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マッシュミュージックスクール DTM科トラックメイク科講師の坂本竜太です。

今回のブログから「ミックスダウンにおける各種プラグインの実践テクニック」を数回に渡り解説していきたいと思います。
現代では高精度なAI機能付きのプラグインが多く販売されていますが、結局のところ最後は自分の感覚を鍛えないことにはご自身の求めるサウンド ~ ミックスには辿り着かないのではないかと思います。

第7回目となる今回は「コンプレッサーを使いこなしてまとまりのあるミックスに仕上げる ① : コンプレッサーで無駄なピークをコントロールするテクニック」として、筆者が普段の音楽制作において実践しているコンプレッサーを使ったミックステクニックを解説していきたいと思います。

 

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動画解説

 

筆者が当スクールのブログ内で紹介している様々なテクニックを活用して、実際にどのような楽曲を制作しているのかの一例として、下記のYouTubeチャンネルもご覧いただければと思います。

講師制作楽曲 : 【CHROMA : YouTube】

 

 

 

 

 

 

①まずはデモ楽曲を聴いてみましょう

まずはデモ楽曲を聴いてみましょう。

 

デモ楽曲


今回はこちらのデモ楽曲を使用しての「コンプレッサーを使いこなしてまとまりのあるミックスに仕上げる ① : コンプレッサーで無駄なピークをコントロールするテクニック」の解説となります。

7回目となる今回はミックスにおいて最も基礎的でありながら最も重要とも言える「コンプレッサー」を実際にどのように適用していけば良いのか?ついて詳しく解説していきたいと思います。
この「コンプレッサー」の効果をしっかりと把握することで、第1~6回目までのブログで掴んだ「リバーブ~ディレイのミックステクニックによる立体的な音像処理」がより活きてくる内容となっています。
それでは詳しく見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

②コンプレッサーのON / OFFでの聴き比べ : 無駄な抑揚を抑えて楽曲全体にまとまりを与える


今回のデモ楽曲では

①WAVESの「RCompressor」


②WAVESの「Smack Attack」



計2種類の2種類のコンプレッサーを使用しています。
「Smack Attack」に関しては「トランジェント・シェイパー」と呼ばれる種類のプラグインのため、コンプレッサーとはまた異なった種類のプラグインになるのですが、個人的にはミックスを行っていく上で「コンプレッサー」と 「トランジェントシェイパー」は同じダイナミクス系プラグインとして考えて活用しています。

今回はこの2つのプラグインの中から「RCompressor」の解説となりますが、他のコンプレッサーでも基本的な構成は同じとなっていますので、「RCompressor」以外のDAWのコンプレッサーでも同様の効果を得ることが可能となっています。

ではコンプレッサーON / OFFで聴き比べてみましょう。

コンプレッサー_ON


コンプレッサー_OFF


いかがでしたでしょうか?
各トラックにインサートされたコンプレッサーを「全てON / 全てOFF」で聴き比べていただきましたが、コンプレッサーがONの時は各トラックがしっかりとまとまって聴こえるのに対し、コンプレッサーがOFFの時はスネアが大き過ぎてしまったり、各トラック内の音数が増えてくるところで全体の音量が 必要以上に膨れ上がったようなミックスに聴こえるかと思います。
このようにコンプレッサーを各トラックに的確に取り入れるだけでも、ミックスにおける楽曲全体のまとまりをアップさせることが可能になってきます。
では実際にどのような視点や考え方で取り組めば良いのか?を具体的に見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③コンプレッサーを使用しての各トラックでの無駄な抑揚の抑え方

今回使用している「WAVES : RCompressor」ですが、デモ楽曲の中では主に、「ドラム」「ブレイクビーツ」「ピアノ」「ギター」の トラックに適用しています。

ここでの「RCompressor」の役割は「各トラックのダイナミクスは維持しつつも“振れ幅が大きすぎる 抑揚を抑える”」という役割を担っています。
あまりににも抑揚を抑え込み過ぎたダイナミクスの乏しいミックスは良くありませんが、この「振れ幅が大きすぎる抑揚を抑える」 という考え方は「各トラックの無駄なピーク(振れ幅)を抑え、トラック間の馴染みをよくする」ことにつながります。
 いわば「接着剤」のような役割を担っており、ワンランク上のミックスには欠かせないテクニックのひとつとなっています。

