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簡単にアドリブができるようになる方法 マイナー編
2020/7/21
ギター
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Follow @mushmusicschoolマッシュミュージックスクール エレキギター科・アコースティックギター科・DTM科講師の村瀬恭久です。
今回の記事は前回記事の「簡単にアドリブができるようになる方法」のマイナーキー編です。
前回まとめた内容を読んでいただいた上で、その応用編として読んでいただくことをお勧めします。
アドリブ初心者の方に向けた内容になっています。
まず前回の内容をおさらいしてみましょう。
①キーCメジャーで「ド」「レ」「ミ」「ソ」「ラ」の5音に限定する。
②音の長さ、タイミング、ピッキングで物語に変化をつける。
③同じ音程が色々なポジションで出せることを認識する。
④チョーキング、スライドアップ、ビブラートで表情をつける。
⑤興味があればそれ以外の音にも挑戦してみる。
②〜⑤までについてはどのコード進行だろうが考え方は同じです。
①についてですが、前回はキーCメジャーの曲でダイアトニックコードだけが出てくる曲を対象としました。
今回は、マイナーキー、あるいはダイアトニックコード以外のコードが出てきた場合にも応用できるように考えていきます。
前回ブログ記事
「簡単にアドリブができるようになる方法」はこちら
目次
①ステップ1 1音でアドリブ
今回は題材をキーAマイナーの曲と仮定しましょう。
メジャーのときはキーCでルートの「ド」の音に決めました。
今回はマイナーなのでAマイナーキーのルート「ラ」に設定します。
ルートの音というのはとても汎用性が高く使い勝手が良いのです。
「なぜCマイナーじゃなくてAマイナーなのか」って?
CマイナーとCメジャーでは出てくる音が結構違います。
ところがCメジャーとAマイナーでは出てくる音がかなり共通しています。
キーCメジャーの曲で出てくるダイアトニックコード
キーAマイナーの曲で出てくるダイアトニックコード
はほぼ同じです。
これを平行調といい、とても相性の良い、いつでも行ったり来たりできる2つのキーです。
「ほぼ同じ」というのは違うケースもあるからなのですがここでは割愛します。
あとはやることは前回と同じです。
1:使っていい音を一つだけ決める
2:オクターブ変化
3:ニュアンスを加える
4:色々なポジションで弾いてみる
「ラ」の音だけを使って長さや強さ、タイミング、そして音色に変化を加えます。
②ステップ2 2音にする
前回は「ラ」の次に「レ」を使える音に加えました。
今回は「ド」にしましょう。
「ラ」と「ド」の2音で色々遊んでみましょう。
やり方は前回のメジャーの時と同じです。
✔︎チョーキング
✔︎スライドアップ
✔︎スライドダウン
✔︎ビブラート
を駆使して様々なニュアンスをつけます。
③ステップ3 オクターブ変化
前回同様 「ラ」「ド」2音のオクターブ違いの音を加えます。
そしてさらに同音異ポジション、色々なポジションで弾いてみましょう。
しかしやることは前回と同じなので、色々ポジションにかなり慣れているはずです。
④ステップ4 さらに音を増やす
もう少し音を増やすことにしましょう。
前回は
キーC の曲のルート音のダイアトニックコード
C の構成音「ド」「ミ」「ソ」の3音
に挑戦しましたが、
今回のマイナー編では「ミ」を足して「ラ」「ド」「ミ」の3音にしましょう。
これでAマイナーの3和音が完成です。
メジャーのとき同様、マイナーコードを構成する「ラ」「ド」「ミ」の3音は大の仲良しです。
大抵のコードはこの「ラ」「ド」「ミ」の3音のどれかを弾いていれば合います。
更に「ラ」「ド」「ミ」のどれも合わない時には、「ソ」の音を弾くことにします。
これで
「ラ」「ド」「ミ」「ソ」の4音 + オクターブ違い×2
の12音 です。
押さえられるポジションは30箇所以上になります。
⑤ステップ5 ペンタトニックの完成
次は「ラ」「ド」「ミ」「ソ」の4音に「レ」の音を加えます。
これで使える音はトータル5音になりました。
「ラ」「ド」「レ」「ミ」「ソ」の5音でできたフレーズは非常に融和性の高い、どういうコードをバックに弾いても不思議と合うのが特色です。
あれ?
