聞いて「うん!いい音だ!」と思って会場に入ってリハをするとハウりまくってどうにもならない、ということがよくあります。
ライブの前に一度リハーサルスタジオでそこそこのボリュームを出して確認してみましょう!

②そもそも、ナイロン弦、スティール弦問わず、アコースティックギターというのはバンドの中で抜けにくい楽器の音です。
音量も小さくハウリングが起きやすいのが宿命です。
ライブでアコギを自然な音で聞かすのはとても難しく、無理に自然な音を求めるよりも、割り切って硬めのエレキっぽい音にしてPAで作るほうが、結果的には良かったりすることもあります。

③小編成のライブの場合はコンデンサマイクのバランスを上げてハウリングが起きるギリギリまで生っぽさを追求するのも醍醐味です。




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