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津吹龍辰直伝!レコーディング&ミックスコラム 第62回「プロになるまでの僕の経験〜第11章:アシスタントエンジニアの仕事内容(大規模スタジオ編)〜」
2020/10/29
スクールレコーディング
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Follow @mushmusicschoolマッシュミュージックスクール ドラム科・DTM科・レコーディング・ミックス・マスタリング科講師の津吹龍辰です!
毎月「9」の付く日に「レコーディング・ミックスコラム」を掲載!
レコーディング・ミックスしてるけどなかなかうまくいかない方、レコーディング・ミックスしたい方、レコーディング・ミックスしたことが無い方、レコーディング・ミックスに全く興味が無い方、、
音楽を愛する全ての人に向けて発信していきます。
皆さんこんにちは!
台風も過ぎてだいぶ秋も深まってきましたね。
気温に変化には気をつけてお過ごしくださいね!
さて、前回は最初に入った小規模にレコーディングスタジオのお仕事内容でしたが、次は引き抜きで入った大規模なレコーディングスタジオへと参ります。
はい!「プロになるまでの僕の経験」第11章
今回はアシスタントエンジニアの仕事内容(大規模スタジオ編)です!
「プロになるまでの僕の経験」第1章の「中学・高校編」記事はこちら
「プロになるまでの僕の経験」第2章「高校時代・進路決め編」の記事はこちら
「プロになるまでの僕の経験」第3章「専門学校に入学するためにやったこと・学園生活編」の記事はこちら
「プロになるまでの僕の経験」第4章「就職編」の記事はこちら
「プロになるまでの僕の経験」第5章「レコーディングスタジオ編」の記事はこちら
「プロになるまでの僕の経験」第6章「エンジニア面接、さらに面接編」の記事はこちら
「プロになるまでの僕の経験」第7章「新スタジオ工事・セッティング編」の記事はこちら
「プロになるまでの僕の経験」第8章「モニタースピーカー調整編」の記事はこちら
「プロになるまでの僕の経験〜第9章「新スタジオでの新体験編〜」の記事はこちら
「プロになるまでの僕の経験〜第10章「アシスタントエンジニアの修行時の仕事内容編〜」の記事はこちら
それではまいります!!!
①大きいスタジオは仕事量もビッグサイズに
大きなレコーディングスタジオになると、レコーディング内容もすべてが可能になって幅が広がってすごいです。
前回はミックスダウン、単品の楽器のダビング、歌の録音、とレコーディングにおいて最終段階の作業ばかりでしたが、今回は、全く1からのレコーディングです。
リズムレコーディング・フル編成のストリングスレコーディング、と大きさが感じられます。
大きな仕事になってくると、会社もそれなりで、関わってくるスタッフも増えてまいります。
基本お茶汲み、掃除なんかは、レンタルスタジオなので変わりません。
しかしかなり広いため、その量も何倍もありますw
僕の場合、小さなスタジオであらかじめ覚えた仕事もミクロですが次に繋がってます。
譜面の流れやマイク結線などetc…
②大きいスタジオでの仕事内容
一番の大きな違いとしては、録音内容です。
4リズム(Dr.Bass.Egtr.Pf)をいっぺんにレコーディングするため、 皆さんに送るモニターや、何と言っても僕1人対演奏者全員に対するコミュニケーション能力ですよね。
これはなかなか大変でした。
最初はこのスタイルの録音をやったことがないので、もう見よう見まねで覚えて経験つけるしかなくて、 試行錯誤しました。
が、これも慣れですね。
やっていくと馴染んできます。
そうこうしてるうちにストリングスのダビングのアシスタントにつかせていただくチャンスがやってまいります。
もう、これをやるためにスタジオを移ったんですから、テンションマックスです!
今まであったことのない有名音楽大学出身のスタジオミュージシャンたちが続々やってきます。
マイクアレンジももう感動のセッティング!
ファーストバイオリン、セカンドバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス。
すべてがキラキラでした。
セッティング的には以前のブログで説明したオーケストラのレコーディングを見てください。
そして、リズムをレコーディングしたテイクにストリングスがダビングされます。
深い音像、癒しの響き、、バランスなんかよりも、そこが感動でしたね。
だんだん回数も重ねていくと、いろいろ気づく事が出てきます。
スタジオでレコーディングしたストリングスの音に違和感を感じてきたんですよね。
この頃にかなりストリングスというかクラシックのレコーディングに興味が湧いてきました。
③アナログレコーダーの話
大きなスタジオになると、アナログ24chレコーダーやデジタル48chレコーダーでレコーディングしたりします。
ここらでアナログレコーダーの話でも。
世界中で使われてるアナログレコーダーのブランドには
✔︎テレフンケン
✔︎スチューダー
✔︎オタリ
様々なメーカーのレコーダーがあり、この時代はスチューダーがあるスタジオがほとんどでしたね。
このアナログレコーダーはレベルの調整が必要なため、録音が始まる1時間前から細かい調整をやります。
まず、世界中にある基準信号が入ってる「テープリファレンステープ」という24ch分の調整をするものがあって、これを使って、1chずつ調整していきます。
まずは再生値1khzで0vuの基準値をとって、高域の10khz、低域100hzとやっていきます。
アナログテープには磁束密度というのがあって、たくさん濃ゆく音を入れたい場合にこれを深く調整します。
これもややこしいのでまた今度w!
そして再生が終わったら、
↓
録音値をこの生成に合わせてコンソールから1khzを出して、
↓
全チャンネルに送って1chずつレベルをとっていきます。
僕らレコーディングエンジニアはこのアナログの調整をやってきました。
昨今のDAWのレコーディングが素人からできるようになって、プロとアマチュアの境がなくなってきました。
現代で始められた方もこれをしっかり理解して、ぜひレコーディングエンジニアとして頑張って欲しいです。
これが本当のエンジニアなんです。
歴史とストーリー、大事ですね! それではまた!!!
この続きはまた次回!
また、質問もまだまだ来ているので次回以降のブログでお答えします!
いずれは動画でも色々お見せしたいと思います。
下記に本日のまとめも書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!
まだまだ質問募集していますので、お問い合わせから僕宛にメールくださればお答えいたします!!!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てくださいね。
それではまた!!
津吹龍辰講師の執筆ブログ記事ページ

まとめ
①大きなレコーディングスタジオになると、レコーディング内容もすべてが可能に!
リズムレコーディング・フル編成のストリングスレコーディングなど
②4リズム(Dr.Bass.Egtr.Pf)の同時録音ではアシスタントエンジニアが演奏者全員に対するコミュニケーション能力が求められる!
③何事も歴史とストーリーがある。
現代の便利ツールを使う人達もそれらをしっかり勉強する事で、自分の人生が豊かになっていく!
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