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マッシュミュージックスクール ドラム科DTM科レコーディング・ミックス・マスタリング科講師の津吹龍辰です!
毎月「9」の付く日「レコーディング・ミックスコラム」を掲載!
レコーディング・ミックスしてるけどなかなかうまくいかない方、レコーディング・ミックスしたい方、レコーディング・ミックスしたことが無い方、レコーディング・ミックスに全く興味が無い方、、
音楽を愛する全ての人に向けて発信していきます。

皆さんこんにちは!
クリスマスはみなさんいかがお過ごしでしたか?
僕は今月の頭から東京でライブ三昧でした。
今回中でも一番デッカいお仕事ではゼップ羽田で行われました、某人気コーラスグループの20周年ライブでして、 バンドリーダーより直々に連絡いただき、最後まで配信ミックスやらさせていただきました。

そんなわけで本日は、「大ホールでのライブ配信ミックス!」を語っていきます!


プロの失敗談シリーズ記事はこちら
「第1回目:失敗とは何か?」
「第2回目:失敗の構造と種類」
「第3回目:レコーディング中のミス」
「第4回目:他人の言う事を聞かない」


ライブ配信解説ブログ記事はこちら
「インターネットライブ配信を徹底解説!:ツアー編」

「インターネットライブ配信を徹底解説!:PAの基本原則編」
「インターネットライブ配信を徹底解説!:PAの本番中の仕事」
「インターネットライブ配信を徹底解説!:現場での急なトラブル」

 

これまでの質問回答はこちら
「第1弾:訓練法・機材関連」
「第2弾:オーケストラのミックス」
「第3弾:マイクについて」
「第4弾:音楽の価値・人生観」
「第5弾:楽器練習・音楽で名を上げる」
「第6弾:自立と依存」
「第7弾:ピッチ補正」
「第8弾:理想の音楽を作りたい」
「第9弾:低音について/伝えることについて」
「第10弾:ミックスの流れについて」
「第11弾:音楽活動をするにあたって」
「第12弾:ライブ鑑賞で意識していること」
「第13弾:ボーカルマイクについて・ギターのミックスについて」
「第14弾:ボーカルの音量・ミックスの着地点」
「第15弾:ボーカルが浮いてしまう・アナログコンプの掛け録り」
「第16弾:ミックスの上達方法を知りたい」
「第17弾:ミックスの完成とは?」
「第18弾:ボーカルの歯擦音に対する考え方」
「第19弾:専門外の楽器をかっこよくする・リバーブの正解」
「第20弾:おすすめのHA・プロの指標」
「第21弾:本番前の行動・ドラム演奏用シューズ・覚悟の決め方」
「第22弾:REC時とMIX時のモニター・自分のミックスが小さく感じる」
「第23弾:リアルタイム書き出し・マイク1本でレコーディング」

 

「プロになるまでの僕の経験」シリーズはこちら
「プロになるまでの僕の経験」第1章の「中学・高校編」
「プロになるまでの僕の経験」第2章「高校時代・進路決め編」
「プロになるまでの僕の経験」第3章「専門学校に入学するためにやったこと・学園生活編」
「プロになるまでの僕の経験」第4章「就職編」
「プロになるまでの僕の経験」第5章「レコーディングスタジオ編」
「プロになるまでの僕の経験」第6章「エンジニア面接、さらに面接編」
「プロになるまでの僕の経験」第7章「新スタジオ工事・セッティング編」
「プロになるまでの僕の経験」第8章「モニタースピーカー調整編」
「プロになるまでの僕の経験〜第9章「新スタジオでの新体験編〜」
「プロになるまでの僕の経験〜第10章「アシスタントエンジニアの修行時の仕事内容編〜」
「プロになるまでの僕の経験〜第11章「アシスタントエンジニアの仕事内容(大規模スタジオ編)〜」





 

 

 

