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マッシュミュージックスクール ピアノ科講師の相原一智です。

よくピアノの曲を検索すると
「月光 ベートーヴェン 難易度」
「トルコ行進曲 難易度」
のように検索ワードが出てきて、皆さんが難易度について知りたいと思っているのが分かります。

純粋に、
「あの曲とあの曲ではどちらが難しいのかな」
と興味を持つこともあるでしょう。

本日は、難易度と言っても様々な見方があるということを織り交ぜながら、自分の弾きたい曲を上手に選び、そして仕上げていく流れについてお話させて頂きます。


 

 

 

 

 

 

①難易度と言ってもいろんな見方がある。あまりとらわれないで自分が今弾きたい曲をまず弾いてみよう。

難易度と言えば、スポーツなどの世界の方が分かりやすいですね。

ピアノでは一言で難易度と言っても、

・譜読みしやすさ
・基礎的なテクニックのレベル
・曲の長さと構成の把握
・表現のレベルの高さ
・自分にとって得意かどうか

など、その内容がいくつも分かれます。

大きく言えば、初級レベル・中級レベル・上級レベル、と分けて取り上げられますが、それすらも実は目安でしかないです。

そしてまた、ポピュラーの曲であれば「楽譜通り」に弾かずに、自分でアレンジをさらに加えた方がはるかに良い演奏になるケースがとても多くあります。

結局はやはり、演奏する人の「これが弾きたい!」という思いが自然に出てくるので、自分が今弾きたい曲を選ぶのがまず第一です。

その中で「これは自分にはまだ手が届かないな」というハードルも見えてきます。
それがつかめればいいのです。。


 

 

 

 

 

 

 

 

②例:「ショパンの夜想曲(ノクターン)第2番変ホ長調」が弾きたいと思った時けれど、あまり出しすぎなくていいことも

とは言え、今の自分にとっての挑戦の目安となる難易度は、知りたいですね。
例えば「ショパンの夜想曲(ノクターン)第2番変ホ長調」が弾きたいと思った時、どのくらい難しいんだろう、どれくらい仕上げるのにかかるのかな、と思ったときはどうでしょうか。

全音のピアノピースではA~Fの6段階のうち上から2つ目のE(上級)となっています。
けれども、実はこの曲は「ただ間違えずに弾ける」ようになるまではそんなに難しくありません。
繰り返しも多いし、テンポはゆっくりですから。

ただし、人前で「魅せる・聴かせる」演奏として磨き上げるのには、かなり高度な内容があります。
誰しもが知っている名曲で、ごまかしがきかないので・・・

1音1音の表現を工夫しないと聞く人はすぐ飽きてしまいます。
案外、難易度の高いとされている曲でも、指を速く動かすだけでも全体がまとまって聴こえるタイプ、の方が仕上げやすいこともあります。
(例えば、全音ピースではF・上級上とされている、シューマン=リストの『献呈』とか)

難易度は人によって体感度がかなり変わり、大きく意見が分かれることが良くあります。
「この人にとってはこうなんだな」
ぐらいにとどめる方が良いです。

もし、すぐに自分の弾きたい曲に挑戦できないと分かったら、
「そこへのステップになりそうな曲は?」
と探せると良いですね。

このノクターン第2番なら、もう少し簡単な似た曲を探すと、遺作の嬰ハ短調のノクターンがあります。
「ノクターン系・ゆっくり歌う曲」ジャンルの難易度一覧、とかあると探しやすくて良いかもしれないですね。




 

 

 

 

 

 

 

③弾くと決めた曲を仕上げるための、練習計画を立てる

次にやることは練習計画を立てることです。

例えば、
「いついつまでにこの曲をどの程度まで仕上げて、この場所で弾く」
あるいは
「録音・録画し、どこどこにアップする」
とか。

弾きたい曲がすぐに弾けない場合は、そこまでにどのような曲を弾いていくとたどり着けるのか知っておくのも大事です。

「じゃあ半年後には弾けるかな・・・」
とかイメージできますし。

とにかく1曲が弾ければ良い、と思われるかもしれませんが、目標があった方が意欲が上がります。
楽しく弾けた方が何となく弾いているより嬉しいです。

曲はいつも同じように淡々と(ダラダラと?)練習し続けていつか仕上がる、というよりも、
エネルギー・熱量・情熱をもって短期間に取り組んだ方が集中できて、
「お湯が沸騰するように」
壁を越えて、みるみる内に仕上がってくるものです。

コツは沢山ありますので一番ご自分に合ったものを見つけられると良いですね!













 








いかがでしたでしょうか?
下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!

 

 

 

 

まとめ

①難易度と言ってもいろんな見方がある。
あまりとらわれないで自分が今弾きたい曲をまず弾いてみよう。
弾いてみて今のレベルからのハードルが体感できるので練習計画を立てやすくなる。

②全音ピースの難易度表など様々なサイトがあるが、
「ただつっかえずに弾ける」のと
「魅せる・聴かせる」演奏では難易度はかなり変わってくる。
根気よく取り組める曲の方が良い。(長く付き合う恋人や友人のようなもの)

③練習計画を立てる方がエネルギーをもって楽しく曲を仕上げやすくなる。


 

実践ガイド

①プロでも自分にとって苦手なテクニックの入った曲は本番では弾かないことが多いです。
逆に自分の得意なテクニックをフルに生かせる曲の方がずっと魅力が引き出せます。

難しい曲を弾けても、「余裕のない、ただ音を並べているだけ」の演奏ではあまり意味がありません。
シンプルな曲でも、「とても心に響く・・・」と聴かせられる方が価値が高いものです。

実はそこには素晴らしいテクニックが生かされているんですよ。
テクニックとは決して指が速く動くとか、間違えずに弾ける、といったものだけを指すのではなく、間の取り方を含め、音楽を美しく表現できる細かな工夫の数々も含まれます。
だから、本当はテクニックとすべての表現とは切り離せないんです。

②自分の弾きたいと思った曲の優れた演奏を聴くことは大事です。
表現の工夫を上手に出来るには「良いものに触れるしかない」、と思います。
今回取り上げた、ノクターンの2番にはどういう表現の難しさがあるでしょうか?
具体的に見てみると、
・両手のバランス
・右手のルバートによる歌うような美しさ
・曲の中で繰り返し登場するテーマの変奏の工夫
・p(弱い音量)の中でのコントロール
・クライマックスをどこにどのように作るか
・fはどれくらいの大きさで弾くか
・曲の最後のカデンツァ表現
などなど・・・

山のように課題が見いだせます。
これらすべてを意識しなくても良い演奏はできるでしょう。
でも素晴らしいピアニストたちはそれぞれどの要素かで、抜きんでた力を発揮していますよ。
楽譜に書いていないこと、工夫をいっぱいやっています。
何となく聴いていた今までのCDも、改めて意識して色々観察・聴き比べてみると「目から鱗」の発見があり、とても役に立ちます。
気づけること、実はこれが大きなステップアップの秘訣なんですね。

本当に良い演奏が
「本当に良い!」
「どこがどのように素晴らしい」
とちゃんと分かる、掴めてくると世界がぐっと広がります。
そしてそれは間違いなく、自分自身の演奏を豊かにしてくれます。

 

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