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マッシュミュージックスクール DTM科トラックメイク科エレキギター科アコースティックギター科作詞科講師塔本圭祐です。

NFTやメタバースなど難しい言葉をよく耳にする昨今、ついでに「アーリーリフレクション」を知っておくことは良いことなのかもしれません。
もし、ご存知でなかったり、上手く説明できないという方は是非、最後まで読んでみてください!
ミックスの中でせっかくかけたリバーブが聴こえない問題を解決できるかもしれないです!

本文の最後には実践ガイドもあるので、最後まで是非読んでみてください!




 

 

 

①初期反射、アーリーリフレクション概要


まず、アーリーリフレクションとは、
「リバーブを構成する要素の一つ」で、 日本語ではそのまま「初期反射」と訳されます。

この時点で嫌な予感がされた方、もしかするとお察しの通り理屈パートは複雑かもしれないです。
しかし、やることはシンプルなので、是非最後まで読んでみてください!

では、アーリーリフレクションの説明のために太鼓を部屋で叩いたと仮定して話を進めていきます。
太鼓の音が発生した際、二種類の音が生まれます。

①直接耳に届く音
②壁に反射してから届く音

です。
②の反射して届く音の内、一回しか反射せずに耳に届いた音をアーリーリフレクションと言います。

音は何度も壁に激突しながら耳に到達しますが、 このアーリーリフレクションは、他の反射音たちと比べると、一度しか激突していないため元気です。
ボールを地面に落とすと、最初の一回は元気よく帰ってきて、あとは徐々に勢いがなくなっていきますが、あのイメージです。
そのため、アーリーリフレクションはリバーブの聴こえ方に大きく関わってきます。

そして、直接耳に届く音とアーリーリフレクションが届くまでの時間差プリディレイと言います。
リバーブのプラグインにある、あのよく分からないツマミは、この時間を指定するためのものだったのです。

 

 

 

 

 

②誰でもできる!超簡単な使い方!


では、概要は理解できましたが、 実際にどのようにして使うのかを説明していきます。

壮大な感じが出したい!と思う人は多いと思います。
それがバラードであれ、派手めなシンセであれ、その音を演出するためにリバーブはよく使うと思います。
しかし、「ソロで聴くと良い感じだけど、混ぜて聴くと微妙、、」というのはよくある話。
その問題について考えていきたいと思いますが、解決法は非常にシンプル。
使用するツマミはプリディレイだけです。

リバーブが抜けない理由はこれに限らないので、絶対大丈夫だとは言い切れませんが、プリディレイを使っていなくて抜けないのであれば、ここが原因かもしれません。

プリディレイが0msの場合、原音と同時にリバーブが発生するので、音がボヤけてしまいます。
wet/dryで調整はできますが、リバーブがかかるタイミングをプリディレイで少し遅らせるとハッキリ聴こえてきます。
リバーブにサイドチェインコンプをかけて原音と切り離す手法もありますが、どっちが良いかはお好みで。
個人的にはプリディレイで調整する方がやりやすく、CPU的にもフレンドリーだと考えています。

少し遅らせるというと抽象的ですが、プリディレイを計算してくれるサイトなどもあるので、そういったサービスを利用しても良し、とりあえず一番遅くして、そこから調整するのも良しです。
BPMなど様々な要素が複雑に絡み合う話なので、 残念ながら一概にこの設定にしておけばOK!みたいなものではないです。
自動でAIが調整してくれるプラグインもあるので、 手っ取り早くやりたい方は機械に協力してもらうのもいいかもしれません。

 

 

 

 


いかがでしたか?
あなたのお気に入りのリバーブがしっかりと聴こえて、リスナーをうっとりさせられることを心より祈っております!
皆さんが作った良い音楽を聴けることを楽しみにしています!

下記に本日のまとめ実践ガイド書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!


是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てくださいね。

それではまた!

塔本圭祐講師の執筆ブログ記事ページ

 

 

 


 

 

まとめ

①アーリーリフレクションは一回だけ反射した音のこと

②プリディレイで調整することができる

 

 

実践ガイド

①「クラップにかけたリバーブをもっと聴かせたい!」
と思った場合を想定して考えていきます。

素材①predelay 0ms


次にプリディレイを調整したもの。
素材②predelay 調整済み


これだけで埋もれていたクラップがバシッと聴こえるようになりました!
音楽的には0msの方でもいいんじゃないかなって気もしていますが、今回の味噌はクラップのリバーブを聴かせることなので、こちらを応用していただければと思います。
ERの概要は複雑ですが、実践することはシンプル。
少しだけでも理解しておけばOKだと思います。

②プリディレイがついていないリバーブプラグインの場合、ディレイのプラグインを使って、疑似的にアーリーリフレクションを作り出します。


そうすることで、今回のような調整をすることができます。



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