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マッシュミュージックスクール エレキギター科アコースティックギター科DTM科講師の村瀬恭久です。

今回はバンドやセッションなどで
「格好良くアドリブを弾きたいんだけど、一体何を弾けば良いのか分からない」
というアドリブ初心者の方に向けた内容になっています。

アドリブの仕方の解説を文字でするのは難しいし、やり方も人によって千差万別で一概には言えません。

・ダイアトニックスケールを覚える
・ペンタトニックが便利だ
・セッションをいっぱいやって慣れる
・名作のソロと呼ばれるものを沢山聞く
・ソロを沢山コピーする などなど大事な事柄が色々と沢山あるのですが…

「うーん、なんかめんどくせー」と思う人もいるでしょう。
そこで今日はアドリブ初心者の方が、ざっくりと手っ取り早く、
超簡単に「アドリブとは何なのか」を掴むための一つの方法を探りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

①ステップ1 1音でアドリブ

題材をキーCメジャーの曲と仮定しましょう。
ダイアトニックコードだけが出てくる曲(#も♭も出てこない)とします。
まず使っていい音を一つだけ決めます。
ルートの「ド」の音に決めましょう。
まずはこの「ド」だけを使ってアドリブに挑戦です。

キーCには色々なコードが出てきます。
どのコードが来てもドだけを使います。

いざアドリブ!となるとさてどこのポジションを押さえたら良いのか…
と途方に暮れる方もいるでしょう。
色々選択肢があるほど人は迷ってしまい何もできなくなります。

そこでまずは左手の位置を固定して音程の選択肢を消し、リズムのことだけを考えれば良いようにします。
そうすることで右手の使い方とリズムのバリエーションに集中できるわけです。

「どこにも出かけず自分の家だけで過ごす!」
と決めれば余計な道筋を考えずに済み、道に迷う心配がありません。

さてここで大事なポイントは どうやって変化を加えるか 。
ドードードードードー とただ淡々と弾いててもつまらない。
そこで無闇に音を埋めたりせず、

✔︎長さ
✔︎強さ
✔︎タイミング
✔︎音色に変化

を加えます。
伸ばしたり、間を作ったり、タメたりしてバリエーションを加えます。
「ドーー       ドッドー     ドッドッドドー  」
のように。

このリズムや音数の変化、音色の変化でストーリーを組み立てることがどれほど大事かをこのステップで体感します。
そしてアドリブというのは音が鳴っていない部分、いわゆる「間」が大事ということも体感できることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②ステップ2 ニュアンスを加える

次はこれに様々なニュアンスを加えます。

✔︎チョーキング
✔︎スライドアップ
✔︎スライドダウン
✔︎ビブラート
✔︎チョークアップして「ド」に到達するもよし
✔︎「ド」からスライドアップするもよし

いずれも無闇に多用せず、使わないところとの対比を作るようにしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③ステップ3 2音にする

さて当然といえば当然「ド」だけではさすがに無理があります。
退屈なのはもちろん、「ド」が合わないコードが出てくる場合があります。
ここで大事なのが「合わない場所」の確認です。

では「ド」ではなく何の音ならしっくり来るかをできるだけ「ド」に近い音で探します。
ここでは「レ」に決めましょう。
「自分の家だけで過ごす」つもりだったけど時々飽きるので隣の田中くんの家に遊びに行くような感じです。
でもすぐまた自分の家「ド」に帰らなければいけません。
さてここまでで使える音は「ド」と「レ」の2音になりました。
これで随分と遊ぶ範囲が広がりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④ステップ4 オクターブ変化

次はもう少しバリエーションを増やします。
「ド」と「レ」の2音のオクターブ違いの音を加えます。
仮に今まで弾いていた音が3弦5フレットの「ド」だとしたら2弦13フレットの「ド」を足すわけです。
更にオクターブ下の音も加えます。
「ド」は5弦3フレット、「レ」は5弦5フレットです。
これで使える音は6音になりましたね。かなり遊べます。
自分の家の2階と田中くんの家の2階が加わるような感じ。
それだけで遊び場がぐっと増えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤ステップ5 色々なポジションで弾いてみる

ギターというのはピアノと違い同じ音程が色々な場所で出すことができます。
これはギターの持つ魅力である反面、分かりにくい構造でもあります。

まずはどのフレットを押さえるとどういう音が出るのかを、だいたい把握しておかなければいけません。
しかし少なく見積もっても22フレット×6本=132箇所もあるのですからその全てを完璧に把握することは難しいですし、その必要も最初はありません。
まずはよく使う音の場所から覚えていくだけです。
よく知らない道を通って迷子になるリスクを負う必要はありません。

今までに出てきた「ド」と「レ」が出る場所を確認してみましょう!

