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Follow @mushmusicschoolNative Instruments : KOMPLETE 12 ULITIMATEを使い倒そう! 第1回 : ドラムトラック編 (STUDIO DRUMMER)
2020/12/13
作詞・作曲・編曲・DTM
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Follow @mushmusicschoolマッシュミュージックスクール DTM科・トラックメイク科講師の坂本竜太です。
今回は「Native Instruments KOMPLETE 12 ULTIMATE」にバンドルされているソフト音源~プラグインをフル活用したトラックメイキングの
第1回
「STUDIO DRUMMER」の解説となります。
10月より同シリーズの大幅なメジャーアップデート版となる、最新バージョン「KOMPLETE 13」がリリースされ注目を 集めていますが、KOMPLETEシリーズの中核となる「ULTIMATE」でも、旧バージョンからのアップデート価格が¥52,800と決してリーズナブルとは言えない価格になっています。
そこで、闇雲にアップデートする前に今お持ちの
「KOMPLETE 11~12 ULTIMATEシリーズ」の各種ソフトウェア~プラグインを徹底的に使い倒してトラックメイキンングしてみよう!
というのが今回のブログの企画となっています。
KOMPLETEシリーズは多機能ゆえに、買ったものの結局あまり活用していない…
という方も多いのではないでしょうか?
デモ楽曲はタイトなリズムトラックやラウドかつ叙情的なギター、ドラマティックなストリングス、シネマティックなパーカッションで構成された現代的なロックサウンドの楽曲を用意いたしました。
今回から数回に渡り
「KOMPLETE 11~12 ULTIMATEシリーズを使い倒したトラックメイキング」
をご紹介していきたいと思います。
それでは詳しく見ていきましょう。
また、私が制作したものの中で
「KOMPLETE 12 ULTIMATE」のライブラリー中心に制作したサウンドトラック集
があります。
こちらも是非ご参考にしてください。
動画解説
目次
①まずはデモ楽曲を聴いてみましょう
ますはデモ楽曲を聴いてみましょう。
デモ楽曲
いかがでしたでしょうか?
タイトなリズムトラック、ラウドかつ叙情的なギター、ドラマティックなストリングスセクション、アクセントで魅せるピアノ、 シネマティックなパーカションなどKOMPLETEシリーズを代表するサウンドが散りばめられた楽曲になっているかと思います。
このように「KOMPLETEシリーズにはあらゆるジャンルに対応するハイクオリティーなサウンドが膨大にパッケージ」されています。
ではまずはドラムトラックから見ていきましょう。
②STUDIO DRUMMERの構成と実践的な使い方:Grooves
まず、ドラムトラックの主要なパートを聴いてみましょう。
今回はKOMPLETE音源の中から「STUDIO DRUMMER」を使用しています。
「STUDIO DRUMMER」は、
「Grooves」
「Options」
「Kit」
「Mixer」
の4つのカテゴリーで構成されています。
その中でも「Grooves」と「Mixer」の2つのカテゴリーをしっかりと理解しておくことで、この「STUDIO DRUMMER」の魅力をしっかりと引き出すことができます。
「Grooves」には予めジャンル別に様々なビートパターンやフィルインパターンが用意されており、気に入ったビートパターンはドラッグ&ドロップでDAWのプロジェクト内に取り込むことができます。
ここでの注目すべきポイントは
「これらのパターンはオーディオデータではなく、MIDIデータとして取り込むことができる」という点です。
ですので、気に入ったビートパターンを一度DAWのプロジェクトに取り込んでから、そのビートパターンをベースにさらに自分の好きなようにフレーズを詰めて行くことができます。
この機能は単に便利という点もありますが、
「どうしても毎回似たようなビートパターン = 手クセになってしまうのでそこから脱却して新しいフレーズのアイデアが欲しい!」
という場合に即戦力になってくれますのでどんどん活用しましょう。
