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マッシュミュージックスクール ピアノ科講師の相原一智です。

ピアノ伴奏、とひとことで言ってもあまりに幅が広いですね。
ジャンルによってもコツは様々ですし、私もやったことの無い分野は多々あります。

ここでは、私自身が最近ピアノ協奏曲のオーケストラパートを伴奏することがあったので、その内容を踏まえて少しお話しさせて頂きます。

ピアノソロと伴奏、という2台ピアノでの合わせでしたが、他の楽器との合わせにも共通するものは多いです。


 

 

 

 

 

 

①ソロパートのメロディーを消さない

まずは、合わせの基本的な形、メロディーと伴奏が出てきますね。

ソロパートがメロディーを弾いている時、伴奏パートは弾いている中での工夫をどうするか。

メロディーを聴きながらそれよりも弱めに弾く、という当たり前のことなのですが、これが奥が深い!

どの程度弱めるとちょうど良いのか、中々弾きながら把握するのが難しいんですね。
合わせ相手の調子もありますし、場所や楽器によってもこちらに飛んでくる音が違うので、想像しながら作っていく必要があります


 

 

 

 

 

 

 

 

②ソロを支えるバスラインを生かす。けれどあまり出しすぎなくていいことも

ソロパートのメロディーと音域が離れている左手のバス(低音)は、割と出してもバランス良く鳴ります。
特にソロが高音でクライマックスを歌い上げる時に、こちらがバスを効果的に強く鳴らして歌わせると、合わせならではの絶妙な和音の響きが出ることもあります。

ですが、いつも同じにはできませんのでよくソロパートを聴いてください。
(私自身も録音するまで気がつかなかった失敗ですが)気づかないうちにソロパートも低くなって、伴奏と音域がすっかり重なってしまっていることが!

相手のパートの動きを知らないと全体のバランスが崩れてしまいます。

特に楽譜に書かれてある通りの強弱で弾いてしまうと、この落とし穴にはまることがあります。
あくまでも耳で判断しましょう。




 

 

 

 

 

 

 

③全体のバランスを聴く

①・②にも関わりますが、結局全部のパートが同時に鳴ったときにどう響くのか把握できることが大事になってきます。

指揮者の役割みたいなものですが、伴奏者の位置ではステージ中央にいる指揮者ほど全体がバランス良く音が聞こえないのが難しいところです。
どうしてもつかみづらいこともあります。
人に聴いてもらうのも良いですが、的を射たアドバイスができる人はそうはいません。

録音を取ることはとても大事です。
「全体バランスを想像しながら弾いた演奏」
がどの程度当たっていたのか冷静に判断できます。








④今回の2台ピアノ合わせの場合

〜ピアノ協奏曲のオーケストラパートをピアノ一台に押し込めて伴奏をする。
それ自体に本来無理があります。

難しい、というより「変に弾きづらい」編曲になりやすく、合わせに必要な「楽譜に抜けている音を補う」こともあるので、適宜アレンジし直す必要も出て来ます。

その中で表現を見つけて行きます。
例えばこんなことを意識しました。

・オケ奏者だけでなく、全体のテンポをキープして表現を引き出す、指揮者としての役割も担っている。
・オケほどの強弱はつかないが、その分ピアノならではの微細な表現のコントロール、ニュアンスづけができる。
・ソロパートと違って、書かれている音全部を弾こうと思うとテンポに乗り遅れたり、動機のリズムが崩れやすくもなる←シンプルにアレンジし直す必要あり。
・伴奏・・・ソロを支える、ということを意識。また、伴奏パートでも対等な掛け合いや、主役になって曲を作っていくところもある。その演じ変えの楽しさ、難しさ。




 








いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!

 

 

 

 

まとめ

①メロディーを聴きながら、それよりも弱めに弾く、という当たり前のことが、毎回微妙に違うので奥が深い!

②バス(低音)ラインは相手のパートの動きを把握していると、ここぞという時のクライマックス効果が出せる。

③全体のバランスが取れていたか、録音で確認して、なるべく自分自身で判断できることが大事。

④クラシックでも、オーケストラ編曲の伴奏だと適宜アレンジし直す必要が出てくる。


 

実践ガイド

① 相手の音を聴いているつもりで伴奏していても、つい難しい音形に気を取られていると、思いがけずソロパートと重なった音域で強く弾いてメロディーを消してしまうことがあります。
もしくはリズムがソロとずれたり、ペダルが多過ぎる時にも、メロディーラインはかき消されてしまいます。
録音しないと分からないことが多いです。

②バスライン含め、小指と薬指、など指を2本重ねながら非常に強い音で輪郭をはっきりと出したほうがいい時もあります。小指は単独では音量に限界があるので・・・。

③1人で弾いている時は問題なくとも、
「合わせの中で弾きづらいな」と気づく場所が出てくるものです。
また、ソロと音域が被っている部分は控えめに、とは言うけれど意外とpの中でのコントロールって難しいんですよね。
リズムが欠けそうになる怖さがあります。

伴奏独特の、ピアニステイックでは無い、弾きづらい音形もあります。スムーズに弾けるためには、「上達を早める効率的な片手練習のやり方」でも触れましたが、やはり難所を取り出した片手練習が欲しいところです。
もしくはアレンジし直してシンプルにするか・・・。
楽譜に書かれている音の中で、表現のキーになる音を見つけることが大事です。

④楽譜通り弾くことが普通は求められてしまうクラシックですが、オーケストラパートを編曲した伴奏に関しては全く当てはまりません。
今回のケースでは、あくまでも耳で聴いて、2台ピアノとして生きるバランスを見つけることが課題でした。
自分にとっても弾きやすい強弱、音のアレンジに積極的に踏み込みつつ、録音を聞き返しながらやり過ぎたな、この音を削ろう・・・と冷静になる、その中での新鮮な日々です。
でもやはり、難しいと感じたところの片手練習が鍵でした。
合わせ相手の反応も細かなところに興味を持ってくださったのでとても楽しかったです!
以上、ご参考になりましたら幸いです。

 

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