では実際に「RCompressor」を適用しているドラムトラックをコンプレッサーON / OFFで聴き比べてみましょう。


【RCompressor : ON /OFF 聴き比べ】 : ドラムトラック

ON


OFF


細な変化かもしれませんが、このようにコンプレッサーを適切に適用することで、ドラムトラック内だけでも、 キックやスネア、ハイハットなどの各サウンドに接着剤的な効果を与えることができます。
コンプレッサーを適用する前はキックやスネア、ハイハットなどの各サウンドがややバラバラに鳴っているように聴こえるのに対し、コンプレッサーを適用した後は各サウンドが滑らかにつながるような効果を感じていただけるかと思います。

実際に音量面でもコンプレッサー適用前では「ピークが-10.8dB」なのに対し、


コンプレッサー適用後は「ピークが-11.6dB」となっており、


「-0.8dB」抑えられている結果となっています。
この音量差は微細ではありますが、「サウンドの印象を大きく損なうことなく無駄なピークを抑える」というステップは、 理想的なミックスダウンはもちろん、「ミックスダウンでの楽曲の印象を損わずにマスタリングで音圧を上げたい」という場合にも とても重要なポイントになってきますので、この機会にぜひ覚えておきましょう。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④コンプレッサーのパラメーターの考え方

では次に、ドラムトラックに適用されている「RCompressor」のパラメーターを見ていきましょう。
各パラメーターの詳細な解説については次回に執筆いたしますので今回はその概要を掴む程度で覚えておきましょう。
最初は分かりにくく感じるところも多いかと思いますが、実際にエディットしていくうち各パラメーターの特性や効果も実感できるようになってきますのでじっくりと取り組むようにしましょう。

◉Attack (アタック)
音がコンプレッサーに入力されてからコンプレッサーが動作するまでの時間を決める。
もちろん他のパラメーターとの兼ね合いもありますが、アタックタイムが早いほど音が鳴ってからすぐにコンプレッサーが動作する、 ということになります。

◉Release (リリース)
コンプレッサーが動作してその効果が効いている時間を決める。
リリースタイムが短いとコンプレッサーの効果が解除される時間が早く、リリースタイムが長いとその逆となります。
そのためリリースタイムが長すぎると抑揚のない音になってしまいます。

◉Threshold (スレッショルド)
コンプレッサーが動作する音量(コンプレッサーの動作の開始地点)を決める。
コンプレッサーは構造上、スレッショルドの値を越えた時にのみ動作します。

◉Ratio (レシオ)
スレッショルドの値を超えた原音をどれぐらい圧縮するか(圧縮比の設定)を決める。
イメージとしてはレシオの値が低いほど音のヌケがよくなり高くなるとその逆となります。

◉Reduction (リダクション)
コンプレッサーによってどのくらいの音量が圧縮されているかの確認。
視覚的に表示するメーターがあり(中央の黄色の部分)、「基本的にはこのメーターが振れてはすぐに戻る」という動作がいわゆる「ナチュラルにコンプレッサーがかかっている」という状態になります。

◉Gain (ゲイン / メイクアップゲイン)
コンプレッサーによって圧縮され変化した(小さくなった)音質はそのままに音量だけを上げることが出来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
コンプレッサーはリバーブやディレイの様に一聴して誰でもすぐにその効果を実感できるプラグインではない上に、各パラメーターとの細かな兼ね合いで作り込んでいくというやや複雑なプロセスを経る割には地味な効果(でもとても重要!)なプラグインです。
そのため、ついつい後回しにしてしまったり、何となくインサートしているだけ、という方も多いのではないでしょうか?
ですが、この「地味な効果」をしっかりと把握し、ご自身で的確にコントロールできる様になると楽曲全体のクオリティーはもちろん、ミックスのクオリティーも格段にアップさせることができます。
今回のブログを参考にしていただき、ぜひ皆さんの楽曲のミックスでも実践していただければと思います。

次回の第8回では「コンプレッサーの各パラメーターの効果」にスポットを当ててその変化や関係性を実感しつつ、「ワンランク上のミックスのための様々な場面でのコンプレッサーテクニック」を解説していきたいと思いますのでお楽しみに!

下記に本日のまとめと実践ガイドも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください。
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。

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まとめ

①各トラックの「適切な抑揚のコントロール」こそがまとまりのあるミックスに仕上げるポイントという考え方を身につけよう!

②「まとまり感」とは「点と点でバラバラに存在していた音を少し面と面にエディットする」ことで生まれるという感覚を意識してみよう!

③コンプレッサーは各パラメーターの相関性が何よりも大切!
まずはイメージだけでもしっかりと掴んでおこう!

 

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