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こんにちは!
マッシュミュージックスクール代表湯澤真人講師に、「作曲・編曲・DTM」のレッスンを受けている中耳村(ちゅうじむら)と申します。

みなさん、楽曲分析していますか?
首を横に振った方も多くいるかもしれませんが、かっこいい曲を生み出したいと願うDTMerたちにとって楽曲分析は欠かせない勉強となります。

ですが楽曲分析って何をどう進めていけばいいのか、よく分からないですよね。
私もレッスンに楽曲分析した資料を初めて持っていった時には、軌道修正をしていただいたものです。

そこで今回は中田ヤスタカ氏作曲の「新時代」がなぜあんなにかっこいいのか、という点について、レッスンで分析したことをお話ししていきます。
こちらのやり方で他の曲も分析できると思うので、ぜひ役立てていただけると嬉しいです。


 

 

 

 

?分析を行うときはどんな点に注目する?
さて、そもそも曲を分析する際に注目すべき点って一体どこなのでしょうか?

もちろんみなさんが勉強をしたいポイントを見ていくのがいいのですが、今回のレッスンでは、Aメロ、Bメロ、サビごとに

・コード

・メロディ

を軸に進めていきました。
雰囲気の作り方、そして雰囲気の統一をどうとっているのか、という点に着目していきましょう。

また、今回のブログは「スケールとコードによる雰囲気づくり」という記事の内容をばしばし出していきます。
併せて読んでいただくと理解が深まるかと思います(そして執筆者の私が嬉しいです)。
よろしくお願いいたします。

 

 

Ado「新時代」

 

 

 

 

 

 

①Aメロは「男らしく」「力強い」

 

Aメロを聴いた印象はどんな感じでしょうか。
レッスンでは力強い男らしいという印象だという話がありました。

 

 

✅メロディ
メロディの観点から見ていきます。

Aメロではペンタトニックスケールを主に使用していますね。
この曲はG majorなので、

「ソラシレミ」

を主に使用しています。

ペンタトニックスケールを使用するとスタイリッシュ男らしい印象になりますが、ここでもそんな雰囲気が出ているように感じます。

 

 

✅コード
コードの観点から見ていきます。

Aメロのコードは6度マイナーから始まります。
6度マイナーから始まるということは「力強く、男らしい」雰囲気を醸し出します。今回もしっかりつくってくれているのではないでしょうか。

 

 

✅リズム
さらにリズムにも注目してみましょう。
表拍が強調されているように思いませんか?


これは、

・付点音符が少なく、表拍を打つ音が常に鳴っている
・表拍を打つ音が6度マイナーのルート音ミの音)である
・裏拍(レの音)→表拍(ミの音)へ上がる動きをしている

 

と、複数の要素からそのように感じるのだと思います。

6度マイナーは力強い、とコードの観点で書きました。
6度マイナーのコードのうち、ルート音であるミの音はとりわけ強い印象を与えます。

さらにメロディは裏拍のレ→表拍のミに上がる動きを繰り返していますね。
「ファ→ミ」
のように、下がる動きは重力に沿っているので落ち着く感じがあります。
反対に上がる動きは重力に反しているのでパワーが必要になるんですね。より力強く、表拍を強調する印象を与えているのです。

たまに裏拍を混ぜてあげることで、表拍を強調していても停滞せず、推進力が出ています

 

 

✅歌詞
歌詞にも注目してみましょう。カッコよくてパワーを感じるイケイケな歌詞です。
曲の雰囲気と連動させているのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

②Bメロは「フワフワ」で「柔らか」

Bメロの印象は、フワフワしていて強さはなく、Aメロとは打って変わって柔らかな印象があります。

 

 

✅メロディ
Aメロではペンタトニックスケールを使用していましたが、今度は一般的なメジャースケールのイオニアンスケールを使っています。
ペンタトニックスケールよりも、メロディックで、流れるような雰囲気が出てきますね。

 


✅コード

コードは4度メジャーから始まります。
フワフワおしゃれな印象です。ちょっと都会的な感じがします。

 


✅リズム
メロディの入りは半拍休符を挟んでいます
アウフタクトで前のめりに入ったり、一拍目頭を揃えて入るよりも落ち着いた印象を出すことができます。

 


✅歌詞
歌詞もAメロとは打って変わって、現実感の薄いような歌詞になっています。
ここも統一をとっているのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

③サビは「なんかちょっとかっこよく」「ちょっとおしゃれ」

 

さて、サビはどんなふうに聴こえるでしょうか?
なんかちょっとかっこいい、なんかちょっとおしゃれ、そんな雰囲気です。
この言語化できない感じがたまりませんね。

 


✅メロディ
メロディはもっぱらペンタトニックが多めです。

ですが、ペンタトニックスケールにはない音も出てきますね。
メジャースケールの7番目にあたるファ♯をもったいぶって登場させることで印象が強くなり、「覚えてもらいやすいメロディ」にすることができます。しかも二回繰り返しています……!
曲中の印象的なシーンになっていますね。

 

 

✅コード
コードは2度マイナーから始まるので、ちょっと儚い印象になります。

コードにはない音(テンションノート)で入るので、より儚げでおしゃれな印象も出ています。

Ⅱ→Ⅳ→Ⅵというコード進行はサブドミナントが続くのでおしゃれな印象を強めつつも、男らしいⅥへの着地なので、ふわふわしているだけでない、力強さも感じられるシーンですね。

 

 

 

 

 




このように紐解いていくと、かっこいい曲にはたくさんの要素が絡んでいるのですね。

「なんかかっこいい曲だな〜」

一言でまとめてしまわずなぜかっこいいのかを探っていくことで自身の作曲にも活かしていくことができるかもしれません。

作曲だけでなく、分析も日頃の特訓に取り入れてみてはいかがでしょうか?
本日も音楽活動頑張っていきましょう!

 

 

 

 



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