前回は 「ド」「レ」「ミ」「ソ」「ラ」の5音
今回は 「ラ」「ド」「レ」「ミ」「ソ」の5音
「同じじゃねーか!」
と思いませんか。
そうです!
ペンタトニックは平行調の中でコードが変わっても同じことが弾けるんです。
これも非常にペンタトニックがギタリストに好まれる大きな理由の一つです。
「ド」「レ」「ミ」「ソ」「ラ」の5音をCメジャーキーで弾けば「メジャーペンタトニックスケール」
「ド」「レ」「ミ」「ソ」「ラ」の5音をAマイナーキーで弾けば「マイナーペンタトニックスケール」
一体この2つどこが違うのかというと、「帰結する感じの音」の違いです。
Cメジャーの場合「ド」、Aマイナーの場合「ラ」の音が「終わった感じがする」音になります。
着地点が違うだけで内容は同じなのです。
そしてこの 「ド」「レ」「ミ」「ソ」「ラ」に「ファ」と「シ」を加えるとダイアトニックスケールいうものになります。
前回同様、マイナーでも、まず主要な核となる音を決め、その周りの音を補助的に使い、あとはニュアンスでカバーすると、案外まとめやすくなります。
⑥ステップ6 ブルースコード系のコード進行のとき
さて、次はロック独特のコード進行について考えましょう。
ロックやファンク系の音楽には、メジャーでもマイナーでもないような、雰囲気を持った曲がとても多いのです。
「ブルースコード」とか「7th系」と呼んだりもします。
例えばキーがCなのにE♭B♭がよく出てきたりします。
そういう曲ではメジャーダイアトニックスケールが全然合いません。
そこで今回の
マイナーペンタトニックスケール + ♮6th
が登場です。
先程 「ド」「レ」「ミ」「ソ」「ラ」に「ファ」と「シ」を加えるとダイアトニックスケールになると言いましたが、その「ファ」の音を半音上げるだけです。
「ラ」「ド」「レ」「ミ」「#ファ」「ソ」 このスケールはキーがAで いわゆる A一発 とか A C G D みたいに進む曲にピッタリです。
「#ファ」の音はAに対してメジャーの6番目の音です。
6番目の音はメジャーとマイナーを決定づける要素を持っています。
一方 Aに対して「ド」はマイナーの3番目の音です。
マイナースケールとメジャースケールが混在したような不思議な響きですが、ブルース、ロック、ファンク系の音楽に非常によくマッチ合います。
しかしいわゆるメタル系の様式的なマイナーにはあまり合いませんので要注意です。
いかがでしたでしょうか?
マイナーペンタトニックスケールに慣れてきたら、興味があれば徐々にその道筋を広げていくと更にマイナーキーの世界が広がります。
ハーモニックマイナー、メロディックマイナーなどです。
キーCメジャーとキーAマイナーの曲で出てくるダイアトニックコードはほぼ同じと言いましたが、厳密に言うと違うところがあります。
そのキーで何を弾けば良いのかは曲調によって違います。
下記に本日のまとめも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。
村瀬恭久講師の執筆ブログ記事ページ
まとめ
①メジャーキーで使える
Cメジャーペンタトニックスケール
Cメジャーダイアトニックスケール
Aマイナーペンタトニックスケール+♮6
②マイナーキーで使える
Aマイナーペンタトニックスケール
Aマイナーダイアトニックスケール
Aハーモニックマイナー、Aメロディックマイナー
実践ガイド
その曲でメジャーペンタトニックが合うのか、マイナーペンタトニックが合うのかは曲調にもよると言いましたが、実はギタリスト本人のセンスによるところが大きいです。
同じ曲でもメジャーペンタトニックで弾く人もいれば、マイナーペンタトニックで弾く人もいますし、混在させることもあります。
どちらかに決めたらずっとそれだけ弾かなければいけない理由はありません。
色々なアプローチを試してみてください。
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