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マッシュミュージックスクール DTM科トラックメイク科講師の坂本竜太です。

今回はTwitterから寄せられたご質問にお答えするブログ記事です。
頂いたご質問↓
「ストリングス系、ブラス系、木管系(最終的にオーケストラ)の打ち込みやミックスをする時のコツなど知りたいです。」

本日はこちらのご質問からストリングス系に焦点を当てて、
「ポップス~ロックにおけるストリングスセクションの取り入れ方」前編
「ストリングスのサウンドメイキングと楽器構成」について解説していきたいと思います。

「ストリングスセクションを取り入れる」となると、
「オーケストラの専門的な知識がないと難しそう…」というイメージが先行してしまい、取り入れたいけれどなかなか踏み出せないという方も多いのではないでしょうか?

ですがここでは「ポップス~ロックの楽曲の中で鳴っていて心地良いストリングス」にポイントを絞っていますのでクラシカルなオーケストラの知識がなくても実践しやすい内容となっています。
それでは詳しく見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

①ますはデモ楽曲を聴いてみましょう

 

ますはデモ楽曲を聴いてみましょう。

 

デモ楽曲

 

いかがでしたでしょうか?
ボーカル、ギター、ベース、ドラム、ピアノというシンプルなポップスの編成ですが、それぞれのパートの役割をしっかりと明確にすることで、音やフレーズがぶつかり合うことなく聴こえており、ストリングスセクションも華やかな印象を与えています。
今回はこの中から「ストリングスセクションのみをより深く掘り下げて解説」して行きたいと思います。
またギタートラックとボーカルトラックでApple Loopsのサンプルを使用している以外は、 Native InstrumentsのKONTAKTライブラリーの音源を使用していますので、ご購入を検討されている方はぜひ参考にしてみて下さい。

(ドラム音源 : STUDIO DRUMMER) 

 

 (ピアノ音源 : THE GRANDEUR)

 

(ベース音源 : SCARBEE PRE BASS : Amped)


(ストリングス音源 : SESSION STRINGS PRO)

 

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②ストリングス音源の楽器構成

まず、ストリングストラックのみを聴いてみましょう。

このストリングストラックは

①第1バイオリン
②第2バイオリン
③チェロ

3トラックで構成されています。
ポップスやロックなどは既にギターやベース、ドラムやピアノなどといった楽器で構成されています。
クラシックのフルオーケストラと同じような大編成のアレンジにしてしまうと、お互いに音がぶつかりあってしまいバランスや音のヌケが悪くなってしまいます。
「オーケストラとはこうでなくてはならない!」という固定観戦に捉われずに、楽曲の構成やアレンジの内容に合わせてフレキシブルに対応することが大切です。

ここではバイオリンが2トラック、チェロが1トラックというようにシンプルな構成にすることでお互いにバランスよく聴こえるようにしています。
コントラバスなどはベースの帯域と被ってしまうため今回は使用していません。
「あくまでアンサンブルとして聴かせること」を意識することが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③ストリングス音源のサウンドメイキング

ではここでストリングスのサウンドメイキングを詳しく見ていきましょう。
今回はNative Instrumentsの「SESSION STRINGS PRO」を使用しての解説となります。
同社のKOMPLETE ULTIMATEを買ったものの、イマイチ使い方が分からず眠ったまま…という方も多いかと思いますので、この機会にぜひチャレンジしてみましょう。

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音源の呼び出し方は下記をご参照下さい。

 

 

 

3.1 SESSION STRINGS PROの中から音色を選択する

 

◉第1バイオリン / 第2バイオリン
→ Section 1 & 2 (リスナーに近い位置のマイクで収録された音、かつ楽器の配置が左右対称) = ポップス & ロック向きの構成
→ Contemporary (様々なジャンルに使用できる汎用性の高いサウンド)
→ Section 1 & 2 Violins
→ Section 1 & 2 Violins Production

 

◉チェロ
→ Section 1 & 2 (リスナーに近い位置のマイクで収録された音、かつ楽器の配置が左右対称) = ポップス & ロック向きの構成
→ Contemporary (様々なジャンルに使用できる汎用性の高いサウンド)
→ Section 1 & 2 Cellos
→ Section 1 & 2 Cellos Production

 

 

 

 

 

 

3.2 「Main」画面で音色の特徴を決める

 

※第1バイオリン / 第2バイオリン / チェロ : 全て共通のセッティングになります。
※これらのパラメーターの値は実際に楽曲の中でストリングスを鳴らしながら調整していきましょう。

◉Volume : Section 1 : -6.0dB / Section 2 : OFF (Section 1の方がリスナーに近い音像で鳴っている計4本のバイオリンで構成)
◉Contour : Bow Noise : 125% (弓で弦を擦る成分) / Stereo Width 150% (音の広がりの成分の調整)
◉Envelope : Attack : 0ms / Release : 固定 (Release Samplesと連動) / Release Samples : ON

