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マッシュミュージックスクール エレキギター科アコースティックギター科DTM科講師の村瀬恭久です。

今回は前回のブログ記事「自作曲にコードをつけたい 基礎編」の続編と言える内容です。

コードのことはだいたい分かっていて以下のようなお悩みをもつ方が対象となります。
・自作曲がいつも同じコード進行になってしまう。
・自作のメロディにコードは付けたもののいまいちしっくりこない。
・カバー曲を自分のオリジナルのアレンジで演奏したい。
・他の人の曲で格好いい!と思うコードを使ってるが何をしてるのかわからない。

今回はダイアトニックコード以外のコードを使ってより複雑なコードの付け方について解説します。
前回同様「きらきら星」キーCメジャーを使って実際にコードをつけながら考えていきたいと思います。

冒頭部に動画解説。
それ以降は文章・音源での解説になっています。

初級編の記事はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

①テンション

リハーモナイズする時にまず考えられるのがテンションです。
テンションとは7thの上に3度音程の音階の音を積み重ねたものです。

テンションの音は「テンション・ノート」といい、
ルート、3rd、5th、7thといった基本の構成音は「コード・トーン」といいます。
どんな時どんなテンションが使えるかについてはここでは細かく触れずまた別の機会に解説します。

EX9 
きら   きら     ひか   る    お空 の     星    よ
CMaj9 Cadd9onE |FMaj7 Em7 |Dm7 Am7(9) |Dm7/G  CMaj9|

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②近親調からの借用 related key

前回はダイアトニックコードを使ってコード付けしました。 
今回は使うコードの種類を増やしましょう。
他のキーのダイアトニックコードから借りるのです。
基本的にはどんなコードを借りて使ってもいいのですが、まず最初はなるべく元のキーに近いコードを借りることにします。
近いキーのことを近親調とか関係調と言います。
トニックが同じでマイナーになったもの、同調号のもの、Cのドミナントをトニックと捉えたキーやそのマイナー、Cのサブドミナントをトニックと捉えたキーやそのマイナーです。

Cに近いキー
Cm:トニックが同じマイナー
Am:同調号(平行調という)
G :Cのドミナントのキー
F :Cのサブドミナントのキー
Em:Cのドミナントの平行調
Dm:Cのサブドミナントの平行調


関係調は6種類ですが、それぞれのダイアトニックコードすべて合わせるとかなりの数になります。
それらのコードを可能な時にはいつでも借りてきて使えるというわけです。

Cmキーのダイアトニックコード
Cm Dm-5 E♭ Fm Gm A♭ B♭

Gキーのダイアトニックコード
G Am Bm C D Em

Fキーのダイアトニックコード
F Gm Am B♭C Dm

それ以外にもAmキーからE7なども借りることもできます。

 

EX10 
きらきら   ひか    る     お空    の    星    よ
C  C/E  |FMaj7  Em7  |B♭Maj7  Am7 |Fm6  D♭Maj7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③セカンダリードミナント

近親調に向かっての解決するドミナントセカンダリードミナントと呼ばれポップスで非常によく使われます。

EX11 
きらきら  ひか る     お空 の   ほ し よ
C  C/E  |F  Em A7 |Dm  A7 |Dm G  C

3小節目1拍目を一瞬キーDmと見立てそこに向かってドミナント・モーションを作っています。

 

 

 

EX12
きらきら   ひ か    る      お空の   ほ  し     よ
C  C/E | F  DonF#  ConG  |F  Am |Dm  DmonG  C|

2小節目の3拍目をC/Gと見立てて、その直前をF#/Dにしています。
これはキーGからの借用
キーGのドミナントD7の展開型です。
F F#/D Gというふうにサブドミナントからベースが半音ずつ上がるのはよく見られるパターンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④オルタードテンション

さらにセカンダリー・ドミナントテンションを入れます

EX13
きらきら     ひか る         お空 の      ほ    し     よ
C E7(♭9) |F  Em(♭5) A7(♭9)|Dm A7(♭9)|Dm(♭5) Dm(♭5)/G  C 

これはオルタードテンションといってテンションを半音変化させたテンションのことです。 緊張感のあるサウンドが生まれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤セカンダリードミナントの代理コード

さらにセカンダリー・ドミナント代理コードにすることができます。

EX14
きらきら       ひか る        お空  の     星       よ
C  F#7(♭5)|F   E♭9(#11) |Dm  A7(♭9) |Dm(♭5)/G  C |

 

 

EX15
きらきら  ひかる             お空  の     ほ    し     よ
C  C/E| F  Gm7onC G♭-9(#11)|FMaj7 E♭9 |Dm(♭5) Dm(♭5)/G  F#7(♭5) |

 

 

最初のコードを代理コードに変えることもできます。

EX16
きら   きら   ひか る    お空 の      ほ  し  よ
F#7(♭5) B7 |Em7  A7 |Dm  D7onF# |ConG G  C |

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑥クリシェ

「クリシェ」とは、コードの中のあるひとつの音を順番に下げたり上げたりして変化を与える方法です。

EX17
きら きら    ひ か  る            お空 の  星 よ
C   C/E |F F+  Asus4onE AonE|Dm  C |G  C |

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑦ペダルノートを使ったノンダイアトニックコード

Part1入門で紹介したペダルノートの上にノンダイアトニックコードを載せてみましょう。

EX18
きらきら      ひか る  お空    の  星      よ
C  E♭onC |FonC C  |B♭onC  C |Fm6onC  A♭onC|

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
中級編はこれで以上です。
テクニックの名前自体が複雑で覚えるのが嫌になりますが、要はコードトーンの隣の音に様々な効果を与えてくれる音のヒントがあるのです
少しでも楽曲作りのお役に立てれば幸いです。
下記に本日のまとめも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。

村瀬恭久講師の執筆ブログ記事ページ

 

 

 

 

まとめ

①リハーモナイズの定番はテンションを使う方法と借用を使う方法

②テンションはオルタードさせたり代理コードを使うと緊張感が増す。

③クリシェやペダルノートもここぞというときには効果的



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