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DAWのプラグインのみでMY BLOODY VALENTINEのようなシューゲイザーギターサウンドを作ろう!前編
2019/11/17
作詞・作曲・編曲・DTM
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Follow @mushmusicschoolマッシュミュージックスクール DTM科・トラックメイク科講師の坂本竜太です。
今回は「DAWのプラグインのみでMY BLOODY VALENTINEのようなシューゲイザーギターサウンドを再現する方法」前編を解説いたします。
ギターサウンドの参考楽曲はMY BLOODY VALENTINEの代表曲とも言える「To Here Knows When」。
フィードバックし続ける轟音かつノイジーなギターが唸る同バンドの代表曲のひとつとも言える楽曲です。
今回の解説はギター音源もプラグインもLogic Pro Xおよび9に付属している純正のモノを使用しての解説となりますので、
「ギターは弾けないけれど自身の楽曲に少しだけシューゲイザーギターサウンドを取り入れてみたい」
などという場合にも気軽に試せる内容となっています。
また、このプラグインの設定はオーディオ・インターフェースに接続した生演奏のギターに対しても有効ですので、ギタリストの方にもぜひ試していただければと思います。
冒頭部に動画解説。
それ以降は文章・音源での解説になっています。
それでは詳しく見て行きましょう。
「DAWのプラグインのみでMY BLOODY VALENTINEのようなシューゲイザーギターサウンドを再現する方法」後編の記事はこちら
動画解説
目次
①シューゲイザーサウンドを聞いてみよう!
ますはデモ楽曲を聴いてみましょう。
参考楽曲:MY BLOODY VALENTINE「To Here Knows When」
いかがでしたでしょうか?
DAWソフトの純正音源とプラグイン、そしてMIDIで打ち込んだギターとは思えない生々しさと迫力ではないかと思います。
これらのプラグイン設定およびMIDIの打ち込み方法などは、一度設定しておくと微調整で様々な表情のサウンドを作り出すことができとても便利です。
では実際の設定を詳しく見て行きましょう。
②ギター音色の選び方~アンプシミュレーターの設定
ギター音源選びとパラメーターの設定画面
2.1 ギター音源「Sunburst Electric」を読み込む
今回はプラグインのみで全ての音の作り込みを行なっていくので、素となるギターサウンドはクセのないベーシックなサウンドを選びましょう。
今回使用するのはLogic Pro X、および9のどちらにも搭載されている 「Sunburst Electric」という音色です。
Logic Pro Xでは「レガシー」というカテゴリーの中にある音源ですので、まずはその音源の呼び出し方から見て行きましょう。
★「レガシー」からギター音源を読み込む手順
①「新規トラック制作」から「空のチャンネルストリップ」を選択
②「ライブラリを開く」のチェックボックスにチェックを入れてトラックを作成
③すると、画面左側にサウンドライブラリが表示される
④一番下に 「レガシー」の項目があるのでそれをクリック
⑤次に一番上の「Logic」をクリックし「09 Guitars」から「02 Electric Guitars」を選び「Sunburst Electric」を選択。
します。
2.2 アンプシミュレーターのパラメーター設定
次にアンプシミュレーターのパラメーターを見て行きましょう。
だいぶ軽いサウンドですが後からプラグインで作り込むため、この段階では薄っすらと歪むくらいのドライでクランチなサウンドに設定します。
~ 各パラメーターの値 ~
AMP : British Gain / EQ : Modern / SPEAKER : UK 4×2 (GBd)
Gain : 0.5 / Bass : 7.5 / Mids : 0.0 / Treble : 2.5 / Presence : 8.5 / Master : 1.5 / FX : OFF
Microphone Position : Centered / Microphone Type : Condenser
③プラグインのインサート順・各プラグインのパラメーターの設定
プラグインのインサート全体画面
3.1 プラグインのインサート順
ではプラグインのインサートを見て行きましょう。
上の2枚の画像を見ていただければ分かるかと思いますが、少し変わったインサート順になっています。
これはMY BLOODY VALENTINEのギタリスト、ケヴィン・シールズのエフェクターのセッティングを様々な資料を元に再現し、それに実際の音を聴きながら自分で細かい調整を加えたセッティングとなっています。
ですので、これらのプラグインの種類やインサート順、パラメーターの値はなどは自由に入れ替え等しながら、 自分の好みの音を作っていくのが良いでしょう。
インサート順
①Gtr Amp Pro
→ ②Pedalboad (MONSTER FUZZ + FUZZ MACHINE + RAWK DISTORTION)
→ ③Channel EQ
