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マッシュミュージックスクール ピアノ科講師の相原一智です。

本日は「ピアノの良いフォーム」についてお話しします。

ピアノに限らず、全ての楽器やスポーツなどにも共通すると思いますが、
「一番無理のない、一番効果を引き出せるフォーム・型」
のマスターは上達には欠かせません。

でもどうやったら良いの?

怖がる必要はありません。
良い例を観察しながら、自分に合ったやり方を見つけて行けば良いんです。
では早速見ていきましょう!

 

 

 

 

 

 

①まずは自分の「これは!」と思った人のフォームを見てみよう

近年では自分が弾きたい曲をすでに演奏している動画や映像がYoutubeやテレビで見られることが多いです。
また、生の演奏会や身近にいる上手な人が弾いているのを見ることもできるでしょう。

その中で、特にあなたにとって「これは!」と思った人のフォームを「弾いている手に穴が開くくらい(笑)」観察して見てください。


 

 

 

 

 

 

 

 

②一人一人違う、一番無理なく弾ける手の形

例えばベートーヴェンの「エリーゼのために」だったとしたら、Youtubeではこんな動画が上がっています。

弾いてみた、CANACANA

カメラアングルが工夫されていて手のフォームがとても見やすいですね。
余裕のある滑らかな手の使い方で、余計な力が入っていません。
自然な呼吸が伝わってきます。


ピアニスト、近藤由貴

こちらは全体的な体の使い方が見えます。
ゆっくりしたテンポで味わい深く、右手のメロディーが良く歌われ、音が響いています。
感情の込め方や息づかいもとても伝わってきます。

2人見ただけですが、結構違った良さがフォームにも出ています。


ピアニスト、セルゲイ・クズネツォフ

この演奏、実は良く知られているエリーゼのためにとはバージョンが違うので新鮮な音が混じっていますが(笑)。
流れが素晴らしく良く歌っているなあという印象があります。
これまでのお2人同様、やはり感情の込め方がどういう動きに表れているのかがとても見ていて参考になります。

曲の展開でかなりダイナミックに演じ分けていますね。
例えば、指先だけではなく、

・体重をかけながら体全体も大きく動かしている時
・ほとんど動かず静かにしている時

と、動きを見ているだけでも違いが面白いです。
まるで役者のような・・・。
その中でとても音楽が伝わってくるのが印象的です。

というわけで3人のピアニストのフォームを見てみました。

どれが正しくどれが間違っている、というわけでもないと思うのです。
指や手の形も人それぞれ違います。
でも少なくとも一人一人が、一番無理なく弾ける良いフォームを見出す中で弾いていることは間違いありません。

ここから
「うわあ、こんな風に弾けたらいいな!」
というものを選んでどんどん自分なりに吸収していきたいですね。

余談ですが、世の中にはびっくりするような弾き方で素晴らしい演奏をしている人もいますよ。

天才ピアニスト、グレン・グールドのバッハです。
すごい猫背で、低い椅子の高さで、歌を歌いながら(笑)、指は平たく寝かせています。
それでいて恐ろしい感性・切れ味のリズムで、完全に「天才の孤高の世界」という感じ。
死後40年近い今なお、ファンの絶えない電撃的な魅力のピアニストです。
でもこれを真似して自分も上手く行く保証は全くありません(笑)

しかし、そこで失敗したとしても、何か大切なヒントが得られることが多いですよ。




 

 

 

 

 

 

 

③自分のフォームを録画してみる

ある程度弾けるようになったら、スマホなど簡単な機材で良いですので自分の演奏を録画してみましょう。

演奏の良さとフォームの良さは、本当に表裏一体です。

見返してみて、自分の良い点、弱点・課題、を気づいたところだけでいいので是非書き出してみてください。(演奏とフォームのことがごっちゃになって書き出して大丈夫)

例えば・・・
自分の演奏で良いところ、また気になるところは何ですか?
変な力は入っていませんか?
曲の中で特に難しいところはどこですか?
どこをすぐに変えられると思いますか?







 

 

 

 

④こだわりすぎない

良いフォームは演奏の流れを良くするので大事ですが、そこだけにこだわりすぎるとキリがありません。
癖はいつでも修正可能です。
プロだって日々の調子によってフォームが狂うこともあります。
その中でいかに軌道修正・弾きやすく工夫できるか、が大事なのです。

例えば、曲の難所がどうしても手が硬くなって弾きづらければ、
「指使いや、ある音」を思い切って変えただけであっという間に問題解決してしまうこともあります。
別のアプローチもあるのです。






 

 

 

 

⑤一番調子の良い時、が良いフォーム

その時を狙って録画してみましょう!
最初に録画した時と比べてみてどんどん上達しているはずです。

たとえ迷いながらの練習動画でもあなたがそこから世の中に発信できる情報は多いですよ。


いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!

 

 

 

 

まとめ

①上手な人の演奏している動きを観察する。

②一人一人の演奏・フォームの違いを楽しみ、自分に取り入れられるものを見つける。

③自分の演奏を録画して、課題を見つける。

④フォームは常に変わっていくもの。

⑤気が付いたらずいぶん良くなっている。

 

実践ガイド

①まずは聴いていて「おおっ!」と思えるピアニストのフォームを、なるべく2人以上見た方が良いです。
その時は「誰よりも誰の方が上手い!」という一方的な偏った聞き方よりも、それぞれの違う良いところをどんどん見つけて観察することが上達のカギです。

②いろんな人の演奏・フォームを観察してみて、気づいたことを是非書き出してみてください。
特に、個性の立ったピアニストは驚くようなフォームでも素晴らしい演奏をしています。
ちょっとしたルール違反は、みんな結構しているんです。

しかし、そこにはもっと大きな意味・秘密があるはずなんです。
彼らが時間をかけてたどり着いた一つの「完成形」がその演奏なわけですから。

まずは、
「こんなやり方もあるんだな」
「このフォームが主流に近いかな」
「自分にはこの人のフォームがしっくりくるな」
と知っておくと、
変に「フォームはこうじゃなきゃいけない」と凝り固まらなくなります。
本当にフォームはケースバイケースなんです。

③自分の演奏を録画した後で、特に「どこをすぐに変えられるか」を意識しながら、すぐにもう一度弾くのも良いです。
ガラッと良くなることがあります。

でもはっきりと弱点・課題が整理できなかった時には、もう一度②で見つけた上手い人たちに頼ってみてもいいんですよ!
「自分の演奏の中で気になるところ」
「また特に難しいところ」
を、②のピアニストたちはどう弾いているでしょうか。
一部で良いので見返してみましょう。

そうしてみると、ただただ「上手いなあ」と思って見ていた最初に比べて、もっと踏み込んだ観察、聴き方ができるようになります。

「ああ、こうやってこの人は上手く弾いているんだな!」
と気づけたら、大成功。
これは「要所に気づく」というとても大切な上達のカギです。

④フォームはどんどん上達によって変わってくるものです。
日々コツを見つけるのを楽しみにしながら練習できるのが理想的ですね。
気づいたことは忘れないようにして、是非私たちにもシェアしてください!
そしてその中でも残る問題、というのがあります。
自分で頑張って解決しようと思っても遠回りになることが。
他にも、思い切った解決法がありますので一緒に見つけて行きましょう。

⑤ある程度、練習していて「そろそろ録画してみよう」とか「ちょっと行き詰ったな」と思ったときにまた録画してみてください。
今度はあなたが「こんなことが大変だった」なんてツイートしながら演奏動画をアップできると良いですね!



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