①配信ライブでのバランスの取り方

ゼップ羽田で行われた、某人気コーラスグループの20周年ライブ。
この現場の配線やバランスの取り方など説明していきます。

最近はFOH・配信・マルチレコーディングと一気にやるのはもうお馴染みになりましたね。
現場が大きいため今回は配信ミックスとマルチレコーディングを担当しまして、 メインコンソールはもうお馴染みのQL5です。
以前神田明神ホールで使ったコンソールでしたのでオペレーションは半分くらい出来て、すんなりサウンドチェックすることができました。


回線はステージ側でスプリッターをカマせて、モニター・FOH・レコーディングと3系統に分けましてスタートです。
配信側の回線のPROTOOLSの後にレコーディングが行きます。

これをするとレイテンシーがかかってしまい、映像とタイミングが合わなくなるのでPROTOOLSではプラグインは一切かけません。
QL5側でEQ,COMPなどかけまして最終段にGML8200→NEVE33609をかけて配信中継車に送ってバランスをとります。
大事なのは最後にアナログにすることです。

バランスとしましては、一番音量が大きい曲でピークのレベルを取っていきます。
各マイクのHAのレベル・EQ、トータルのEQ・COMPを設定!

各マイクのEQは、ステージ上で飽和している帯域をカットして、声の芯の部分を少し持ち上げて艶を付けていきます。

そしてコンプレッサーで音圧を作っていきます。

1曲でのバランスが完成後、そこから小さな音量の曲はフェーダーで突いてフォローしていきます。
こうやって、ダイナミックレンジをコントロールしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

ノンPAの曲もマイクアレンジで良い感じに

また、曲によりノンPA(アカペラ)の曲がありステージ前にC460をステレオで立てます。
これがめっちゃ良い音でした!w
ここの部分もフェーダー技でワイヤレスの部分とうまくクロスフェード!

お客さんのアンビエンスはステージ前とFOHの前とステージの6っぽん体制に!
ここもマイクアレンジに肝があるんです。

今回6人2組のコーラスワークのため、12人分のワイヤレスマイクでパフォーマンスしていただきます。

・ボイスパーカッション
・ベース
・テナー
・ソプラノ
・メロディー
・トップ
とハモっていきま。
久しぶりにコーラスワーク収録は気持ちよかったですねw

本番一週間前に2日間のリハーサルをして、本番前のリハーサルとで曲のリードをとるメンバーのメモを楽譜がわりにきっちり書き留めていき、曲に合わせてフェーダーでリアルタイムで追っかけていきます。
これをライブ本番でもリアルタイムにそれぞれをフューチャーしてカッコ良くしていきます。
ライブなので1発でミックスダウンをしていきます。
かなりの経験数が必要ですね!w
曲終わりの拍手もしっかり突いて盛り上げます。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長時間の集中力・精神力を要する仕事



配信を見ているファンの方のもこの小さなスマートフォンでもかなりの盛り上がりを伝えていかないと行けないので相当の集中力と3時間の本番に耐えられる(楽しいから苦ではないけどw) 精神力も必要です。

メンバー12人の音を全て預かって、全国各地に放映して行くので、頑張ってなんとか成功したって感じです。
メンバーも視聴者からも良い感じだったとお褒め頂き、良い結果を残せました。

この後も2本配信でとっても充実の12月でした。

ということで今年もみなさんありがとうございました。
来年はきっともっと自由に音楽ができる環境に戻って行くと思います。
どんどんやりたいことを発信していきましょう!
お互いに心も体も健やかな音楽活動を目指して! 良いお年をお迎えください!
来年も宜しくお願い致します。

2021/12/29 津吹龍辰

 

 




 






今回はここまで、次回に続く!
下記に本日のまとめも書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!
まだまだ質問募集してるので、お問い合わせから僕宛にメールくださればお答えいたします!!!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てくださいね。

それではまた!!

津吹龍辰講師の執筆ブログ記事ページ


 

 


 

 

まとめ

①ライブ配信ミックスでも大事なのは最後にアナログにすること!

②バランスを取る時は一番音量が大きい曲でピークのレベルを取っていこう

③長丁場の仕事では相当の集中力と本番の圧力に耐えられる精神力も必要になる!恐れずに経験や技術を積んでいこう!



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