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ショパンの書き込んだバッハ
2019/6/11
ピアノ
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Follow @mushmusicschoolマッシュミュージックスクール ピアノ科講師の相原一智です。
今日はちょっとブレイクという感じで、
クラシックって「
①ショパン書き込みのバッハ楽譜、の注目点
数年前友達から見せてもらった、
バッハの平均律第1巻嬰ハ短
ショパンの自筆譜を売っているサイトより
この楽譜は現在は絶版のようです。
「平均律」は、
コツが見えれば楽しいのに、
というのも楽譜には、
強弱の指示すら数えるほどしか無く、
まるで、書かれてある音を頼りに「
となるとハードルが高すぎますね。
まして当時とは違う楽器、
何せショパンも、今の私たちとある意味「同じ立場」
改めて楽譜を見てみましょう。
ここから何を読み解けるか?
でも、1番下の段、これは驚きです。
書き足した内声表現に注目してみましょう。
ここではソプラノ、
ショパンは4声体コラール(ソプラノ、アルト、テノール、バス、
ここを実際に弾いてみると、その滑らかなつながりに、「
「私ならどうする?」と。
新たに自分で作ったっていいのです。
それは新感覚でしょう。
ショパン自身は、この楽譜通り弾くこともあったでしょう。でも、
本番の中だと、
これを見て、思い出すのがショパンの有名なノクターン第2番作品
この曲を使って彼が色んな人にレッスンをする度に、
②より専門的に突っ込んでみると
これは、
なぜって、
実際、今回の楽譜では、
ただ、この内容を、コンクールや試験でやる時は、
装飾音やカデンツァを含めて、
これは(ショパンよりは40年先
いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめと実践ガイドも書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!

まとめ
①ショパンは「僕はこのように感じ取った」というように、
②クラシックの世界でも書かれている楽譜から、
今も、
実践ガイド
①楽譜の音に追加したり音符を書き換える、と聞くと「そもそもこんなことをして良いんだ?」と思う気持ちもあるかもしれません。
確かに、即興的に音を入れるやり方にはコツがあります。
優れた例を聴きながらその良いコツを身に付けて行くのが楽しいのではないですか?時にはそれを失敗することもあるでしょう。
その時には何が良くなかったのかをちゃんと分かって次に生かせば良いんです。
大事なのは、固定観念を外して選択肢を広げることです!
②特に、バッハを当時の楽器ではない今のピアノで弾く時、演奏者が表現を適切に作れないと、すぐに音楽が固まったものになります。
それを聴いてバッハって難しいね、なんて聴き手に感じられたら嫌ですよね。
そのための手立てとして、上手に音を足す、ということは、音域の広がった今のピアノにおいては特に有効だと思います。
例えば、当時の楽器では出したくも出せないバスラインを補強して弾いているピアニストもいます。
また、ショパンのように即興的な表現を入れることで、「今のピアノでこそ生きるバッハ」をクリエイトすることが出来るのです。
もう一つ面白いのは、↑のように、どこか一つの場所の音表現を変えると、全曲のバランスを取る中で他の音にも変化を加える必要が出てくることが多いんですね。
その「曲を俯瞰する」ノウハウが身について分かってくること!
すごく高度な内容ではありますが、数多く優れた例に触れればどんどんセンスが磨かれてきます。
それこそがまさに、「音の振付師」とも呼べる、作曲家の目線に近くなってくるんです。
それがつかめてくると、無限通りの楽しみ方が開けますよ!
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