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マッシュミュージックスクール ドラム科DTM科レコーディング・ミックス・マスタリング科講師の津吹龍辰です!
毎月「9」の付く日「レコーディング・ミックスコラム」を掲載!
レコーディング・ミックスしてるけどなかなかうまくいかない方、レコーディング・ミックスしたい方、レコーディング・ミックスしたことが無い方、レコーディング・ミックスに全く興味が無い方、、
音楽を愛する全ての人に向けて発信していきます。

ハイみなさん!こんにちは!
最近は台風の影響でだいぶん秋めいて来ましたね!
海の中のお魚も夏の終わりから秋の入り口のお魚に入れ替わって来ました。
暑い暑いと言いながらも、実は地球全体の気温は下がって来てるんですよ。
温暖化?ってなんでしょうね。もともと温暖湿潤の日本では暑いのです。
「地球のために皆さんは何をされてますか?」=「これは自分に対して何をしているのか?」と同じ意味なんです。

と、雑談はここまでにして、さぁ今回は久しぶりにマスタリングのお仕事内容を一挙公開いたします。
昔のマスター音源から配信音源にするための流れです。
最近で言うインスタグラムマスターってやつですか? まぁ配信用ですね!

ということで本日は、「配信用音源マスタリングの流れ」を語っていきます!


プロの失敗談シリーズ記事はこちら
「第1回目:失敗とは何か?」
「第2回目:失敗の構造と種類」
「第3回目:レコーディング中のミス」
「第4回目:他人の言う事を聞かない」


ライブ配信解説ブログ記事はこちら
「インターネットライブ配信を徹底解説!:ツアー編」

「インターネットライブ配信を徹底解説!:PAの基本原則編」
「インターネットライブ配信を徹底解説!:PAの本番中の仕事」
「インターネットライブ配信を徹底解説!:現場での急なトラブル」


これまでの質問回答はこちら
「第1弾:訓練法・機材関連」

「第2弾:オーケストラのミックス」
「第3弾:マイクについて」
「第4弾:音楽の価値・人生観」
「第5弾:楽器練習・音楽で名を上げる」
「第6弾:自立と依存」
「第7弾:ピッチ補正」
「第8弾:理想の音楽を作りたい」
「第9弾:低音について/伝えることについて」
「第10弾:ミックスの流れについて」
「第11弾:音楽活動をするにあたって」
「第12弾:ライブ鑑賞で意識していること」
「第13弾:ボーカルマイクについて・ギターのミックスについて」
「第14弾:ボーカルの音量・ミックスの着地点」
「第15弾:ボーカルが浮いてしまう・アナログコンプの掛け録り」
「第16弾:ミックスの上達方法を知りたい」
「第17弾:ミックスの完成とは?」
「第18弾:ボーカルの歯擦音に対する考え方」

 

「プロになるまでの僕の経験」シリーズはこちら
「プロになるまでの僕の経験」第1章の「中学・高校編」
「プロになるまでの僕の経験」第2章「高校時代・進路決め編」
「プロになるまでの僕の経験」第3章「専門学校に入学するためにやったこと・学園生活編」
「プロになるまでの僕の経験」第4章「就職編」
「プロになるまでの僕の経験」第5章「レコーディングスタジオ編」
「プロになるまでの僕の経験」第6章「エンジニア面接、さらに面接編」
「プロになるまでの僕の経験」第7章「新スタジオ工事・セッティング編」
「プロになるまでの僕の経験」第8章「モニタースピーカー調整編」
「プロになるまでの僕の経験〜第9章「新スタジオでの新体験編〜」
「プロになるまでの僕の経験〜第10章「アシスタントエンジニアの修行時の仕事内容編〜」
「プロになるまでの僕の経験〜第11章「アシスタントエンジニアの仕事内容(大規模スタジオ編)〜」





 

 

 

①マスタリングの大まかな流れ

まず作業としては、 「48k24bit WAVマスター」を作るために、
昔の2ミックス音源(44.1k16bit)を96k32bitに変換します。
これはProtoolsにインポート時にやります。(96k32bitのセッションファイルを作成)

なんで96kなのか??
ですが、解像度を大きくしてから圧縮しないと中身が薄くなるからです。

ダンボールに大きな紙を入れる時にどれくらいの量が入るのかイメージしてください。
1枚をグチャグチャに丸めて入れると2.3.個でいっぱいになります。
しかし、この紙をハサミで細かく切って入れると何枚でも入りますよね。
この原理を使います。
作業的としては

元の2ミックス
⬇️
音質補正(96k32bit変換)
⬇️
圧縮(コンプレッサー)
⬇️
さらにリミッターで圧縮
⬇️
音量調整
⬇️
録音

となります。
回線的には全てこの順でバス送りでシリーズに(直結)アサインします。

 

 

 

 

 

 

 

 

②MS方式以外での音圧の出し方

今回はアマチュアの方がミックスして販売していた音源でしたので低音・奥行き・歌のディティールなどをバキッと仕上げました。
横の(L<R)の幅もM_S(ミドルサイド方式)でやろうと思いましたが、MSマトリクスがなかったのでバラしてやってもよかったんですが、無理やりSTEREO WIDTHを足しましてこれでLRをめっちゃ広げてます。
方法は元のミックスを複製して、そのチャンネルにSTEREO WIDTHをかけます。
そしてそれを元のミックスに足して音像を広げるのです。

歌の定位はセンターなのでこの2つのチャンネルを足したら歌には影響がありません。
なので1+1=2 で仕上がります。
注意点として、この時44.1kHzのマスターのまま作業しますと大きいレベルのままなのでクリップゲインで波形を半分以下にします。
後ほどこれを一気に音量を上げるためです。


 

 

 

 

 

 

 

③EQ・コンプなど仕上げへの流れ

デジタルの良いところは音量を小さくしても後で拡大できるところです。
低域はセンターなので元のミックスにSSLをかけてEQしてます。
サイドの楽器関係は複製したSTEREO WIDTHの後にSSLでまたEQをして広がりときらきら感を満載にしますw
これにも低域が入ってるのでちょっといじったりw

そしてそのチャンネルたちを

SSL COMP
⬇️
7BAND EQ
⬇️
L316

の順でCOMPは針が触れない程度にします。
これにより、まだ足りてなかった低域・歌の張り・ローエンド・ハイエンドで艶を出し、L316でリミッティングします。
L316はスレショルドは使わず、SSLのゲインでレベルを調整します。

で、これをオーディオトラックにレコーディングして、ファイルエクスポート(48k24bit)にしてマスター完成です!

今回は音のみのマスタリング作業でしたが、僕が長年かけて開発したものです。
決まりはないですが原理原則をしっかり理解することでできますよ。
皆さんも是非やってみてはいかがでしょうか。
それではまた!


 

 




 






今回はここまで、次回に続く!
下記に本日のまとめも書き記してあります。
ぜひご自身の音楽生活に役立ててください!
まだまだ質問募集してるので、お問い合わせから僕宛にメールくださればお答えいたします!!!
是非一度、当スクールレッスンにも遊びに来てくださいね。

それではまた!!

津吹龍辰講師の執筆ブログ記事ページ

 

 

 


 

 

まとめ

①元音源より解像度が大きいマスタリングをする場合は、更にそれよりも大きな解像度に変換してから圧縮作業をしていこう

②M_S(ミドルサイド方式)以外にも音圧を上げられる!
元ミックスを複製して、そのチャンネルにSTEREO WIDTHをかける。
そしてそれを元のミックスに足して音像を広げる!

③デジタルの特性・プラグインの特性をしっかり理解して、自分なりのミックス・マスタリングを確立させよう!



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