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マッシュミュージックスクール DTM科トラックメイク科エレキギター科アコースティックギター科作詞科講師塔本圭祐です。

今回は、Logic Pro Xに標準で搭載されている、とあるプラグインのお話をします。
そのプラグインを使うと「ドラムをバカみたいにでっかくする」ことができます!
是非、最後まで読んでみてください!





 

 

 

①付属プラグイン ”Phat FX” こいつがドラムをでかくする!

先に結論から書いておきますと、使うプラグインは「Phat FX」です。
これでドラムがバカでっかくなります!
音をひとまず聴いてみましょう。
これまたLogic付属サンプル集であるApple Loopsから適当なドラムループを用意しました。
PhatFXがある場合とない場合のDRY/WETで比較してみたいと思います。
※音量は同じ-12dbに揃えてあります。

DRY SAMPLE


WET SAMPLE


どうでしょう?
私は正直、ぶっ飛びました。
ここから先の内容で、もう少し詳しく書いていきます。
まず一度試して「よく分かんない!」となったら、ここから読み直してみてください。

 

 

 

 

 

1.1 ”Phat FX”って、一体どんなプラグイン?

 

フィルター、歪み、コンプレッサーが一つになったマルチエフェクトのプラグインです。
付属プラグインって舐めてかかってしまいがちなんですけど、このプラグインは本当に優秀です。

「マルチってことは、色々な機能があって、操作が複雑そう、、、」
その気持ち、とってもよく分かります。

しかし今回利用するのは、下記の画像でいうところのオレンジ色で囲った2箇所だけ、
しかも1箇所はボリュームノブなので、実質1ヶ所だけで大きくできます!

 

 

 

 

 

 

1.2 ”Phat FX”はどこにあるのか、見たことない!という方、コチラです。

 


Multi Effectsの中に入っています。
ドラム又は音を大きくしたい音源に”Phat FX”をインサートします。
出てこない人はもしかすると、Logicのアップデートをしていないか、何か設定に問題があるかもしれません。
基本的には特別な設定をすることなく使える標準のプラグインです。

 

 

 

 

 

 

1.3 どこを触ると大きくなるのか、使い方かんたん4ステップ

 

以下のステップで、すぐに効果を実感できると思います。

✔︎ステップ1 まず、[MASTER]内にある[Limiter]の種類を[Soft Limiting]に変更します。

✔︎ステップ2 [DISTORTION]の左隣にある電源マークが点灯していることを確認します。

✔︎ステップ3 [DISTORTION]内にあるツマミの下をクリックして、 お好みの歪みを最大3つ選び、ツマミでかかり具合を調整します

✔︎ステップ4 [MASTER]にあるOutputで音量を調整します。

ステップ3のかかり具合の調整をする際、基本的にほんのちょっとで大丈夫です。
ステップ4の最終的な音量調整の際は、プラグインをON/OFFしたり、耳で聴きながら、もともとの音量と揃えていくといいと思います。
これでドラムはバカでっかくできます!

 

 

 

 

 

 

1.4 一体、何が起きているのか?ソフトクリッピングの話


なんとなくお気づきの方もいらっしゃると思いますが、 これは一体何が起きているのかを書いていきます。
[DISTORTION]のツマミを触って調整した通り、これは対象の音源を歪ませて成り立っています。

しかし、いわゆる激しい歪み(ハードクリッピング)ではなく、柔らかい感じの歪み(ソフトクリッピング)です。
下記画像をご覧いただくと分かりやすいと思います。
グラフのようになっている部分の緑色の線にご注目ください。

激しい歪み(ハードクリッピング)

柔らかい感じの歪み(ソフトクリッピング)

ハードは崖のような形ですが、ソフトは下り坂です。
よく「音が太くなる」という表現を耳にしますが、 あれはこのソフトクリッピングが起きて、軽く歪んでいる状態です。
ギターをやってる方であれば、本当に軽く歪ませるとクリーンがプリっとした聴こえ方になるアレ、とお考えいただくと分かりやすいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

②やりすぎは禁物、利用上の注意。

ステップ3の補足で、ほんのちょっとで大丈夫とご説明したのは、あまり深くかけるとハードの方になってしまうためです。
もちろん、そういう効果を狙いたい場合もあると思いますが、原音に大きな変化を加えることなく、音量を大きくする上では、ソフトクリッピングでなくてはなりません。
深く歪ませると、かっこいい音になりますが、音が引っ込む・他と帯域が被るなど、また別の処理が必要になる場合があるので、やりすぎには気をつけましょう。

 

 

 

 

 

 

 

③ボリュームを上げればいいのでは?音量の調整と-6db

「そもそも、ボリュームを上げるだけでいいのではないか?」
とお考えの方もいると思います。

僕がDTMを始めたばかりの頃、ドラムを大きくしたいけど、大きくするとすぐに-6dbを超えてしまうのがとても悩ましかったです。
ミックスをする際、-6dbのヘッドルームを残しておく必要があります。
他の楽器の音量を下げることも有効ですが、もっとパンチを出したい場合、ボリュームを上げるだけではこの範囲内で抑えるのが難しく、ソフトクリッピングを用いると解決できる、という話です(絶対ではないですが)。

この-6dbというのは、ミックスをする上で、超えてはならない一線みたいなものです。
-5dbを唱える派閥もありますが、次の工程であるマスタリングのために残しておかなければならない余白の目安です。
例えるなら、いざというときのための貯金みたいなもので
「使えるには使えるけど、使うと今後困ってしまう」
みたいなイメージです。
ご利用は計画的に、残しておくのがベターです。




 

 

 


今回はLogic Pro Xの超おすすめプラグインをご紹介しました。夢とドラムはでかいほど良い、そんな方には特におすすめのプラグインなので、 是非とも使ってみてくださいね!
このテクニックを使って完成させた楽曲を聴けることを楽しみにしています!

下記に本日のまとめ実践ガイド書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!

是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てくださいね。

それではまた!

塔本圭祐講師の執筆ブログ記事ページ

 

 

 


 

 

まとめ

①でっかくするには”Phat FX”を挿す

②やりすぎは禁物、ソフトクリッピングで

③次の工程で必要なので、-6dbの余裕を持たせておく

 

 

実践ガイド(ドラム以外にも使える?筆者の利用方法について)

今回は、分かりやすいのでドラムをでかくする方法として紹介しましたが、 ”PhatFX”を使う場面は実に多様だと思います。
個人的にはドラムのほかにリードや加工したボーカルを前に出したい場面でも、このプラグインを使ったことがあります。
しかし、使用する上でミックスにおける主人公をしっかり把握しておく必要があります。
目立つ人と支える人、どちらも大切な要素ですが、”PhatFX”を挿すのは目立つ人の方です。
しかし、それもやりすぎは禁物、あくまでソフトに優しく。
用法用量を守って、正しく使いましょう!



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