→ ④Pedalboad (SPIN BOX)
→ ⑤Tremolo
→ ⑥Space Designer (Reverse Gate Reverb)
→ ⑦Stereo Delay
→ ⑧Compressor
→ ⑨Amp
3.2 各プラグインのパラメーターの設定
①Gtr Amp Pro ※②の写真参照
↓
②Pedalboard
●MONSTER FUZZ Roar : 20.0dB / Growl : 20.0dB / Tone : 50 / Texture : 50 / Grain : 50 / Level : -4.0 dB
●FUZZ MACHINE Fuzz : 50.0dB / Tone : 0.50 / Level : + 2.0dB
●RAWK DISTORTION Crunch : 12.5dB / Tone : 25 / Level : 3.5dB
↓
③Channel EQ
2500 Hz : + 1.5 (Q : 0.51)
12000 Hz: (Q : 1.00)
↓
④Pedalboard
●SPIN BOX (レスリースピーカーのエミュレーター)
Cabinet : Wood / Fast Rate : 5.85 / Response : 2.25 / Drive : 2.5dB / Bright : OFF / Slow Brake Fast = 「Slow」
↓
⑤Tremolo Rate
Rate : 2 bars / Depth : 100% / Smoothing : 100%
↓
⑥Space DesignerReverb Type : Small Space → Gated Reverbs → 0.5s : Reverse Dense Gate (YAMAHA SPX900の再現)
Input : MAX / Predelay : 0ms / Length : 505ms / Size : 100% / X-Over : 850Hz
Lo Spread : 100% / Hi Spread : 100% / Dry : -4.0dB / Wet : -10.5dB
↓
⑦Stereo Delay
LEFT DELAY = Note : 1/4 / Feedback : 15% / Output : 15%
RIGHT DELAY = Note : 1/8 / Feedback : 25% / Output : 25%
↓
⑧Compressor
Type : Platinum Digital / THRESHOLD : -18.5 / RATIO : 2.1 : 1 / MAKE UP : 4.0dB / KNEE : 0.7 ATTACK : 10.0ms / RELEASE : 48.0ms / AUTO GAIN : OFF / LIMITER : OFF
↓
⑨Amp (Amp Designer)Model : Vitage British Stack / Amp : Vintage British Head / Cabinet : Vintage British 4×12
GAIN : 5 / BASS : 4 / MIDS : 4 / TREBLE : 5 / REVERB : OFF / EFFECTS : OFF / PRESENCE : 5 / MASTER : 5 MIC : Condenser 87 (マイキング : コーンのセンター付近 : 上画像参照) / Output : 0.0dB
上記の様にセッティングした後、MIDIキーボードを弾いてみましょう。
いかがでしょうか?
ギターサウンド自体はかなり作り込まれてきたのが分かるかと思います。
先述したようにあくまでこのセッティングは基本ですので、自由に自分好なサウンドにエディットしてみましょう。
いかがでしたでしょうか?
次回は後編!
シューゲイザーギターサウンドで、ギターフレーズの打ち込み方をご紹介していきます。
「DAWのプラグインのみでMY BLOODY VALENTINEのようなシューゲイザーギターサウンドを再現する方法」後編の記事はこちら
下記に本日のまとめと実践ガイドも書き記してあります。
ご自身の音楽生活に役立ててください!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てください。
坂本竜太講師の執筆ブログ記事ページ
まとめ
プラグインのインサート順や各種パラメーターの設定は自由自在!
どんどんエディットしよう!
実践ガイド
今回の流れをオーディオデータと画像で解説
デモ楽曲
画像解説
①ギター音源選びとパラメーターの設定画面
②プラグイン_インサート順_#1_Pedalboard
③プラグイン_インサート順_#2_ChannelEQ
④プラグイン_インサート順_#3_Pedalboard
⑤プラグイン_インサート順_#4_Tremolo
⑥プラグイン_インサート順_#5_SpaceDesigner
⑦ラグイン_インサート順_#6_StereoDelay
⑧プラグイン_インサート順_#7_Compressor
⑨プラグイン_インサート順_#8_AmpDesigner
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