低い「ド」5弦3フレット・6弦8フレット
低い「レ」5弦5フレット・6弦10フレット
真ん中の「ド」1弦1フレット・3弦5フレッ・4弦10フレット
真ん中の「レ」1弦3フレット・3弦7フレット・4弦12フレット
高い「ド」1弦8フレット・2弦13フレット・3弦17フレット
高い「レ」1弦10フレット・2弦15フレット・3弦19フレット

たったの2音なのに、押さえられるポジションはなんと16箇所もあるのです。(実はもっとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑥ステップ6 さらに音を増やす

さすがに2音では限界があるのでもう少し増やすことにしましょう。
キーC の曲のルート音のダイアトニックコード C の構成音は 「ド」「ミ」「ソ」の3音 。「ミ」「ソ」を足しましょう。
「ド」「ミ」「ソ」の3音は大の仲良しです。

大抵のコードはこの「ド」「ミ」「ソ」の3音のどれかを弾いていれば合います。
「ド」「ミ」「ソ」のどれも合わないときに前述の「レ」の音を弾くことにします。
「レ」はとても社交的な音で何にでも合わせられます。
でも「なんとなく合わない」と思いながら「ド」の音を弾くのもOKです。

これで 「ド」「レ」「ミ」「ソ」の4音+オクターブ違い×2 の12音 押さえられるポジションは30箇所以上になります。 (注:ここまではダイアトニックコードだけが出てくるメジャー曲の場合の話です。マイナーキーだと合いません)

「ド」「レ」「ミ」「ソ」の4音+オクターブ違い+チョーキング、スライドアップ、ビブラートで変化とニュアンスをつける。
実はここまでで相当のことができるはずです。
色々試してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑦ステップ7 ペンタトニックの完成

次は「ド」「レ」「ミ」「ソ」の4音に更に「ラ」の音を加えます。
これで使える音はトータル5音になりました。
「ド」「レ」「ミ」「ソ」「ラ」の5音でできたフレーズは非常に融和性の高い、どういうコードをバックに弾いても不思議と合うのが特色です。
実はこれがギターの話によく出てくる「ペンタトニックスケール」です。

この融和性が多くのギタリストにペンタトニックが愛される一つの理由でもあります。
ペンタトニックスケールには色々あって、マイナーペンタトニックというのもありますが、理屈はほぼ同じです。
そしてこの 「ド」「レ」「ミ」「ソ」「ラ」に「ファ」と「シ」を加えるとダイアトニックスケールというものになります。
前述の通り、人は選択肢が多いほど迷うもの。
スケールのすべての音を均等に使いこなそうとすると、なんだか上に行ったり下に行ったりと、スケール練習しているようなソロになってしまいます。

まず主要な核となる音を決め、

その周りの音を補助的に使い、

あとはニュアンスでカバーする。

こうすると、案外まとめやすくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
アドリブの話になると「スケール」という言葉が必ずと言っていいほど出てきます。
しかしアドリブを弾こうと思って全てのスケールを覚えるところから入ると、よほど強い精神力や明確な目標を持っていない限りまず挫折してしまいます。
最初からスケール音を全て覚えようとするのではなく、このように「使い勝手の良い」音から徐々にご近所さんに足を伸ばしていくようにしたほうが、とっつきやすいのです。
このペンタトニックスケールに慣れてきたら、興味があれば徐々にその道筋を広げていくと更に世界が広がります。
ダイアトニックスケール、更にクロマチックやオルタードテンション、ハーモニックマイナーなどです。
下記に本日のまとめも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。

 

 

 

 

まとめ

①キーCメジャーで「ド」「レ」「ミ」「ソ」「ラ」の5音に限定する。

②音の長さ、タイミング、ピッキングで物語に変化をつける。

③同じ音程が色々なポジションで出せることを認識する。

④チョーキング、スライドアップ、ビブラートで表情をつける。

⑤興味があればそれ以外の音にも挑戦してみる。

 

実践ガイド

ペンタトニックを使った名ソロをご紹介します。
ちょっと古いですが 
Boz Scaggs - You Can Have Me Anytime 
あのカルロス・サンタナのソロです。

一瞬だけファの音も出てきますが、ほとんどペンタトニックだけで構成されています。
たった5音でここまでストーリーが作れるのかと驚きです。

バリバリのブルースとかだと3音くらいだけで長々とソロを取ることは珍しくないですが、こういうAOR系のドラマチックな曲で最後までペンタトニックで押し切るパターンというのはなかなか珍しいのです。

このソロには速弾きも出てこず、ポジション移動も少なく、技術的にははっきり言って誰でも弾けそうなソロです。
しかし音の組み立てが非常に上手いのと、何よりニュアンスの付け方が素晴らしい。
チョーキング一つ一つが全部微妙にニュアンスが違うのでシンプルなのに聞いてて飽きることがありません。
最初の約10秒はドラソミとたったの4音です。(移動ドです。キーはEで実音はミから始まります)
後半色々弾いてるように聞こえますが実はペンタトニックでオクターブ上に行ってるだけなんですね。

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