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Follow @mushmusicschool【かんたんDTM】開放感に差が出る技、M/S処理について
2022/10/24
作詞・作曲・編曲・DTM
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Follow @mushmusicschoolマッシュミュージックスクール DTM科・トラックメイク科・エレキギター科・アコースティックギター科・作詞科講師の塔本圭祐です。
今回はMS(Mid/Side)処理を紹介します。
MSなんて聞くと、つい連邦の白い悪魔のことを思い出してしまいますが、ミックスやマスタリングにおけるMSは少し話が違います。
ミッドとサイド、つまりは真ん中と左右の処理を行うことで、音の広がりをつけることなどを目的とした処理です。
「ミックスにもっと広がりを持たせたい…」
この記事を読むと、そんなお悩みを解決できるかもしれません。
本文の最後には実践ガイドもあるので、最後まで是非読んでみてください!
①M/S処理の概要
まず、ステレオとはLRのことです。
そのうち、真ん中の音(Mid)と左右の音(Side)に分けて処理していこうという考えが今回のM/S処理です。
M/S処理をするための専用プラグインもありますが、基本的に利用するものは、EQ(イコライザー)やコンプレッサーです。
②M/S処理のやり方
では、どのようにして利用するのか。
まず、基本的に音は真ん中に集中します。
そのためサイドよりもセンターが大きく聴こえます。
そこでサイドの音をハイシェルフで持ち上げたり、不要なローをカットすることで、2mixの音源がより広がるように聴こえるようになります。
しかし、やり過ぎるとぐちゃぐちゃになるので、ほんのちょっとだけに留めることをオススメします。
では、Logicを使って実際にどのようにして行うのかを見ていきます。
簡単なダンス系の音楽を作りました。
ちょっといい加減なので、クオリティには目を瞑っていただきたいです(泣)
MS処理 DRY
MS処理 WET
微妙な違いですよね。
WETの方をよく聴いていただくと、 キックが少し前に出て、広がりも少し加わっています。
一体何をしたのかは単純でEQで調整しただけです。
サイドの上のほうを1db持ち上げ、下のほうをカット。
そして、ミッドの下のほうを1db持ち上げました。
DRYの方と一応音量差を整えて、DRYとWETとしています。
このテクニックを利用することでこんなことができます。
しかし、やりすぎると微妙な仕上がりになってしまうので、 気をつけて楽しんでください。
私はLogic Pro Xの講師なので、Logic Pro Xの標準プラグインで説明いたします。
下記画像の箇所をクリックし、SIDEのみ、またはMIDのみを選択し、上記のようなことをやるだけです。
いかがでしたか?
色々なことに使えるM/S処理、用法容量を守って楽しく使っていきましょう。
皆様の音源がM/S処理のように、より良く広がっていくことを陰ながら祈っています!
下記に本日のまとめと実践ガイド書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てくださいね。
それではまた!
塔本圭祐講師の執筆ブログ記事ページ
まとめ
①M/S処理はMidとSideに分けて行う
②音は真ん中に集まる
③やり過ぎは禁物
実践ガイド
①M/S処理は基本的にマスタリングの段階で行うものです。
もちろん、面白い効果を狙ったサウンドを作るためにやるのはいいと思います。
一般的に低音はセンターのモノラルで、とよく目にしますが、絶対にそうだというわけではありません。
少し前からよく耳にするリースベースなんかはよく左右にパンが振られていたり、 定位や位相などに手を加えて二つ以上の808を鳴らしてすごい音にする変態さんも知っていたりします。
普通のエレキベースでもRATを踏んで左右に振るとかすると楽しいですよね。
かっこよくなるのであれば全然ありだと思います。
②しかし、マスタリングにおけるEQは持ち上げるのも削るのも基本的に±1db以内が良しとされています。
仮に6db持ち上げたとか5db削りたいと思うのであれば、ミックスからやり直した方が良いかもしれないです。
ただ、繰り返しますが結果的に良い音になるのであれば、何をやってもいいと思います。
先人の知恵は絶対的な決まりではなく、こうすると良い感じですよっていう知恵で、箸ってのを使うと手が汚れませんよ!って話です。
400Hzを持ち上げるとどうなるとか、基本的なEQの話を理解しておくとスムーズにできると思います。
型破りな人になるためにもしっかり基礎を身につけ、型を体得しておくと物事が分かりやすくなります。
型にハマるってなんかカッコ悪いって気もするかもしれません。
たしかに「フライドチキンを食べた手でベースを弾けば最高にファンキーだぜベイべー」と言っているMr.型破りみたいなレジェンドもいますが、彼もまた基礎的な技術が物凄い人なので、型なしにならないよう、基礎と向き合うところから始めるとスーパーベストだと思います。
ただ、個人的には面白ければオッケーです(笑)
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