クオンタイズも人間の微妙なズレ感を再現していますので、MIDIの打ち込みで「人間味のあるグルーヴを作る時の良い参考資料」 にもなります。
※写真の右下の「三角形が上下左右にある部分をドラッグ&ドロップ」してDAWのプロジェクトに取り込みます。
③STUDIO DRUMMERの構成と実践的な使い方:Mixer
「Mixer」は
✔︎キックやスネア、タムなどの各パートごとのレベル調整や「インマイク、アウトマイク、サブマイク」といったマイキングのバランス調整
✔︎いわゆる「ハコ鳴り」と呼ばれる「ルームアンビエンス」の調整
✔︎EQやコンプレッサーなどの音作り
のセクションによって構成されていおり、かなり細部まで音を作り込むことができます。
また、「Grooves」で選択したビートパターンを鳴らしながらPOP~FUNK~METALといった11種類のミキサーセッティングを瞬時に切り替えられるため、
「同じビートパターンでもミキサーセッティングで印象がかなり変わる」
ことを実感しながら音作りを行うことができます。
Grooves
Options
Kit
Mixer
④STUDIO DRUMMERの構成と実践的な使い方:デモ楽曲での使用例
今回のデモ楽曲では、
①「Grooves」で「01 POP 」→ 「10 Grooves 110BPM 」→ 「11 16th Hot Both.mid」を選択してDAWのプロジェクト内へドラッグ&ドロップ
↓
②このプリセットのビートパターンをベースにフレーズを再構成していく
という流れになっています。
では、実際にプリセットのビートパターン「11 16th Both.mid」 と、その後エディットを加えたビートパターンを聴き比べてみましょう。
STUDIO_DRUMMER_ORIGINAL
STUDIO_DRUMMER_EDIT
このように、「あえてゼロからフレーズを打ち込まずにハイクオリティーなプリセットをエディットしてイメージするフレーズを作りこむ」 ことでマンネリ化してしまうビートパターンから離れることができます。
ドラムのフレーズ作りに対して新しい視点や感覚を持つことができ、アレンジ全体の視野をグッと広げることがでできるので、皆さんもぜひ実践してみてください。
いかがでしたでしょうか?
楽曲の土台ともなるドラムトラックですが、どうしても「ビートパターンがマンネリ化しがち」だったり、「そもそもどうやってイメージするビートパターンを打ち込んだら良いのか分からない…」などという場合もあるかと思います。
そのような場合にも、この「STUDIO DRUMMER」の機能は大活躍してくれますし、さらにそのビートパターンがハイクオリティーとなれば、ドラムトラックの打ち込み方やフレーズ構成の勉強にもなります。
また、ミキサー機能もドラムのレコーディング環境を忠実に再現していますのでドラムの音作りの基礎もしっかりと学ぶことができ、楽曲全体のクオリティーアップにも大きく貢献してくれますので、この機会に「STUDIO DRUMMER」を どんどん使い倒してみましょう!
次回はこのデモ楽曲で使用されている「KOMPLETE音源の解説~実践編」を紹介していきますのでこちらもお楽しみに!
下記に本日のまとめと実践ガイドも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください。
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。
坂本竜太講師の執筆ブログ記事ページ
まとめ
①KOMPLETEシリーズはジャンルを問わないハイクオリティーな音源の宝庫!この機会にとことん使い倒してみよう!
②STUDIO DRUMMERの多彩なビートパターンを活かし、ドラムフレーズのマンネリ化から脱出しよう!
③同じドラムフレーズでもミキサーのセッティング次第で表情は一変!積極的な音作りを学んで楽曲に活かそう!
実践ガイド
今回の流れをオーディオデータと画像で解説
デモ楽曲
ドラムトラックのみ
STUDIO_DRUMMER_ORIGINAL
STUDIO_DRUMMER_EDIT
画像解説
①STUDIO_DRUMMER_#1_DRAG_&_DROP
②STUDIO_DRUMMER_#2_GROOVES
③STUDIO_DRUMMER_#3_OPTIONS
④STUDIO_DRUMMER_#4_KIT
⑤STUDIO_DRUMMER_#5_MIXER
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