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【発声の仕組み解説】息漏れ声・Breathy Voice・Whisper Voiceの違いと安全なコントロール法
2025/11/5
ボーカル
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マッシュミュージックスクール ボーカル科・作詞科・作曲・編曲科講師の藤本涼子です。
歌っていると
「声が息っぽい」
「力を抜くと声がかすれる」
「声の通りが悪い」
といった悩みを持つ方は少なくありません。
ボイストレーニングでもよく出てくるのが「息漏れの声」や「Breathy Voice(ブレッシーボイス)」、そして「Whisper Voice(ウィスパーボイス)」という言葉です。
似ているようで仕組みや役割は異なり、それを理解せずに練習すると、喉を痛めたり上達の妨げになることもあります。
この記事では、それぞれの発声の仕組みの違いと、安全にコントロールする方法を解説し、最後に実践できるトレーニングを紹介します。
目次
①息漏れの声(Unintentional Breathiness)とは?

本来は声帯がしっかり閉じて振動し、効率よく声を作ります。
しかし、閉じ方が甘くなり、隙間から空気が漏れてしまうのが「息漏れ声」です。
☑️声帯がきちんと合わず、余分な息が流れ出る
☑️声がかすれ、弱々しい印象になる
☑️疲労時や喉の炎症、声帯結節・ポリープでも起こる
→ 無意識に起こることが多く、コントロールは難しいのが特徴
② Breathy Voice(ブレシィ・ボイス)

Breathy Voiceは、歌唱表現でよく使われる意図的に息を混ぜた声です。
☑️声帯を少し開け、振動させながら息を多めに流す
☑️柔らかく親密な印象を与えられる
☑️ポップス、R&B、ジャズバラードなどで多用される
→息漏れ声と違い、意識的にコントロールして出す声。歌にニュアンスを与えるテクニックです。
③Whisper Voice(ウィスパーボイス)

「ささやき声」と呼ばれる発声で、仕組みはさらに異なります。
☑️声帯は振動せず、空気摩擦だけで音を作る
☑️披裂軟骨の後ろに「ウィスパリング・トライアングル」と呼ばれる隙間をつくる
☑️無声音に近く、声というより「音のない呼気に摩擦を加えたもの」
→声帯を使っていないため、声というより「空気の擦れる音」です。
この違いを理解することは、声の表現をコントロールする上で非常に重要です。
④なぜ息漏れの声になるのか

レッスンをしていると、意図的ではなく「息混じりの声」で発声をしている方が多くいます。
これはあえてそのような声を出そうとしているからではなく、実は 喉周りの過緊張を和らげようとする無意識の回避反応 なのです。
特に、出しにくいブリッジポイント(喚声点)辺りで、よく見られる現象です。
喉周りを力ませて声を出すと苦しくなるため、体が自然に「息を混ぜて緩める」ことで苦しさを避けようとしているサインとも言えます。
自分では、「息混じりの声にしたい」と意識して発声しているわけではないため、改善しなければ安定した発声にはつながりません。
⑤息漏れの声を安全にコントロールする方法

息漏れを改善するには「無理に息を少なくしようとする」のではなく、声帯の開閉を自然にコントロールできるようにすることが大切です。
安全に練習するためのポイントは次の通りです。
☑️短時間・小さめの音量で行う
☑️休憩と水分補給をこまめに行う
☑️息を強く流しすぎず、声帯のバランスを観察する
その上で、 息漏れを防ぎ、声帯のバランスを整えるために有効なのが レジスター練習(声区を切り替える練習) です。
低音域のチェストボイスと、高音域のヘッドボイスを別々に明確な音色の違いを区別して出せるようになることで、声帯が柔軟に動き、息漏れが減っていきます。
息漏れを意識的に使うことは表現の幅を広げますが、常にそうなってしまう状態は危険信号です。
⑥注意点:ヘッドボイスでの息混じりを防ぐ

特に注意すべきは ヘッドボイス での息混じりの声です。
高音域を出すときに息混じりになると「弱々しい声」になりやすく、声帯への負担も増えます。
→ポイントは、クリアなサウンドで響きを保つこと。
「息を足す・混ぜる」のはテクニックとして意図してコントロール下で行えるものですが、常に息漏れしてしまうのは改善が必要です。
いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめと実践ガイドも書き記してあります。
Breathy Voiceを安全に使いたい方、喉に負担をかけずに歌の表現を広げたい方は、ぜひ一緒に練習してみましょう。実際に声を出してみることで、自分では気づけない癖や改善の糸口が見えてきます。
「自分一人だと練習の方向性が合っているのか不安…」という方も多いと思います。そんな方は、ぜひ体験レッスンで一緒に練習してみませんか? あなたの声の特徴に合わせて、最短で成果につながるアプローチをお伝えします♪

まとめ
①息漏れの声は「声帯が完全に閉じない状態」
②Breathy Voice は「息を伴った声」、Whisper Voice は「声帯を振動させないささやき声」
③息漏れは「喉の緊張を回避するサイン」だが、そのままでは声が安定しない
④ 改善には レジスター練習(チェストボイス&ヘッドボイス) が有効
⑤特にヘッドボイスは「息混じりにならずクリアに出す」ことを心がける
息漏れの声は、体が苦しさを回避しているメッセージ。
正しくコントロールできるようになれば、柔らかさと安定感を両立でき、表現の幅が大きく広がります。

実践ガイド:レジスター練習
☑️チェストボイス(低音域)だけをトレーニング
し
っかりと地声で鳴らし、声帯を安定して閉じる感覚を養います。
☑️ヘッドボイス(高音域)だけをトレーニング
クリアで響きのある音を目指し、息混じりにならないよう注意します。
☑️出しにくい音域(ブリッジポイント)は、張り上げて発声せずに、ヘッドボイスで発声する
そうすることで、将来ミックスボイスが楽に出せるようになります
各トレーニング方法について、詳しくは過去記事をご参照ください:
【低音の出し方】
【高音の出し方】

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