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マッシュミュージックスクール エレキギター科アコースティックギター科DTM科講師の村瀬恭久です。

今回はドラムのレコーディングの仕方です。
特にバンドの場合、自分たちの音源を作るなら、やはりドラムは打ち込みじゃなくてメンバーが叩いた演奏を録音したいものですね。
エンジニアを雇うと更に予算がかさみます。
そこで今回はできるだけ低予算で自分たちだけでドラムをレコーディングする方法を解説します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①全員いっぺんに録る

最も手っ取り早く、バンドらしい音になります。

最近のリハーサルスタジオは天井に2本マイクがセットアップしてあるところが多いです。
なので、

ドラム:生音
ボーカル:PAアンプ
ギター・ベース:それぞれのアンプ

から音を出し、それを鳴ってる状態のまま録れば完成です。

 

デメリット
・曲の途中から録り直したりできない
・一つのパートだけ直したりできない
・音のバランスを取るのが難しい
・全体がオフマイクになるので良くも悪くもデモテープっぽいラフな印象になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②ドラムだけ個別に録る

それぞれのパートをトラック別に録る方法です。
ドラムだけ録り直したり、後でバランスを変更したりできます。

必要なもの
ドラムだけを録音する場合は予め別のトラックに他の楽器の演奏や歌を録音しておきます。

ドラマーはそれをヘッドホンで聞きながらドラムを演奏します。
クリックを入れておくのを忘れないようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③マイクは何本必要か

マイクの本数は増えるほど録るのにもまとめるのにも時間も労力もかかります。
求める効果の出せる最も少ない本数で録るのが望ましいです。

 

 

 

3-1 マイク1本で録る場合

 

①上から録る 

スネアやタムを中心に上から狙います。
マイクをキットから離すとキックが弱くなりがちです。
キックのすぐ上からスネアを狙って録ると、金物の音量を抑え、かつキックやタムを太くクリアに録れます。

 

 

 

②前から録る

キックとスネアのバランスに注意して1~3mくらい前から狙います。
マイクが上を狙うほど、キックが小さくスネアやシンバルが大きくなります。

 

 

 

 

 

3-2 マイク2本で録る場合

 

①上から1本立てる 
+キック 

キックを足すことでしっかりボトムを支えるパンチを出すことができます。

 

 

②前に2本立てる 

ステレオ感を出したい場合の方法です。

 

 

 

 

3-3 マイク4本で録る場合

 

①ベーシック
オーバーヘッド×2 

キック×1
スネア×1 

最小限で効率の良い方法。
ステレオ感もあり、後でキックやスネアのバランスを調整できます。

 

 

②アンビエント入り
オーバーヘッド×1

キック×1 
スネア×1
アンビエント×1

アンビエントというのは周囲の音の事です。
ドラムから離れたマイクに到達する音や、壁から跳ね返った音を収録します。
ステレオ感が必要ないのであれば面白い方法かもしれません。

 

 

 

 

 

3-4 マイク8本~で録る場合

 

オーバーヘッド×2 
キック×1 
スネア×2 
ハイハット×1 
タム×1〜3
アンビエント×1〜2

最も豪勢な方法です。
メリットとしてはやはり、後のトラックダウンの際に、好きなようにバランスを調整できます。
その分、時間も労力もかかりますし、録音に技術も必要です。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。

村瀬恭久講師の執筆ブログ記事ページ

 

 

 

 

まとめ

①ドラムレコーディングで最も大事なのはマイクの立て方です。
実際「どのトラックにどうEQやコンプをかければいいか」と悩む人が多いのですが、マイキングがうまく行けばその後で音をいじることが極端に少なくなります。
逆にそこがうまく行かないと後で何をしても取り返しのつかないことになります。

②そしてプロのエンジニアではない人がドラムを録る際に最も大事なことは「事前に計画を立てておく」です。
・マイクを何本立てるのか
・どこにどの種類のマイクを使うのか
・マイクはどうやって立てるのか
・どのトラックに何の音を入れるのか
・ドラマーに返すモニターの仕方 
etc

 

実践ガイド

①実際に録音する前にお気に入りの曲を聴いてどのような音になっているか研究してみましょう。

②ドラムのソフト音源をいじってみるのも感覚を掴むための事前練習になります。




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