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マッシュミュージックスクール ドラム科DTM科レコーディング・ミックス・マスタリング科講師の津吹龍辰です!
毎月「9」の付く日「レコーディング・ミックスコラム」を掲載!
レコーディング・ミックスしてるけどなかなかうまくいかない方、レコーディング・ミックスしたい方、レコーディング・ミックスしたことが無い方、レコーディング・ミックスに全く興味が無い方、、
音楽を愛する全ての人に向けて発信していきます。

皆さんこんにちは!
最近は天気が急に寒くなったり、山梨では季節外れの雪なんか降ってるようですね。
日本全体が自宅待機なので、僕も自宅セッションやりましたよ!
なかなか楽しかったですw

さぁ、前回のスピーカーの仕組みから、
43回目はスピーカーの使い分けに行ってみたいと思います。




 

 

 

①スピーカーの役割

1.1 レコーディング時のモニタースピーカーの用途

 

スピーカーは大きいものから小さいものまで様々です。
これらは大きさごとに使用用途が分かれます。

ホールでPAをやるときは、遠くのお客さんにまで音を届けるため巨大なスピーカーを鳴らします。
まぁ家の中には入りませんよね、普通はw

レコーディングスタジオでは

ラージモニター(大きい)
ニアフィールドモニター(小さい)

を使います。

★レコーディング・ミックスで大きい音で聞く時の用途
①ノイズを見つける
②ずっと低いノイズや超高音にあるノイズを見つける
③一番はしっかりした低音感や定位を決める

 

 

 

 

 

 

 

1.2 大小スピーカーの使い分け

 

大小スピーカーの使い分け
ラージモニター
縦と横の定位作りで、PAN調整・EQ調整時にしっかり上下左右に音が移動するのがわかる。
定位と奥行きはここで位置を決めて行きます。

ニアフィールドモニター
主に各楽器の中域のバランスをとるのに適してます。
真横の定位はとれますが、上下の定位はとりづらい。

大きなスピーカーでも大音量だと低域から高域までバランスよく聞こえますが、音量を下げると意外にも中域が目立って聞こえます。
なので、小さなスピーカーは低音が出ない分、中域のバランスに適してますね

 

 

 

 

 

 

 

1.3 ラジカセ・ヘッドホン・イヤホンの用途

 

最近のラジカセなんかは、ベースブースターが付いている分、大きなスピーカーのように低音に 迫力があって、視聴にはいいですね。
全体のバランスもよくわかります。

ヘッドホンも最近は密閉式でベースが聞きやすいのも出てきました。
イヤホンも同じくベースがよく聞こえるのがありますね。
僕はライブでモニターする時イヤホン使いますが結構ベースが効いてて良い感じです。
しかもお客さんからは見えないので、なお良しですね!

自宅ミックス時でヘッドホンを使う時は、密閉式の少し大きめのヘッドホンで、爆音にして聞くと割とベースが聞こえるので低音処理ができます。
iPhoneのイヤホンあたりは、低域が響きづらいのでミキシングには向いてないです。

 

 

 

 

 

 

 

1.4 モニタースピーカーの穴

 

スピーカーは必ず箱型になってますが、その箱はエンクロージャーと呼びます。
タイプとしては、密閉式空気の穴が空いてるバスレフ型とあります。

音量を上げて再生すると、低音が箱の中で回ってしまいます。
そのため、空気穴を作り、そこから空気が抜けて、ウーファーがドライブしやすくなって、ストレスなく再生します。
これをダンピングと言います。

密閉式だと、少々低音が詰まってしまう傾向があるので、小さな音量で聞くことをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②現代の音楽に合うモニタースピーカー


ミックスの構築順序は

低音▶︎中音▶︎高音

と積み上げてバランスを取ります。
音量的にも徐々に音を小さく鳴らしてバランスを取っていきます。

モニタースピーカーは自分の好みのキャラクターを選んで使っていきます。
そして、ラジカセやヘッドホンやパソコン、携帯などを交互に聴き比べて平均を取っていきます。
僕の好みは、アタックがはっきりしてBass音がしっかりお腹に響き、ボーカルのディティールがはっきり前に出てくる(浮き出る)ものですね。

メディアもレコードからCDに変わったことにより、アタックの立ち上がりが早いスピーカーの方が合うようになりました。
そうすると、やはりパワードスピーカーがいいですね。
パッシブスピーカーは、小さい音量でも深い音になるのが良いところです。

レコード=小さい音量で深いパッシブスピーカー
CD=大きい音でアタックが強いパワードスピーカー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③パワードスピーカーの利点

これは思い出ですが僕がハードディスクレコーダーを使い始めた頃、まだパッシブスピーカーでバランスをとってました。
マスターレベルもミックスの段階でマスタリングレベルにできるようになって、当然爆音でマスターレベルいっぱいでバランスをとってました。
当時はあんまりよくわからないまま使っていたため、入力レベルがオーバーして、何発もスピーカーを飛ばしてたんですよねw

そこからパワードスピーカーでバランスをとってみたら、すごい余裕の入力レベルに感動したことを覚えてます。
まぁ当然なんですが、

★パワードスピーカー:ラインでバランス入力でオーバーレベルでもリミッターが効いているからスピーカーは飛ばない
★パッシブスピーカー:アンバランス入力でアンプが別なのでボリューム設定でまちまちになる


というわけで少し複雑だったかもですが、スピーカーの役割・使い分けでした!
慣れてくると音量設定も出来てきますのでぜひやってみてください !

 

 

 

 

 

 

 

 




 






下記に本日のまとめも書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!
このコラムでは、いろんな質問もお受けいたしますので、 お問い合わせから僕宛にメールくださればお答えいたします!!!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てくださいね。

それではまた!!

津吹龍辰講師の執筆ブログ記事ページ


 

 


 

 

まとめ

①大小スピーカーの使い分け
ラージモニター
縦と横の定位作りで、PAN調整・EQ調整時にしっかり上下左右に音が移動するのがわかる。
定位と奥行きはここで位置を決めて行きます。

ニアフィールドモニター
主に各楽器の中域のバランスをとるのに適してます。
真横の定位はとれますが、上下の定位はとりづらい。

②媒体ごとに適したスピーカー
レコード=小さい音量で深い=パッシブスピーカー
CD=大きい音でアタックが強い=パワードスピーカー


③現代の音楽制作・ミックスでは断然パワードスピーカーがやりやすい!



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