 

 

 

 

 

3.3 「Keyswitch」アーティキュレーションを割り当てる

 

※ストリングスの「アーティキュレーション = 奏法」を割り当てます。
SESSION STRINGS PROでは6種類までのアーティキュレーションを割り当てることができ、 各アーティキュションの切り替えはキースイッチ(C1~A1)で行います。
今回は下記の6種類のアーティキュレーションを使用しています。

●Legato (C1)
●Portamento (D1)
●Glissando (E1)
●Spiccato (F1)
●Accent (G1)
●Spicc.Up (A1)

写真左側の●Legato (C1) / ●Portamento (D1) / ●Glissando (E1)はレガート系(音を滑らかに繋ぐ奏法)で構成されており、
右側の●Spiccato (F1) / ●Accent (G1) / ●Spicc.Up (A1)はアクセント的な奏法で構成されています。

例えば「このノートはLegatoで鳴らしたい」という場合はピアノロールで「鳴っているノートの部分に並行してキースイッチのノートを打ち込み」ます。

写真を見ていただくと「冒頭の駆け上がりフレーズの後の1小節と1拍のノートの部分はLegatoで鳴らしたい」ので、 鳴っているノートと並行して「C1」にキースイッチ情報としてのノートを打ち込んでいます。(C1 = 赤色)

それでは同じフレーズを「アーティキュレーションあり / なし」でそれぞれ聴いてみましょう。
「アーティキュレーションあり」


「アーティキュレーションなし」

 

このように同じフレーズでもアーティキュレーションあり / なしでここまで大きく聴こえ方が変わってきます。
この辺りの詳しい内容や実践テクニックに関しましてはブログの後編で解説していきます。

 

 

 

 

3.4 「FX」イコライザー / コンプレッサー / リバーブの設定

 

※ストリングス音源の「EQ、コンプレッサー、リバーブの設定画面になります。
ここではDAWの各プラグインで音作りを行う前に軽く音を整えておく、という捉え方で音作りを行なっていきますので、バイオリン・チェロ共に共通のセッティングになります。

◉Equalizer : Lo Gain : -5.5dB / Lo Freq : 255.0Hz / Mid Gain : -3.5dB / Mid Freq : 1.5kHz / Hi Gain : 1.0dB / Hi Freq : 7.5kHz

◉Compressor : ON / Amount : 25%

◉Reverb : ON / Type : Strings Room / Mix : 25%


このように音作りの全体のイメージとしては

✔︎太すぎる低域をバッサリとカットしてやや主張が強い中域を抑える
✔︎コンプレッサーで音を前に張り出すようにする
✔︎リバーブで軽く馴染ませる

といった工程になっています。
この辺りのセッティングはストリングスを実際に楽曲の中で鳴らしながら調整していくと良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?
ポップス~ロックにおけるストリングスのアレンジはフルオーケストラの再現という視点を離れて 「楽曲全体として聴いた時にいかにナチュラルか?」というところがポイントです。
また、細かなアーティキュレーションをしっかりと入れることでストリングスの表情もグッと豊かになってきます。
現在、ストリングス音源は非常に多くの種類がリリースされていますが、比較的所有率が高いと思われる SESSION STRINGS PROでストリングス音源の構成の基礎をしっかりと学んでいきましょう。
次回は「後編 : ストリングスの打ち込み方のコツとアーティキュレーション(奏法)の使い分け編」になりますのでこちらもお楽しみに!
下記に本日のまとめ実践ガイドも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください。
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。

坂本竜太講師の執筆ブログ記事ページ

 

 

 

 

まとめ

①ストリングスの構成はフルオーケストラに捉われず、ポップス~ロックに適した構成を理解しよう!

②まずは「アーティキュレーションとは?」を覚えよう!この使い分けでストリングスの表情が格段にアップ!

③「音は豪華であればあるほど良い訳ではない!」。EQ、コンプレッサー、リバーブなどを駆使して音をしっかりと整えよう!

 

実践ガイド

今回の流れをオーディオデータと画像で解説

デモ楽曲


ストリングストラックのみ


アーティキュレーションON


アーティキュレーションOFF

 


画像解説
①KONTAKT_ドラム音源



②KONTAKT_ピアノ音源



③KONTAKT_ベース音源




④KONTAKT_ストリングス音源



⑤SESSION_STRINGS_PRO_MAIN



⑥SESSION_STRINGS_PRO_KEYSWITCH



⑦SESSION_STRINGS_PRO_ピアノロール画面




⑧SESSION_STRINGS_PRO_FX

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