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Follow @mushmusicschoolスケールとコードによる雰囲気づくり〜中耳村の生徒日記〜
2023/10/24
生徒日記
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Follow @mushmusicschoolこんにちは!
マッシュミュージックスクール代表の湯澤真人講師に、「作曲・編曲・DTM」のレッスンを受けている中耳村(ちゅうじむら)と申します。
本日は、スケールとコードが曲の雰囲気をどのように変化させているのか、という点についてお話していきます。
音楽理論の話になってしまいますが、そこはこらえてください。
①イメージ通りの雰囲気が出ない
みなさんは作曲をしていて
「こういう雰囲気にしたかったのに、イメージ通りにならなかった」
「この曲のこういう雰囲気はどうやって出しているんだろう?」
と頭を抱えたり首を捻ったりした経験はありませんか?
曲の雰囲気はさまざまな要因から構築されています。求めている雰囲気をイメージ通りにつくるには、その要因をしっかり頭で理解していることが必要です。
作曲するうえで欠かせないスケールとコード。この二つは楽曲の雰囲気を明るくしたり、暗くしたり、おしゃれにしたりと、曲の印象づくりという部分で重要な要素となっているのです。
②ペンタトニックスケールを使ってかっこよく!
スケールと聞いてパッと思いつくのは、おそらくメジャースケール、マイナースケールでしょう。
馴染みのあるこの二つのスケールですが、実はスケールの種類は他にもたくさんあります。
種類によっては民謡ぽくなったり、カレーが漂ってきそうだったりと、独特な雰囲気になるものがあります。
?ペンタトニックスケールとは?
メジャースケールから
1、2、3、5、6番目
の音を並べたスケールをメジャーペンタトニックスケール
マイナースケールから
1、3、4、5、7番目
の音を並べたスケールをマイナーペンタトニックスケール
と呼びます。
CメジャースケールをCメジャーペンタトニックスケールにしてみましょう。
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、
から、
ド、レ、ミ、ソ、ラ、
を並べると、Cメジャーペンタトニックスケールが出来上がりです。
ファとシが使われなくなるのですね。
このスケールは実際の楽曲だとどう登場しているのか、具体例を挙げていきます。
・Superfly「タマシイレボリューション」
曲全体にペンタトニックスケールを使用しています。
・小泉今日子「学園天国」
全体にペンタトニックスケールを使っています。かっこいいノリがありますね。
・ポルノグラフィティ「サボテン」
Aメロにペンタトニックスケールを主に使用しています。
・フジファブリック「TAIFU」
独特な雰囲気がある曲ですが、こちらも全体通してペンタトニックを使っています。
・松任谷由実「春よ、来い」
めちゃくちゃに綺麗な曲ですよね。こちらはサビでペンタトニックを使用していますね。
動画はありませんでしたが、スキマスイッチ「メロドラマ」のAメロにもペンタトニックスケールが多く登場します。
いかがでしょうか?いつもと少し違う雰囲気がありませんか?
レッスンではペンタトニックスケールを使用すると、
☑️リズミック
☑️スマート
☑️武骨
☑️おしゃれ
といった印象になると教わりました。
私の言葉でいうならちょっと気取ってそうな感じ。感情をガッツリ込めて歌うシーンではなくなるけれど、それよりもリズムが際立つ感じ。
みなさんはどんなイメージを持つでしょうか?
③最初のコードで雰囲気を決める!
続いてコードの話に入っていきましょう。
コードというのは楽曲の背景を作り出す役割を担っています。
・明るい
・怪しげ
・オシャレ
など作っているのはコードによるところが大きいのですね。
特にフレーズの最初のコードは重要で、これよって雰囲気を左右しています。
逆にいうなら、後半のコードはそこまで雰囲気作りに影響していない、ということになります。
こちらも具体例を見ていきましょう。
松田聖子「青い珊瑚礁」のサビ音源を用意しました。
この曲のサビ頭は通常1度メジャーになっています。
めちゃくちゃ明るいですね。若々しく元気な、ワクワクした気持ちが伝わってくるようです。
サビ頭の1度メジャーのコードを
・2度マイナー
・4度メジャー
・6度マイナー
に変えて、印象がどう変化するか聴いてみましょう。
・2度マイナー
・4度メジャー
・6度マイナー
いかがでしょうか?1度メジャーのときとは印象がぐっと変わるかと思います。
頭のコードが
☑️1度メジャー→めちゃくちゃ明るい
☑️2度マイナー→儚い
☑️4度メジャー→憂いがある、かっこよさげ
☑️6度マイナー→力強い、男らしい、悲しい
という印象になると今回のレッスンで教わりました。
みなさんの好きな曲がどんなコードから始まっているのか、見てみてもおもしろいかもしれません。
楽曲の雰囲気はどのようにしてつくられているのか、ポイントを二つお話しいたしました。
そのうえで一番大事なのは、これらの感覚を自分で貯蓄していくことになります。
今回ご紹介したのは、あくまで中耳村と湯澤講師との感覚になります。
「1度メジャーだから絶対明るい印象だ!」と決めつけることをせず、自身で分析をたくさんして
「こういうことをやるとこういう印象になるなあ」
という自分の感覚を貯めていくことで、イメージに沿った楽曲づくりが叶うのですね。
作曲だけでなく、分析もたまにはやっていくことを忘れないようにしましょう!
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